今回は、救急で最も大切な概念のひとつ、Primary Surveyの気道についてまとめました。
解剖学から中心に、主に働きはじめの初期研修医や看護師などの多職種向けの内容となっています!
スライドに登場するイラストは、イラストレーター角野ふち様と協力し作成した完全オリジナルです◎
臨床でも実際に診療にあたることも多い、
気道の異常を見抜き、適切な介入をするためにも理解を深めましょう👇
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以下、スライドの文章まとめです。URL等参考にしていただれば幸いです◎
1.
2. Primary Survey ABCDEアプローチ 酸素の需要供給バランスを保つ
3. Primary Survey ABCDEアプローチ 酸素の需要供給バランスを保つ
4. 目次 ①気道の基礎知識 ②気道の異常 ③気道の評価 ④気道確保
5. 目次 ①気道の基礎知識 ②気道の異常 ③気道の評価 ④気道確保
6. まずは解剖学…上気道 ●気道は空気の通り道 ●酸素の取り込みを意識 Primary Surveyの 最上流!
7. ●気道は空気の通り道 ●酸素の取り込みを意識 気道の異常は 上気道閉塞が最多! 上気道の解剖
8. 上気道の解剖 気道管理の肝!
9. 喉頭の解剖 ●喉頭蓋や声帯, 声門などの構造物によって構成 ●この視野は気管挿管の時に何度も登場 高さを意識!
10. 下気道の解剖 ●気管内腫瘍や甲状腺腫瘍などによる圧排で閉塞を生じる 誤嚥性肺炎に!
11. 下気道の解剖 ●気管内腫瘍や甲状腺腫瘍などによる圧排で閉塞を生じる 挿管チューブ 先端の目安
12. 目次 ①気道の基礎知識 ②気道の異常 ③気道の評価 ④気道確保
13. 気道の異常はエマージェンシー 数分で心停止することも…
14. ●解剖学的な異常をきたしている場合は、確実な気道確保 例)急性喉頭蓋炎 気道の異常
15. 気道の異常≠解剖学的異常 ●正常時 ●意識レベル低下
16. 気道の異常≠解剖学的異常 ●意識レベル低下(例:頭部外傷後) ➡脱力して重力の影響を強く受けてしまう ➡舌根や軟口蓋、喉頭蓋が咽頭後壁へと下がる ●用手的気道確保・エアウェイの挿入など
17. これは何のサイン…?
18. チョークサイン ●苦しそうに喉元に手を当てる仕草のこと(万国共通!) ●上気道閉塞(窒息)が起きている! 超緊急!! すぐに助けを呼ぶ!
19. 窒息の解除(成人ver.) ●ハイムリック法を試みる! 臓器損傷のリスクも… 自信がなければ背部殴打法
20. 窒息の解除(乳児ver.) ●力を少し弱める 背部殴打法を試す ●それでも解除されない場合は、胸骨圧迫を試みる
21. 目次 ①気道の基礎知識 ②気道の異常 ③気道の評価 ④気道確保
22. Primary Surveyの評価ポイント ●バイタルサインのみを当てにしない! ●見て・聞いて・感じて がキーワード! ●五感をフルに使って評価!
23. 気道の評価項目 【具体的な手順】 ①声掛け➡②聴診➡③視診
24. ①声掛け 発語があればOK 発声なし 曇り声は 緊急!!
25. ②聴診 ストライダー(吸気時喘鳴)がないか ➡あれば挿管が必要な可能性↑ 完全閉塞時 呼吸音は 聞こえない!
26. ③視診 よだれが出ている ➡急性喉頭蓋炎 などによる 喉頭浮腫!! ●吸気時にどのように呼吸筋を使っているかを確認 ●胸とお腹が交互に動くシーソー様の呼吸が特徴
27. 胸が上がっていれば気道はOK…? ●気道閉塞があっても肋骨は相対的に挙上して見える… 胸の上がりだけで評価してはならない!!
28. 目次 ①気道の基礎知識 ②気道の異常 ③気道の評価 ④気道確保
29. 気道確保≠気管挿管 低侵襲のものから
30. 用手的気道確保 ●Triple Airway Maneuvers(頭部後屈+下顎挙上+開口)
31. 経鼻エアウェイ ●意識があるときでも使用可能 ●頭蓋底骨折があれば禁忌
32. 経口エアウェイ ●経鼻よりも出血の合併症↓ ●嘔吐反射がでるほどの意識があれば禁忌(誤嚥のリスク)
33. Take home message ●気道はPrimary Surveyの最上流であり 真っ先に評価介入をしなければならない! ●気道の異常は数分で心停止に至る超緊急! ●気道確保は低侵襲なものから順番に試す
34. 参考文献 内科救急診療指針2016 日本内科学会編 自発呼吸アセスメント指針2019 日本呼吸療法医学会 プロメテウス解剖学アトラス ぜんぶわかる人体解剖図
35. 医学の学び・医学書レビューを発信させていただいています 公式LINEアカウント(定期動画配信+限定情報!) https://line.me/R/ti/p/%40339dxpov ブログ(勉強ノート・医学書レビュー) https://dancing-doctor.com/
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