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入院患者さんの発熱の原因検索について【7D/fever workup】

【疑問】

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今回は、臨床や医学の勉強をしていて感じる疑問の一つ、

入院中の患者さんの発熱の原因検索と対応は?

についてまとめました。

臨床の現場であまりにもポピュラーな症候である、発熱…

まずは感染を疑って対応することは大切ですが、

それ以外の原因についても配慮することも重要です。

1.まずは頻度の高い原因、特に感染症をチェック

入院患者さんの発熱の原因は7Dで鑑別

入院中の発熱(7D)
Drug(薬剤熱)
CD(CD腸炎)
Device(ルート・ドレーンなど)
DVT(下肢静脈血栓)
Decubitus(褥瘡)
CPPD(偽痛風)
Debris(胆泥)

●感染性を疑って、fever workupを考慮!

 

まず、発熱を見た際にはバイタルをチェックして、ショックの可能性を判断を判断します。

quick SOFAスコアで敗血症の可能性を考慮することが大切です。

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感染症が疑われる場合には上記のようなfever workupを行いましょう。

感染の可能性を探りながら、入院中に多い発熱の原因としては上記の7Dを念頭に、感染源を探しましょう。頭の先からつま先まで丁寧に診察していきます。

また、患者背景として内服薬もチェックし、免疫を低下させる薬(ステロイド,免疫抑制薬)は飲んでいないかをかくにんすることも大切です。

薬剤熱をきたしやすい内服薬を飲んでいる場合には、薬剤熱も鑑別に浮上してきますね👇

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2.感染症以外の原因は?

発熱の原因が感染症によるものか?非感染症によるものか?という視点は常に大切で、以下のような非感染性刺激による発熱の可能性も考えます。

また、発熱は治療介入を検討すべき症候でもあるので、解熱の必要性についても合わせて判断しなければなりません👇

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●非感染性刺激による発熱の可能性も考える

なかでも忘れてはならないのは、薬剤熱です。ICU入室中などの集中治療領域の発熱の約 30%は薬のアレルギーだといわれています。

抗菌薬を投与している患者に発熱があった場合、抗菌薬を変更すると熱が下がることがあります。

感染を疑って抗菌薬治療を行っている際に、熱源精査及び細菌培養の結果および画像所見に問題がなければ、

変更した抗菌薬が効いたと考えるのが一般的ですが、

実際には最初に投与していた抗菌薬の薬剤熱だった可能性もあるので注意が必要です。

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3.引用文献

内科レジデントの鉄則

『内科レジデントの鉄則 第4版』【研修医必読の一冊 勉強法や使い方を徹底解説】内科分野の初学者である初期研修医1年目に最もおすすめしたい参考書は、『内科レジデントの鉄則』です。この一冊で研修中に必要な内科救急や入院管理の重要知識をわかりやすく効率的に学ぶことが出来ます。学んだ知識をノートのように書き込むことでさらに記憶に定着しやすくなるので是非購入し学習に役立ててください。...
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