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【失敗しない】効率のいい医学書の選び方・学び方まとめ【令和の研修医向け】

・研修医になったはいいものの、どんな参考書を購入していいかわからない…

・国家試験とは大きく異なる、臨床業務のための勉強方法がわからない…

今回の記事では、このような悩みを持つ高学年の医学生や初期研修医の先生方に向けて、自分にあった医学書の選び方をお伝えします。

今どきはSNS発信も活発化しており、医学情報を学ぶことができるメディアは数多くありますが、やはり医学書には医学書のメリットがあります。

SNSやHPで医学情報の発信が急増し、情報があふれる今だからこそ医学書を上手に活用したいですよね。

しかし、そんな医学書もこれだけ多くのものがあると、分かりやすいもの、分かりにくいものがあります

非常に忙しい研修医生活の中で、医学書の選択ミスによる挫折をしてほしくないという思いから、“令和の研修医に伝えたいイマドキの”医学書の選び方や勉強法を提案させていただきます。

これからご覧いただく医学書レビューは、

これまで研修医時代に100冊以上の医学書を読み

その中でもオススメの医学書のレビューを月5冊以上書いている

ある救急科専攻医のレビューです。

医学生や研修医、各分野の初学者の気持ちが痛いほどわかるので、

是非この一冊を手に取ってみたいと思っていただけるようなレビューを心がけています!

1.臨床の勉強≠国試の勉強

専攻医となった今だから断言できるのですが、初期研修医の日々は医学生時代と比較すると非常にストレスフルです。

患者さんの診療はもちろんですが、「採血取れないので病棟来てください!」といった急な呼び出し、入院診療計画書の作成といった事務作業、さらに週末にはプレゼンが控えています。いわゆる、マルチタスクが要求される立場であるといえるでしょう。

ここで、興味深いデータがあるのでこれをみてください👇

初期臨床研修の実態 (引用)厚生労働省HP発表

このデータからは、研修医の1-2%が研修中断を経験していることがわかります。

病気療養・妊娠出産・研修内容など、初期研修の中断理由は様々ですが、慣れない業務・知識不足によるストレスも関与している可能性があるのです…。

メンタルヘルスに問題を抱えている社員(産業別)(引用 H23 労働政策研究研修機構)

第1位:医療/福祉 76.6%

第2位:情報通信業 73.0%

第3位:製造業 67.9%

(平均:56.7%)

医療・福祉業に従事している方のメンタルストレスは、高い負荷であることが読み取れますね。

 

このように診療方法の知識不足だけでなく医療事務作業のやり方、プレゼン準備などの様々なタスクを1週間でこなすストレスフルな研修医の生活では、“効率よく勉強すること”が必須となってきます。

国家試験終わりの医学生にはお伝えしにくいのですが、国家試験が終わっても学ばなければならないことばかりです。

さらに臨床の勉強は、国試の勉強内容と大きく異なっているのです。

例えば

CVカテーテル留置に必要な準備は?

肩関節脱臼疑いのX-pオーダーは何方向?

と聞かれて、即答できる医学生はほとんどいないでしょう。

この様に、実際の医療現場では、国試の知識に加えて更なる勉強をしなければいけないのです。

“臨床の勉強≠国試の勉強である“ことを知った上であれば、効率よく勉強に励むことができます。

そのため、まずは国家試験と臨床の勉強の違いを解説していこうと思います。これは私見を多く含む内容になりますが、きっと実臨床で働く多くの先生方には共感いただける内容化と思います。

①国家試験のような正解が無い

臨床では、国家試験のように確実な正解がないことばかりです。

もちろんmultiple choiceではないため、病名や治療方針を1つに絞り込むことが難しいことが多いです。

②臨床現場では時間が大切

判断・方針を決定するまでの時間的猶予がない時もあります。

例えばE Rにおける急患が運ばれてきた時など、患者さんは待ってくれません。

学んだことを頭の中で整理して、すぐに使える知識にしておくことが大切です。

③書物選びも大変

国家試験対策と比較すると膨大な量の医学書があります。

「問診のやり方」といった基礎的な内容を扱う書籍から、一つの項目をとても詳しく解説したいわゆる専門書まで幅広いです。

医学生の時と比べると、“自分に適切なレベルの書籍を選ぶこと”から難しくなっています。

私自身、「果たして何から手を付けたらいいのか…」と途方にくれて手当たり次第によさそうなタイトルの医学書を読み漁りました。。

その時の体験を思い出しつつこの記事を書いているため、皆様に読んで活用して頂き医学書を選ぶ手間を減らす参考になれば幸いです。

2.医学書の読み方・学び方

①そもそも、どうして医学書を読むの…?

医療従事者はなぜ、医学書を読むのでしょうか。

この理由をはっきりとさせることで、目的がはっきりと見えてくると思います。

知識を付けたいから?

上司に勧められたから?

私が執筆した医学書レビューを読んだから?(もしそうなら嬉しい限りです…笑)

これらはどれも正しいようで、実は若干ずれていると私は思います。

それは「これって”意味のある”読書…?」という視点に立っていただければその理由がわかるかと思います。

せっかく買ったから、読みきらないと…ああ辛いなあ…

なんか難しいけど…上の先生に勧められたからとりあえず最初から読んでみよう…

といった様に意味もなく、通読するのはNG!です。

(引用記事👇)

②具体的な”意味のある”読書 の条件3つ

  • 今の臨床経験年数や立場の自分にとって最適な本を意識

「意味のある読書」は、本を選ぶ時点からスタートしているのです!

自分が補強したいレベルの知識か?深すぎないか?を意識すると良いでしょう。

特に初期研修医になりたての頃はやる気に満ち溢れていることも影響し、“難しすぎる書籍を読み、読み進めることが大変になり挫折する”という例が多いように感じます。

  • 仕事に生かせる知識を身につけるには、ある程度の冊数に目を通すべき!

同じ事柄を説明している書籍を何冊も読むことで、“幾つもの切り口から”治療を理解することができます。

しかし臨床現場では、一つの病気がいつも同じ形をして現れるとは限りません。

できるだけ色々な書籍に目を通して、様々な側面を見ておくことが役立つ知識への近道と言えるでしょう。

  • 必要なところから、かいつまんで読むのでもOK!

大切なのは、挫折しないことだと思います。

学ぶことを挫折しなければいつかは知識が身に付きますから、自分の興味のある分野から読み進めることも大事と言えるでしょう。ある程度経験や知識がついてから、読み飛ばしていたところを読み始めることをおすすめします。

3.具体的な勉強方法

“意味のある“読書が何かをわかったところで、具体的な勉強方法をお伝えします。

以下の勉強方法は、読んだその日からの業務がよりよくなる勉強法を意識して作りました。

ぜひ活用していただけると幸いです。

①明日からのアクションプランを変える

診療のモチベーションを上げる、ピットフォールを意識しながら業務するなど、医学書を読むことによって得られる感動や驚きはとても大切です。

「明日から」という視点を持って学ぶことの具体的なメリットを感じながら学ぶことが、勉強を進める推進力になることでしょう。

診療のモチベーションを上げる、ピットフォールを意識しながら業務するなど、医学書を読むことによって得られる感動や驚きはとても大切です。

「明日から」という視点を持って学ぶことの具体的なメリットを感じながら学ぶことが、勉強を進める推進力になることでしょう。

読んだその日からの自分の思考や業務がブラッシュアップされる、そんな勉強を目指せたら良いかと思います。

例)聴診の勉強をしたから、今日からは少し自信をもって積極的に救急外来に来られた患者さんの胸部聴診をしよう!と前向きになれます。

②業務中にすぐ参照できる、頭の中の本棚を作る

「この医学書、ためになったな~、勉強になった。」というあいまいな勉強で得られた知識は、1週間もするとだいぶ薄れてしまいます。

あいまいなままではなく、より実践的な知識として覚えておく必要があるのです。

そのためには、

症候の鑑別方法や処方例、手技のコツをしかるべき時にさっと参照できるようにメモしておくことがおすすめです。

もちろん紙媒体でもよいし、EvernoteやGoodNoteなど、慣れた方法でよいと思います。

行動に移すことを意識して読んで、実際に行動することで知識は定着します。

③医学書の選び方

国家試験と臨床の勉強の違いでも解説したように、国家試験対策と比較すると膨大な量の医学書があります。

ページの分量や難解度などはバラバラなので、どの本から読み始めたらいいのか迷ってしまうことも多いでしょう。

研修医時代の2年間で100冊以上の医学書を読んだ私の経験上、医学書選びは、医学書それぞれの役割とStep upを意識することが大切だと思います。

(1)役割

医学書はそれぞれジャンルや分野が異なるのは当然として、同じ分野の医学書でも個々で担う役割は異なります。

書籍を購入する前に、それぞれの医学書をどう読み進めるのが適切か、という視点で分類してみましょう。

医学書の分類方法(私見)

〔1〕まずは通読に向いているかいないかで分類

〔2〕どんな展開で進んでいくのかも意識

例:辞書のように項目羅列で進む?それとも流れやストーリーがある?

もちろん正解はないので、皆さんなりの型で分類をして見ましょう。個人的には、大きく通読系と辞書系に分類しており、それらの中でも講義形式なのか、ハンドブック形式なのかなどを細かく分類しているイメージです。

例えば「辞書系の医学書を通読する」など、役割と一致しない不適切な読み方を避けるようにすることが、効率的な学習への第一歩です。

(2)Step up

どれだけ役割を意識しても、初っ端から難しい本を買ったら誰でも挫折してしまいます。

ですから、入門書応用編参考書(成書)の順に手に取ることを意識するようにしましょう。

個人的には医学生向け研修医向け専攻医(専門医)向けの書籍を順に読み進めるのが良いと思います。

自分にあった参考書を選ぶことで「理解度・やる気・継続性」をそれぞれ高めることができるわけです。効率的な学習のためにも、自分自身の理解度と読もうとしている医学書の難易度が一致しているかを常に意識しましょう。

最後に、私が厳選した医学生向け・初期研修医1年目向け・初期研修医2年目向けの医学書をまとめて紹介させていただきます👇

これらは、どの診療科に進む医学生、研修医にとっても必ず役に立つ、おすすめの書籍ですので、ぜひ読んでみてくださいね!研修医二年目向けには、救急科専攻医の立場としておすすめの書籍を紹介させていただきます。

医学生向け記事:URL

医学生のうちから臨床感覚を養いつつ国家試験勉強をしたい…そんな皆様向けの記事です

初期研修医1年目記事:URL

どの診療科に進んでも役に立つ知識を身に着けたい先生方向けの記事です

初期研修医2年目記事:URL

ERやICUの診療をもっと深めたい…

救急科専攻医になりたい…そんな先生方に向けた記事です

4.まとめ

以上、医学部6回生の方々や初期研修医の先生方に向けて、自分にあった医学書の選び方と学び方をお伝えしました。

忙しくストレスフルな環境であるからこそ、勉強は効率よく進めたいものです。

そして、医学書選びは効率よく勉強するためのはじめの一歩と言えるでしょう。

自分に合った医学書を選んで、効率よく学ぶことで皆さんの研修医生活がストレスフリーなものとなれば幸いです。

 

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