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専攻医が取得して感じたFP3級のメリットと勉強法【医学生・研修医にもおすすめ】

今回の記事は、FP3級を受けようか迷っている先生方や、FPに興味がある先生方に向けて書いた記事です。

・いざ収入を得たけど、税金や確定申告についての知識がない…

・一所懸命働いて頂いた、大切なお金を守りたい・賢く運用したいな…

といった、収入を得てから生じうる若手医師のお金の悩みを減らすために役に立つ“医師のFP3級受験”について解説していきます。

FPの資格試験の勉強をすることで、これまで「お金について」を詳しく学んだことのない先生方も、深く学ぶことができます。

今回は、医師4年目の春にFP3級を受験して合格した私自身の体験談を踏まえ、FP3級を医師が習得することのメリットや具体的な勉強方法を紹介させていただきます。

FP3級を受けようか迷っている先生方や、FPに興味があった先生方の役に立てば幸いです。

 

1.FPとは?3級の受験資格・難易度とは

FPとは?

生きる上でお金を得て、管理することは必須ですね。さらに生きるためだけなく、自分がやりたいことを叶えるためにもお金は必要となってきます。

そんな目標を叶えるために、「お金の管理」をするための経済的な知識が必要です。

簡単に説明すると、この知識を備えている専門家をファイナンシャル・プランナーといい、その力量を測る・信頼を示すための資格が“FP〜級“という資格です。

FP3級では、

  • 「年金や社会保険」といったライフプランニングと資金計画
  • 「生命保険や損害保険」などのリスクマネジメント
  • 「株や債券」などの金融資産運用
  • 「所得税」などタックスプランニング
  • 不動産について
  • 「相続税、贈与税」など相続や事業継承について

の6項目で、お金に関する知識を網羅的かつ体系的に得ることができます。

FP3級の難易度

それでは、この記事のテーマであるFP3級というのは、どれほどの難易度なのでしょうか。

実は、FP3級は誰でも受験できて、お金についての基本知識を網羅的に学ぶのに非常に適した難易度です。

具体的には、勉強時間で言うと平均的に50時間、合格率は直近の試験で、受験者の80%を超えています。

しっかりと対策をして試験に挑めば、かなり多くの人が合格できる資格である、といえますね。

FP3級を受けたきっかけ

私は医師4年目の春にFP3級を受験し合格しました。まずは、私がFP3級を受けたきっかけについてお話させていただければと思います。

私自身、初期研修医なりたてはお金が頂けることが嬉しくて、ついつい浪費ばかりしていました。研修医時代の同期も、私と同様に節税や投資をしている人は少数派だったと思います。

しかし、専攻医になって、周りの同期が、「結婚や子育てなどライフステージが上がるにつれて、お金の知識の大切さが身に染みる」と語り始めます。

結婚や子育て、さらには車や不動産の購入など、お金のかかるイベントが増えてゆくため、“お金の管理ができないと経済的に不利になる”ことが、想像つきますよね。

しかも、専攻医になるとバイトが解禁されるため、確定申告や節税についても学ばなければならない必要性が高まってくるのです。

しかし、私自身はお金に関する知識はほとんど皆無でした。当時の私には“お金の知識“の学び方も分かりませんでした。

そこで職場の上司に聞いてみると、お金の常識を学ぶのならFPの試験勉強をするのがおすすめだと教えてくれました。

FPを勉強すれば、お金に対してあまりに無頓着な自分から進化できるかもしれない…!と思い、受験を決意しました。

具体的な勉強期間・勉強方法

勉強時間についてですが、様々なFP3級の勉強法について記された記事を読んでいると、合格に必要な平均勉強時間は50時間くらいなのかと感じました。

勉強時間は1か月程ですが、忙しいとはいえ、直前の詰め込みで勉強して合格しても意味がないと思い、余裕をもって勉強できる期間を設定しました。

あらゆる資格試験においてとても大切なことですが、“資格習得のための勉強”になってはいけません。

FPの試験においては、「お金を管理する」ための生きた知識を得ることが目標なので、一夜漬けの勉強にならないよう工夫することが大切です。

本腰を入れれば1-2週間の勉強でも合格できるのかもしれませんが、最終目標は今後の人生に役立つ知識をしっかりと学んで、役立てることです。資格を習得することだけに特化しても意味はないですよね。

勉強方法については、重要な一冊の参考書を繰り返し読むことが知識定着の肝だと考えました。メインの教科書は1つに絞り、関連問題集に加えてその他はオンライン問題集やYoutubeで周りの知識を肉付けする方針としました。

端的にまとめると、前半はメインの参考書を何度も読んで基本を学んで、後半はオンライン問題集やYoutubeで知識の穴を埋めていくのがおすすめです。

特にYoutubeでは、知識だけでなく、「実際にどのような時に使うのか」や、「FP資格ホルダーの方の、実務での経験」を知ることができるので、とても有用だと感じました。

それでは、私が使っていた教科書を紹介していきます。

①メインの教科書『みんなが欲しかった! FPの教科書 3級』

どのFP勉強法の記事を読んでも必ず一番おすすめされている一冊です。

会場でもこの本を持っている人が大多数でした。

私は合計3回くらい通読しました。イメージとしては、1回目は全体像をさらっと学ぶために読み飛ばして、2回目は理解できていないことや覚えないといけないことにマークしながら読む、といった流れです。

問題集やYoutubeで学んだあと、さらに受験直前にもう一度通読しましたが、この最後の通読が非常に効果的だと感じました。自分の苦手分野を補強できる、全体の復習になってよかったと思っています。

 

【基本情報】

タイトル:みんなが欲しかった! FPの教科書 3級 2021-2022年 (みんなが欲しかった! シリーズ)

著者:滝澤 ななみ

出版社:TAC出版

発行年月日:2021/5/26

【ターゲット層】FP3級の受験生全員

【推定読了期間】10-12時間程度

②問題集『みんなが欲しかった! FPの問題集 3級』

①で紹介した教科書と対応した問題集です。

解説には、教科書で説明されているページも掲載されており、教科書を使って問題の復習ができるのでより学びが深まりました。

ただ、終盤の1週間は③のオンライン問題集を使って勉強していたので、振り返ってみると不要だったのかもしれません…もし2-3週間しか勉強時間が確保できないのなら購入は見送るのもありでしょうか。

【基本情報】

タイトル:みんなが欲しかった! FPの問題集 3級 2021-2022年 (みんなが欲しかった! シリーズ)

著者:滝澤 ななみ

出版社:TAC出版

発行年月日:2021/5/26

【ターゲット層】みんなが欲しかった! FPの教科書 3級を用いて勉強するFP3級の受験生

【推定読了期間】10時間程度

③オンライン問題集『FP3級ドットコム~FP3級過去問道場』

「FP3級過去問道場(学科)」は、FP3級過去問題集の決定版を目指すクイズアプリです。解説付の学科試験問題2520問を様々な形式で出題でき、さらに学習履歴も記録されます。驚くべきは、無料で使えるということです。

今の医学生にはなじみ深い、CBTや国家試験の問題をQBで解いている感覚でサクサク進められます。

紙の問題集だけではわかりにくい、正答率や難易度がわかるのも好きでした。

業務の合間や休憩時間という短時間でも、効率よく勉強できるので、個人的には基本知識を学び終えた後半の期間はこれだけで勉強するのもありだと感じました。

間違えた問題を何度も解き直すことで、知識を深めましょう(国試やCBTの勉強みたいですね!)。

④Youtube『おーちゃん【1級FP技能士】TV』

本業は1級FP技能士、宅地建物取引士をされている、おーちゃん先生のYoutubeチャンネルです。

それぞれの級に合わせたレクチャーを定期的に更新されています。

話し方の癖はすごいですが、要点がつかみやすく頭に残りやすいところがおすすめです。

学生時代を思い返しても、癖の強い教授の授業って、意外と頭に残りますよね…笑。

先ほど述べた通り、ある程度教科書や問題集で知識を付けた後の肉付けとして勉強しました。

受験日直前の1週間ぐらいから、今回の試験で出そうな要点まとめ講義をいくつか投稿してくださるので必見です。実際に数問的中して救われました!

受験日当日に必要なもの・受験結果

受験会場は全国の主要な都道府県で開催されています。自分の住んでいるところから直近の会場は例年どこになっているか確認しておき、移動時間を確認しておきましょう。

準備物品は、

・受検票

・本人確認書類(運転免許証、パスポート、マイナンバーカード、学生証etc.)

・筆記用具

・電卓(計算機)

が必ず必要です。

その他、腕時計や飲み物も忘れずに。昼食を持参するもおすすめですが、感染状況によっては会場で食べれないことも想定されるので注意が必要です。

試験は午前の学科試験、午後の実技試験と分かれていますし、会場周辺のお店などは混むことが予想されるので、昼食は会場か近くの公園で済ませるといいと思います。

学生服を着た高校生のような方々もいましたが、受験して感じたのは、受験生は私と同年代の20代後半が多いなということでした。

試験の時間は学科試験120分、実技試験60分でした。体感的には焦らず解いても半分くらいは時間が余ったので、勉強の時に時間を意識して問題を解く必要はなかったと感じました。

特に計算問題は何度も繰り返し解き直しました。

結果発表は大体5週間後です。日本FFP協会ホームページにて発表月されます。

ちなみに私は、結果は筆記も実技もぴったり8割5分で合格しました。

FP3級取得後、今感じているメリット

お金について体系的に、緊張感をもって学習できることが何よりもよかったと言えます。

今までお金について万学ぶ機会はありませんでしたが、これを機に、お金についての体系的な知識が身に付いたと感じています。

初期研修や後期研修中は、何かと時間がないことを言い訳に日々の業務に直結する医学以外の自己研鑽をさぼりがちになりますが、資格試験のようにタイムリミットや目標があるほうが個人的にはしっかり勉強ができてよかったです。

積み立てNISAやふるさと納税など、これまでよくわからず手を付けていたものの意味が分かるようになったことが、実際の生活の中で“お金の知識が身に付いてきたこと”の実感として湧いています。

嬉しいことに、2022年は家族の確定申告も合わせて難なくできるようになりました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

できるだけ早いうちに、お金についての体系的な知識を得る機会として、FPの資格を取ることをお薦めします。

この記事を読み、FPを受けることで皆さんがお金について詳しくなり、“自分の夢・目標“を叶えるお手伝いが出来たら嬉しく思います。

参考HP

https://www.jafp.or.jp/

https://stressfree-doctor.com/fp3/

https://ikuji-doctor.com/fp3kyuu-doctor1/

https://lifehack-by-a-young-eye-doctor.net/financial-planner-3rd-grade

https://free-doctor-life.com/%E5%8C%BB%E8%80%85%E3%82%82fp3%E7%B4%9A%E5%8F%96%E3%82%8B%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%84%E3%81%A7%E3%81%99%E3%82%88%E3%80%81%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E8%A9%B1/

https://kyuukyuuinokyuuryoubi.com/fp3kyuuzyukenn/

https://ameblo.jp/dye0906/entry-12579469476.html

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