病棟患者さんが嘔吐したと連絡があった…何から原因検索しよう?
当直中、突然頻脈になった病棟患者さんについて看護師さんから相談された…
これらは日々当直業務を後輩とする中で感じることの多い悩みや疑問点ですよね。
この度羊土社様より、”こういった病棟急変、病棟対応について研修医が学ぶ上で最適な書籍”をご贈呈していただきました。
本書を読むことで、今後当直への苦手意識が減り、自信を持って対応することができること間違いなしです。
今回、当直への苦手意識を解消するために読むべき一冊として自分が自信をもっておすすめするのがこちらの1冊です👇
これからご覧いただく医学書レビューは、
これまで研修医時代に100冊以上の医学書を読んできた
ある救急科専攻医のレビューです。
医学生や研修医、各分野の初学者の気持ちが痛いほどわかるので、
是非この一冊を手に取ってみたいと思っていただけるようなレビューを心がけています!
1.本書のターゲット層と読了時間
【ターゲット層】
初期研修医をはじめ、医学生から看護師まで全ての医療従事者
【推定読了期間】
7-8時間程度
です。
2.本書の特徴
本書は、藤野 貴久先生が執筆された、
【本書の特徴】
●リアルな会話形式で進む日常診療に即した解説
●時間軸に分けて介入すべきことや思考回路を整理して
●緊急度ごとに分けて病態を解説
が特徴の一冊です。
本書を読むことで学べる項目は特徴的なものをピックアップすると、このようになります👇
【本書で学べること】
●時間軸に沿った当直での行動方針
●当直時に明日から使える、実践的な知識や対応方法
●コール対応での基礎的な考え方と行動リスト
これらは研修医の先生方にとっては今後どのような診療科に進んでも学んでおくべき大切な事項であると思います。
3.個人的総評
【評価】
必要性:
本の薄さ:
わかりやすさ:
面白さ:
継続使用度:
オススメ度:
※Amazon評価:
本書の特徴はなんと言っても、当直での基本的事項を、網羅的かつ臨場的に描いている点です。
全体を通して、緊急度ごとに病態を分け、リアルな会話形式で進んでいきます。
初期研修医が担当した当直を、チーフレジデントと共に振り返る臨場感あふれる会話形式であり、リアルな例を通して実践的な知識や対応方法を学ぶことができます。
また、時間軸を終始意識した内容となっているのはとても共感できました。
例えば、小走りで行くべき急変なのか、はたまた歩いて行っても大丈夫なのかなど、普通の教科書には載っていませんよね。
加えて、「コール対応早見ガイド」がとても便利だと感じました。
コール対応早見ガイドは本当に画期的で、各病態でのコールを受けた際の思考・行動を一目で確認できるため、必要な検査や看護師への指示を迅速かつ効果的に実施するのに役立ちそうでした。
このガイドを頭に入れておくことで、コールを受けてからの思考・行動が一目でわかり、スムーズな対応ができるようになります。
右も左もわからない研修1年目の、強い味方になること間違いなしです。
しかもこれだけエッセンスが詰まっているのにこのコストパフォーマンス…本当にすごすぎますね。
その他、病態生理の解説ももちろん詳しく載っており、実践とともに理論を学びたい先生方にも最適だと感じました。
印象に残る症例を用いた話展開が魅力的で、理論についても理解がしやすくなっている本書は、当直を担当する可能性がある先生方は全員持っていて損はないと思います。
本書は、初期研修医をはじめ、医学生から看護師など病棟の困りごとに遭遇する可能性のあるすべての医療従事者におすすめです!
4.おすすめの使い方・読み進め方
【本書のおすすめの読み方・活用方法】
●これまで悩んだ診療を思い出しながらまず通読!
●日々経験した症例の前後で読み直して復習!
●その後初期研修2年を通じて、対応に慣れていく!
個人的におすすめの使い方をご紹介します。
本書は、分厚くないのに内容が濃く、1日で通読が可能です。
そのため、これまで悩んだ当直を思い出しながらまず通読することがおすすめです!
一度通読した後は、実臨床で出会う病棟コールの度に本書を復習して、理解を深めてみてください。
初期研修医がこれから始まる方々はまずはこの本を通読して、その後の2年間の臨床研修でこれらの対応について慣れていくのが一つのいい目標だと思いました。
2年を通じ、インプットとアウトプットをたくさん経験しすることで、「当直・病棟コールは怖くない!」と感じることができるのではないでしょうか。
5.まとめ
【本書のまとめ】
本書は、当直への苦手意識を解消するために読むべき最初の一冊である!
まとめると、本書は当直業務でのイロハについて、わかりやすく網羅的に学ぶことができる
初期研修医をはじめ、医学生から看護師まで全ての医療従事者
に本当におすすめの一冊です。
この一冊を通じて学ぶことで、
今後当直中に患者さんに出会ったとしても自信を持って対応することができます!
今後の学びや業務をより良いものにしたい方には是非手にとっていただきたい一冊です◎
以下に要点や基本事項をまとめましたので、
購入する際には是非参考にしていただければ幸いです👇
【基本情報】
タイトル:先生、病棟で急変です!当直コールの対応、おまかせください!
著者:藤野 貴久
出版社:羊土社
発行年月日:2023/02/10
ターゲット層は、
初期研修医をはじめ、医学生から看護師まで全ての医療従事者
推定読了期間は
7-8時間程度
【本書の特徴】
●リアルな会話形式で進む日常診療に即した解説
●時間軸に分けて介入すべきことや思考回路を整理して
●緊急度ごとに分けて病態を解説
【本書で学べること】
●時間軸に沿った当直での行動方針
●当直時に明日から使える、実践的な知識や対応方法
●コール対応での基礎的な考え方と行動リスト
【評価】
必要性:
本の薄さ:
わかりやすさ:
面白さ:
継続使用度:
オススメ度:
※Amazon評価:
【本書のおすすめの読み方・活用方法】
●これまで悩んだ診療を思い出しながらまず通読!
●日々経験した症例の前後で読み直して復習!
●その後初期研修2年を通じて、対応に慣れていく!
【本書のまとめ】
本書は、当直への苦手意識を解消するために読むべき最初の一冊である!
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