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わかって動ける!人工呼吸管理ポケットブック改訂版【すぐ実践できる呼吸器管理参考書の鉄板です】

3歳の小児患者さんの緊急気管挿管を行うことになったけど、物品のサイズや投与薬剤の量はどうするんだっけ…?

びまん性肺疾患を疑う患者さんを管理しているけど、鑑別方法や適切な呼吸管理はどうするんだっけ…?

肺に負担がかかっている圧ってどう評価するんだっけ…?

VAPを疑う患者さんがいるけど、厳密な診断基準や今後防ぐためにはどのように管理したらいいんだっけ…?

これらは日々ER/ICUで後輩や同僚と仕事をする中で感じる人工呼吸管理における悩みや疑問点です。

気道および呼吸の管理は救急や集中治療の分野でとても重要であり、確実に抑えておかないといけないポイントである一方で、臨床の現場での疑問や悩みはつきません。

この悩みを解消しようとして様々な本を読み漁っていたところ、

この一冊に出会いました。

本書を読むことで今後様々なシチュエーションでの人工呼吸管理を行わなければならない時に、自信を持って対応ことができます!

今回臨床現場で呼吸器管理を行う際に必ず読むべき一冊として自分が自信をもっておすすめするのがこちらです👇

 

これからご覧いただく医学書レビューは、

これまで研修医時代に100冊以上の医学書を読み

その中でもオススメの医学書のレビューを月5冊以上書いている

ある救急科専攻医のレビューです。

医学生や研修医、各分野の初学者の気持ちが痛いほどわかるので、

是非この一冊を手に取ってみたいと思っていただけるようなレビューを心がけています!

人工呼吸器関連肺炎(VAP)・VAP予防バンドルとは?今回は、臨床や医学の勉強をしていて感じる疑問の一つ、人工呼吸器関連肺炎(VAP)・VAP予防バンドルとは?についてまとめました。 ICUでの院内感染として最多のVAPを防ぐためにも、予防バンドルについてはしっかり理解しておきましょう。...

 

 

1.本書のターゲット層と読了時間

 

【ターゲット層】

初期研修医から後期研修医

【推定読了期間】

5-6時間程度

です。ICUやHCUで人工呼吸管理に携わる機会のある若手医師全員にオススメの一冊ですし、通読も半日あれば無理なくすることができます。

2.本書の特徴

本書は、志馬伸朗先生が編集された、

【本書の特徴】

●人工呼吸器の設定から調節,離脱,トラブル対応まで,現場で迷った時に必要なデータがすぐ引用できるハンドブック

●チェックリストを参照することで具体的なアクションプランを思い浮かべることができる一冊

といった特徴を持つ一冊です。

序文では志馬先生の本書を編集されるにあたっての思いが記されているので、出版社の公式HPより一部引用させていただきます。

わかって動ける!人工呼吸管理ポケットブック 改訂版〜設定から管理・トラブル対応まですぐに役立つ、必須知識とチェックリスト – 羊土社 (yodosha.co.jp)

■ 序文
改訂版の序

2020年初頭,COVID-19狂想曲のなかでこの序を書いている.狂想曲,とはいささか不穏当で適切でない物言いかもしれない.しかし,連日テレビやネットを賑わす報道やSNSは,何となく騒ぎたいから騒いでいる,この問題を騒げば盛り上がる,的な空気の存在を感じるのは筆者だけではないはずだ.

人類の生存は常に感染危機との戦いである.狩猟・移動をやめて定住化・農耕をはじめて以来,感染症アウトブレイクの危険性が増えた.そして近代,定住化に加えて容易すぎる移動を手にした人類には,新興感染症パンデミックの勃興というさらなる生存の危機が訪れている.重要なことは,危機は危機として正確に情報を把握し,冷静かつ理性的に対処することだ.

現時点でCOVID-19に対する特異的治療はない.巷でささやかれる“効くかもしれない特効薬”も,どこまでの効果と副作用があるかまだわからない.手洗いと咳エチケットを励行し,具合が悪ければ外出を控え移動や集会を避け,十分な休息と水分・栄養をとりよく眠ること,医療従事者においては,現場で標準予防策と感染経路別予防策を確実に励行すること,これが一般対応のすべてである.これだけである.

呼吸管理も同様だ.患者予後を劇的に改善する呼吸管理など存在しない.一方でその誤用は,かえって患者予後を悪化させる方向に容易に働く.そして残念ながら,呼吸管理という複雑系を完璧に適用することは難しい.われわれにできることは,その困難性を克服すべく,日々コツコツと精進することに尽きる.生理学をよく理解し,正しく病態を評価診断し,できるだけ侵襲性の少ない基本的な管理を,時機を逸することなく提供することだ.

基本をやり続けるしかないのだ.

M2PLUS | わかって動ける!人工呼吸管理ポケットブック 改訂版

人工呼吸管理における基本事項は、研修医の先生方にとって今後どのような診療科に進んでも学んでおくべき大切な事項であると思います。

また、日々ICUの診療で悩む後期研修医にとっても知っておきたい知識がたくさんに盛り込まれています。

3.個人的総評

【評価】
必要性:
本の薄さ:
わかりやすさ:
面白さ:
継続使用度:
オススメ度:
※Amazon評価:

本書の特徴はなんと言っても、現場での使いやすさを徹底的に考慮した上で執筆された一冊であるということです。

本のページ数も多すぎる事なく完結にまとまっているので、苦痛を感じることなく通読することができます◎

何より、本書の解説は初学者にも理解しやすいようわかりやすく丁寧に書いてくださっているので、途中で挫折してしまうことも少ないと思います。

気道確保や人工呼吸器の波形など、視覚的な情報がないと理解しにくい概念についても豊富な図表を使ってくださっているのでスイスイ読み進められます。

僕自身のオススメ度が高いのは総評を見ていただければわかるとは思いますが、何よりアマゾンの評価の高さが本書の素晴らしさを物語っています…!

4.おすすめの使い方・読み進め方

【本書のおすすめの読み方・活用方法】

これまで悩んだ診療を思い出しながらまず通読!

どこに何が書いてあるかざっくり把握(付箋を貼るのも良いでしょう)

臨床で感じた悩みや疑問点を本書で解消

個人的におすすめの使い方をご紹介します!

本書は分量としてもそれほど多くはないので、まずはこれまで悩んだ診療を思い出しながら通読してみることをおすすめします。

基本的な事項だと思いこんでいたことでも、しっかり読んでみると異なる理解をしてしまっていたという内容も少なくありません。

一度通読を終えた後に、全体を通してどこに何が書いてあるかざっくり把握できておくと、今後臨床で悩んだタイミングですぐに参照しやすいでしょう。

その後は経験した症例の前後で読み直して悩みや疑問点を適宜解消していくことを目指します。

個人的に思うのは、知識が身になっているなと感じるのは結局現場で悩み抜いたことばかりです。

参考書を読んだ後は実際の臨床でどれくらい知識が活用できるかを常に意識するとよいかと思います。

5.まとめ

【本書のまとめ】

本書は人工呼吸管理に携わる医師は必読の一冊である!

まとめると本書は、人工呼吸器についてわかりやすく、そして深く学ぶことができる一冊です。

この本を読んで学ぶことで、

今後かなり呼吸状態が悪い患者さんに出会ったとしても、自信を持って対応することができます!

今後の学びや業務をより良いものにしたい方には是非手にとっていただきたい一冊です◎

以下に要点や基本事項をまとめましたので、

購入する際には是非参考にしていただければ幸いです👇

【基本情報】
タイトル:わかって動ける!人工呼吸管理ポケットブック 改訂版〜設定から管理・トラブル対応まですぐに役立つ、必須知識とチェックリスト 単行本
著者:志馬 伸朗
出版社:羊土社
発行年月日:2020/8/30

【ターゲット層】

初期研修医から後期研修医

【本書の種類】

辞書系・ハンドブック

【推定読了期間】

5-6時間程度

【本書の特徴】

●人工呼吸器の設定から調節,離脱,トラブル対応まで,現場で迷った時に必要なデータがすぐ引用できるハンドブック

●チェックリストを参照することで具体的なアクションプランを思い浮かべることができる一冊

【評価】
必要性:
本の薄さ:
わかりやすさ:
面白さ:
継続使用度:
オススメ度:
※Amazon評価:

【本書のおすすめの読み方・活用方法】

これまで悩んだ診療を思い出しながらまず通読!

どこに何が書いてあるかざっくり把握(付箋を貼るのも良いでしょう)

臨床で感じた悩みや疑問点を本書で解消

【本書のまとめ】

本書は人工呼吸管理に携わる医師は必読の一冊である!

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