ERの頻用薬について、院内で初期研修医向けにレクチャーを行った内容を一部共有させていただきます。
搬送されてきた患者さん、収縮期血圧70mmHgなんですが、何から手を付けたらいいでしょうか…?
SAH患者さんが収縮期血圧200mmHgです!どうやって血圧を下げたらいいですか…?
ERにおける血圧管理について、知っておくと初動で困らないエッセンスを10分で学べる形にまとめました。
Antaaとは、医師・医学生向けのオンラインプラットフォームのことです。
日々の情報のアップデートと、日本各施設で活躍されている先生方の近況が知ることが出来て、私自身とても毎回刺激を受けております。
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以下、スライドの文章まとめです。URL等参考にしていただれば幸いです◎
【10分で学ぶ】ERでの血圧管理の塩コショウ
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来院時 収縮期血圧 70mmHg
念のため…ショック≠血圧低値 バイタルサインのみでショックを判断しない スライド画像)広島大学病院 演者作成
ショックは3つの窓で見抜く! スライド画像)広島大学病院 演者作成
ショックの初期介入 OMI O O2 (酸素投与) M Monitor (モニター装着) I Infusion (点滴) スライド画像)広島大学病院 演者作成
平均血圧 心拍出量 血管抵抗 1回心拍出量×心拍数 (前負荷・心収縮力・後負荷) まずは平均血圧(MAP)を維持 スライド画像)広島大学病院 演者作成
平均血圧 心拍出量 血管抵抗 1回心拍出量×心拍数 (前負荷・心収縮力・後負荷) ショックの原因は これらの要素のどれかに起因するハズ… 末梢血管抵抗⇩? 心収縮力⇩? 有効循環血漿量⇩? スライド画像)広島大学病院 演者作成
ショックの治療原則 スライド画像)広島大学病院 演者作成
4種類のショック 全部言えますか…?
エコーを用いた迅速なショックの鑑別 画像引用)高場章宏 編 レジデントノート 羊土社 Vol.23 No.13 2021
敗血症性ショックなら まずは輸液負荷 画像引用)高場章宏 編 レジデントノート 羊土社 Vol.23 No.13 2021 心原性 血液分布異常性 循環血液量減少性 輸液負荷
初期輸液速度と輸液量 日本版敗血症診療ガイドライン2020 CQ6-5 ●晶質液30ml/kg以上を3時間以内 いつからを血管収縮薬を併用するか 明確な基準はない… ➡輸液負荷の害を考慮しつつ遅延なく!
輸液負荷に加え血管収縮薬の併用! 画像引用)高場章宏 編 レジデントノート 羊土社 Vol.23 No.13 2021 心原性 血液分布異常性 循環血液量減少性 輸液負荷 血管収縮薬
血管収縮薬の使い分け 日本版敗血症診療ガイドライン2020 vs ドパミン ノルアドレナリンのほうが28日死亡率を有意に 改善させ合併症(特に不整脈)を減少 第一選択:ノルアドレナリン 第二選択:バソプレシン スライド画像)広島大学病院 演者作成
ノルアドって どう使えばいいの…?
ノルアドって どう使えばいいの…? まずはγ計算して…などと 考える暇がないことも多い!
ICUでよく見る組成(当院) 3Aを生食でトータル50ml ➡3-5ml/hで開始! 1-2ml/hの範囲で増減
大急ぎの時は…! 1Aを生食でトータル100ml ➡10ml吸って2-3mlずつ!(20-30μgずつ) 残りの生食はポタポタおとす ➡3秒に1滴(60ml/hr)で0.2γ(50kg換算)
カテコラミンはCVCから行かないとダメ…? ●末梢からのカテコラミン投与 比較的安全 0.2γ程度までであれば許容 Ballieu P, et al: J Intensive Care Med; 36: 101, 2021 ●なるべく肘窩の近くの肘静脈など 大きな末梢静脈からの投与を Evans Laura, et al: Critical Care Medicine: Vol.49 Issue 11 1063-143, 2021
NadでMAPが維持できない時は… 画像引用)高場章宏 編 レジデントノート 羊土社 Vol.23 No.13 2021
SAH 収縮期血圧 200mmHg
ERでの降圧薬➡ニカルジピン 原液をトータル50mlに ➡2-3ml/hで開始! 1-2ml/hの範囲で増減 ➡適宜1-2mlフラッシュ
こんなに覚えれん… もうワシには 無理じゃ…
こんなに覚えれん… もうワシには 無理じゃ…
ICUでよく見る組成(当院) 3Aを生食でトータル50ml ➡3-5ml/hで開始! 1-2ml/hの範囲で増減
大急ぎの時は…! 1Aを生食でトータル100ml ➡10ml吸って2-3mlずつ!(20-30μg) 残りの生食はポタポタおとす ➡3秒に1滴(60ml/hr)で0.2γ(50kg換算)
ERでの降圧薬➡ニカルジピン 原液をトータル50mlに ➡2-3ml/hで開始! 1-2ml/hの範囲で増減 ➡適宜1-2mlフラッシュ
こんなに覚えれん… もうワシには 無理じゃ… 持続は
医学の学び・医学書レビューを発信させていただいています 公式LINEアカウント(定期記事配信+セミナー情報) https://line.me/R/ti/p/%40339dxpov ブログ(勉強ノート・医学書レビュー) https://dancing-doctor.com/antaa
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