今回の記事は、救急外来が不安な初期研修医の方に向けて書いた記事です。
慣れない業務の中で、日々時間に追われながらマルチタスクをこなしていかなければならない救急外来診療…
忙しい病院勤務においては時間の使い方が大切です。効率化できる業務は効率化していきたいですし、準備不足でストレスをためたくないですよね。
備えることができるものは備えることで、できるだけ心配ごとをなくす、その手助けができればと思います(備えあれば憂なし、ですね!)
今回は、これまで10程度の様々な施設で救急外来診療をしてきた救急科専攻医の
私が、何年もかけていろいろなものを試し続けてみた結果、
救急外来で携帯しておくと役立つと感じたおすすめの物品を7つ紹介します。
いわゆる、“救急医の7つ道具”とでも言えるでしょうか?
特にこの記事では、“誰でも買い揃えることができる、あると便利なモノ”に焦点を当てて、紹介していきたいと思います。
救急外来が不安な初期研修医が準備しておくべきものを、具体的な使用用途と合わせて紹介させて頂きますので、ぜひ参考にしてみていただければ幸いです。
1.聴診器+ネームタグ
勤務先病院の、救急外来においてある聴診器を使うのでもよいですが、やはり自分の聴診器を携帯することで、普段から聴診をする習慣がつきます。
また、聴診器は形が自分の耳に合わないことがあり、そうなれば耳の痛み・ストレスが生まれてしまいます。
使い慣れた聴診器を使うことで、診断を快適かつ円滑に進めることができる、ということですね。
聴診器の選び方についてですが、専門科が決定するまでは、学生時代に購入した聴診器で特に困ることはないと思います。循環器内科や呼吸器内科志望の先生方は、上級医の先生方に相談しておすすめの聴診器を購入してみるとよいでしょう。
ただ、ご経験がある方もいると思いますが、聴診器は本当に失くしやすいものです。
これまで3度も失くしてきた私ですが、ネームタグとチャームをつけてからは必ず自分の手元に帰ってくるようになりました。
院内で失くすことに関しては、持ち主の名前がわかることで、戻ってくる可能性がかなり上がると言えるでしょう。
良い聴診器は良い値段がしますよね。失くすことを考えると、私はネームタグを買って正解だった、と思っています。
すでに聴診器をお持ちの皆様も、大切な聴診器が失くしてしまわないようネームタグやチャームをつけるのは本当におすすめです。
2.ウエストポーチ
小さめのカバンがあると便利だ、ということは先輩医師から聞くことも多いと思います。そうは言っても、小さなカバンと言っても様々なタイプがありますよね。
実は、私は肩にかけるタイプのものを買ってみたことがありますが、手技のときに煩わしく感じたため、外す必要にからかれました。
さらに、そのまま置きっぱなしで行方不明になることも…
そんな時に見つけたのが、ずっと腰に巻いておけるウエストポーチです。これは、数あるウエストポーチの中でも、収納性や容量の観点からNo.1でした。
コスパもかなり良いモノです。これだけの収納力を備え、シンプルで使いやすいデザインで2千円を切るなど、色々とお金が必要な研修医の時には重宝していました。
具体的にどのくらい入るか、という目安ですが、“今回の記事で紹介するものに加えて、参考書やiPad mini、スマートフォンを入れることができるサイズ”です。
私が普段使用しているものを参考画像として張っておきますね👇
白衣やスクラブのポケットをパンパンにする医師生活を卒業し、ウエストポーチ1つにまとめてスマートに働きませんか?
3.ペンライト
瞳孔所見を確認するときに、スマートフォンのライトで確認するのはNGです。口腔・耳孔の診断でも、さっと取り出せる光源が必要です。
また、特に死亡確認をするときなど、他のスタッフのライトを借りているのはあまり心証がいいものではありません。
そのような状況に備えて、“自分のペンライトを持っておくこと”をおすすめします。
その他、ほかのスタッフがちょっとした処置をする際で手元が暗い時、そっとライトで照らしてあげることもできます。まさにデキる研修医ですね!
特にこの製品は
クリップでとめることができる
瞳孔計と5cm定規がついており、観察をしやすい
USB充電式
という特徴があります。お持ちでない方は一度チェックしてみてくださいね◎
4.ハサミ
このハサミは、弾性包帯やテープを切るときに大活躍です。
先ほど紹介したウエストポーチに固定しておくと、落としたり、なくしたりする心配がないですね。
安全ガードがついている製品ですので、患者さんの近くで使う際も安心です。
また、ドクターでハサミを持っている方は依然珍しいです。コメディカル・看護師から“ハサミを持っているドクター”として認知されれば、近くにハサミがないときに声をかけてもらいやすくなること間違いなしです!
私は、こうした小さいことからコツコツと信頼は勝ち得ていくものだと信じています。
これを見て、小さなコミュニケーションを増やして頂けたら嬉しく思います。
5.駆血帯
実際に救急治療の現場で働いてきましたが、ルートや採血のとき、いちいち備品から借りるのは手間です。
さらに、特に院内急変のときなど急を要するタイミングでは、人に準備してもらう余裕はありませんでした。そのため、アルコール綿や点滴の固定用テープなどと合わせてウエストポーチに忍ばせておくことをお勧めします。
ポイントなのですが、この製品はワンタッチ式であり、締めるのも外すのも楽である、という利点があります。
ラテックスフリーでアレルギーのある患者さんへの配慮もできていることもおすすめする理由の一つです。
ただ、時折経験するのは処置中の手技に関連した体液汚染です。私も何回か経験しますが、もしこのような事態が起きた場合はスタッフの方々と相談して、適切に汚染を洗浄するようにしましょう。
6.メモ帳
メモ帳は、マルチタスクの多い救急外来では非常に有用です。
なぜなら、
・処方や指示で急がないものに関しては、メモしておいて落ち着いたタイミングで実施する
・多くの患者さんに対して問診をするときは、混乱しないようメモし分けておく
といった使い方をすることで、救急外来というマルチタスクが多いシチュエーションでも、確実かつストレスフリーな業務をこなせるからです。
気に入っているポイントは、
- メモ帳の中でも、ロディアのメモ帳は防水性もあり、デザインもかわいい
- 方眼紙となっているので、素早く綺麗に書くのに便利
- 研修医の先生方に手技や疾患について解説するときにも図を描いて説明できるのが良い
といったところです。
この製品は、まとめて買うことができる3冊セットなのが嬉しいですね!
7.印鑑
悲しいかな、日本の医療現場はまだまだペーパーレスの時代とは程遠く、様々な書類や同意書には医師の判子が必要となります。
そんなとき、例えば白衣のポケットにシャチハタを入れていると、激しい医師の職場ですから様々な業務の合間に落としてしまうこともしばしば・・・
そこで皆さんにおすすめしたいのは、PHSにつけることのできるシャチハタを作成することです。
PHSにつけておけば落とすことはありませんし、いつも持ち運べるというわけです。
これまで3-4種類の様々なシャチハタを購入しながら試してきましたが、個人的におすすめのシャチハタはコチラです。
8.まとめ
いかがでしたでしょうか。マルチタスクが多く、業務を効率的にこなさなければいけない救急外来において、どれも本当におすすめのものばかりです。
最後にもう一度まとめて以下にリンクを張っておきますので、興味がある方はぜひ詳細をチェックしてみてください。
紹介した便利グッズのまとめ
この記事を読んで参考になった方、面白いと思ってくださった方は
今後も定期的に記事を更新していきますので
各種SNSの登録よろしくお願いいたします!
【公式ラインアカウント】
各種SNSでのコンテンツ配信を定期的に配信!
この中でしか見られない限定動画配信もしています◎
日々のスキマ時間に気軽に見ることができるので、興味があれば是非登録していただければ幸いです!
コチラのボタンをタップ!👇
みなさまのリアクションが今後の記事を書くモチベーションになります!