医学書レビュー

【レビュー】重症患者管理マニュアル【集中治療の一冊といえばコレ】


新人看護師や研修医にとって最大の鬼門の一つである、ICUやCCUでの重症患者治療

人工呼吸器で管理され、4-5本もルートがつながった集中治療管理されている患者さんを目の前に

「患者さんのアセスメントとプレゼンしてって言われたけど、何から始めたらいいの?!」

と、最初は準備の仕方やポイントなどもわからないためあたふたすることも多いはず…

特に、集中治療に関するエビデンスについては日々刻々と変化しており、現在の職場での治療が世界標準なのか迷うこともしばしば…

今回、集中治療分野の参考書として強くおすすめしたいのがこちらの一冊です👇

 

1.ターゲット層

「心外術後の患者さんのプレゼンをしてって言われたけど、注意してモニタリングする項目は何だろう…」

「この頭に刺さっているモニターは何だろう…(のちにICPセンサーと知る)」

「BPが低い…この患者さんにまず使うのはノルアドレナリン?それともドブタミン?」

これは著者自身が研修に日々感じていた心の声です。というより専攻医になった今も同じような悩みを抱えています…笑

研修医時代および現在の著者と同様に重症患者の管理に悩む新人の医療従事者はたくさんいると思います。

本書のターゲット層は、

ICU勤務の看護師・初期研修医1年目後半以降~専攻医レベルの医師

推定読了期間

20-25時間程度

です。

すなわち、ICUで勤務するすべての医療従事者にとって有益な本であると個人的には感じています!

※一方で、初期研修スタート時の初期研修医にとっては骨太すぎて一部学ぶにはつらいところもあるので、まずは輸液や麻酔科の基本的な参考書を学ぶことをお勧めします。個人的なお勧めの一冊はこちら👇

2.本書の特徴

本書は、東京ベイ・浦安市川医療センターで勤務される平岡栄治先生を初めとするお三方が、

●アメリカなど世界の集中治療分野も学んできたうえで、日本の現状に即した純日本ICUブックを作りたい
という思いを込めて制作されている一冊です。

ICU/CCUでのモニタリングや人工呼吸器管理を中心に、先生方の日々の臨床で培ったクリティカルケアの技術、経験をまとめられています。

ガイドラインやエビデンス偏重にならず、しっかりとした患者評価と最適な治療を実現するために、病態生理の理解も含めた内容が網羅的に掲載されています。重症患者管理のスタンダードとなる知識と診療の指針となる一冊です。

この本を読み終えた時には、

●鎮静鎮痛・循環管理を含めたICU/CCUでの具体的な重症患者管理

●それら使用法の背後にあるエビデンスや生理学的知識

●現在の治療方針に影響を与えた数々のRCTの結果

など、今後ICUで勤務する上で大事な基礎となる学ぶべき重要事項を学習している事でしょう。

3.個人的総評

【評価】
必要性:
本の薄さ:
わかりやすさ:
面白さ:
継続使用度:
オススメ度:
※Amazon評価:

本書の特徴は何といっても臨床での治療選択が変わってきた数々の論文の紹介や、豊富なエビデンスや背景となる生理学知識が網羅されている事です。

特におすすめなのが本書の最初の項目である重症患者を体系的にアセスメントするためのカルテの書き方、評価の仕方を解説してくださっている事です。

その他項目ごとに最新のエビデンスやガイドラインに即した内容や、必要な生理学的知識もふんだんに盛り込まれております。

そのため、働いていて治療に疑問や悩みを感じるたびに本書を読むことで、こんなことまで解説していあったのか…と購入後も継続して使用できる一冊です。

4.おすすめの使い方

●ICU看護師・研修医集中治療科ローテ中での業務期間に気長に通読!

●経験した症例、使用薬剤に応じて適宜復習!

●ICU入室中のカルテは本書の内容を参考にしてシステマティックに書いてみる!

上記が個人的におすすめの使い方です!

この本は一つ一つの内容がかなり骨太であるが故、通読にはそれなりの時間を要します(著者は1項目約1時間程度要しました…)
なので焦ることなくじっくりと読み進めていき、臨床で疑問に出会う度に復習として読むのがいいかと思います。
また、本書のカルテの書き方は重症患者のカルテ記載において本当に役に立つので是非参考にしてみてください。

4.まとめ

本書はICUで業務する医療従事者にとって必須の参考書の一つである!  
  
以下に要点や基本情報をまとめましたので、

 

購入する際には参考にしてください。

【基本情報】
タイトル:重症患者管理マニュアル
著者:平岡栄治 (編集), 則末泰博 (編集), 藤谷茂樹 (編集)
発行年月日:2018/8/2

 

【タイプ】辞書タイプ・項目ごとに通読も可能

【ターゲット】

ICU勤務の看護師・初期研修医1年目後半以降~専攻医レベルの医師

【推定読了時間】
20-25時間

【背景・作者の想い】

●アメリカなど世界の集中治療分野も学んできたうえで、日本の現状に即した純日本ICUブックを作りたい

【学べること】

●鎮静鎮痛・循環管理を含めたICU/CCUでの具体的な重症患者管理
●それら使用法の背後にあるエビデンスや生理学的知識
●現在の治療方針に影響を与えた数々のRCTの結果

【評価】
必要性:
本の薄さ:
わかりやすさ:
面白さ:
継続使用度:
オススメ度:
※Amazon評価:

 

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