医師向け質問プラットフォームとして日々たくさんの質問が投稿されているAntaa QA
様々な専門科の先生方の投稿を日々読ませていただき、いつも勉強させていただいています。
今回は、日々救急外来やICUで勤務している自分にとって勉強になった最新のQAを幾つか紹介させていただきます!
Antaaとは、医師・医学生向けのオンラインプラットフォームのことです。
日々の情報のアップデートと、日本各施設で活躍されている先生方の近況が知ることが出来て、私自身とても毎回刺激を受けております。
Antaaではこのようなスライド含め、様々なコンテンツがFacebookグループ・アプリで日々配信されていますので、以下のリンクより登録し視聴してみてください!(なんと無料です!)
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※今回の記事は普段よりお世話になっている、
アンター株式会社COOの西山様含め、
Antaaにて執筆の許可をいただいている記事になります。
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1.胃粘膜浮腫の鑑別
腹痛で搬送される患者さんの救急外来での鑑別はとても難しいですよね。
個人的には、若年でバイタルが安定している患者さんで消化器系を疑った時、あまり有意な所見を見つけることが出来ないことも多いのですが…今回はなかなか見ないほどの胃粘膜腫脹のCT画像を紹介します!
皆さんは、このような画像を見た時、どんな疾患を鑑別にあげますか?
実際の投稿をご覧になりたい方は以下のURLをタップして見てください👇
https://qa.antaa.jp/threadId/1141
この質問へ対する回答を参考に要点をまとめたものがこちらです👇
【胃粘膜腫脹の鑑別】
・アニサキス症・ 急性胃粘膜病変 ・胃蜂窩織炎 etc…
・病歴上疑わしいアニサキス症の画像所見
広範な粘膜浮腫 部分的な壁肥厚になることが多い
複数のAnisakisが胃壁にいると全周性に壁肥厚する
参考文献)アニサキス症の画像的特徴について
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24441579/
r/oすべき重篤な疾患 「phlegmonous gastritis」
特に抗生物質治療後の胃壁の稀な感染である。この病気の急速な進行を考えると、早期認識と即時行動は、肯定的な結果を達成するために重要
参考)「phlegmonous gastritis」のcase report
2.便秘 イレウス 腸閉塞にブスコパン
2つ目は便秘やイレウス、腸閉塞にブスコパン処方させて帰宅させた場合についてです。
救急外来の腹痛に対する鎮痛薬の一つの選択肢として使用される、ブスコパン。
夜間の処方後の増悪が多い感覚がするという外科の専門医の先生方からの相談です。
個人的には、腹痛の疼痛コントロールはまずはアセリオで、それで落ち着かなかったら経過観察入院もありだと考えて対応する経験が多い気がします。
明らかなウイルス性腸炎で下痢症状に伴う苦痛を訴えられる、イレウスなどの可能性が基本的になさそうな若年の方には処方もありなのかと考えていましたが…
様々な先生方が処方してきた経験、処方された(?!)経験を基にご回答されています。
臨床の感覚を知ることが出来て、やはりAntaa QAは面白いですね◎
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3.中年男性の5日前から続く上半身のみの発汗と頻呼吸
最後は、ADLも概ね自立されている中年男性の5日前から続く上半身のみの発汗と頻呼吸で来院された患者さんです。
鑑別に難渋する、いわゆる総合診療科が診断するようなまれな疾患なのだろうな…と思いつつ回答者の鑑別になるほどな…と考えていると、結果的にはあの疾患だった!という一例です。
しかも、最終的にはICUに入室後不幸な転帰をたどっているため、ICUを見ている以上はバイタルサインの維持だけでなく、難しい鑑別診断を論理的に解釈していく知識が不可欠だと感じます。
実際にQAを読み進めながら、臨床の経過を追体験してみてください!
実際の投稿をご覧になりたい方は以下のURLをタップして見てください👇
https://qa.antaa.jp/threadId/1713
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