外傷の気胸の患者さんに出会ったけど、胸腔ドレーンを入れる手技に自身が持てない…
今から中心静脈カテーテルを留置することになったけど、どのような準備が必要になるんだっけ…?
研修医の先生方には、習得すべき大切な手技や知識が非常にたくさんあります。
たくさんの勉強が必要になる中で、「学ぶべき事柄・知識を俯瞰して見れるような書籍がないかな」という悩みを耳にしてきました。
そんな中で、編著者および出版社の方々から”レジデントが実臨床で経験する、もしくは修得すべき基本手技をまとめた書籍”が出版されたということで、この書籍をご贈呈いただきました。
本書を読むことで
研修医として学ぶべき手技が明確になり、多くの時間と心の余裕が得られます!
今回、手技を上達させたい若手医師がはじめに読むべき一冊として自分が自信をもっておすすめするのがこちらです👇
これからご覧いただく医学書レビューは、
これまで研修医時代に100冊以上の医学書を読み、
その中でもオススメの医学書のレビューを月5冊以上書いている
ある救急科専攻医のレビューです。
医学生や研修医、各分野の初学者の気持ちが痛いほどわかるので、
是非この一冊を手に取ってみたいと思っていただけるようなレビューを心がけています!
1.本書のターゲット層と読了時間
【ターゲット層】
臨床現場での手技が苦手・または手技を得意にしたいと考えている若手医師全員
【推定読了期間】
8時間程度
です。
2.本書の特徴
本書は、志賀 隆先生が執筆された、
【本書の特徴】
●研修期間中に必ず身につけておきたい手技を網羅
●実臨床に即した流れで手技を紹介
が特徴の一冊です。
本書を読むことで学べる項目は特徴的なものをピックアップすると、このようになります👇
【本書で学べること】
●研修医でできるようになっておきたい基本的な臨床手技全般
●手技の具体的な実施方法、踏むべきステップ
●研修医で知っておくべきハイレベルな手技の知識
これらは研修医の先生方にとっては今後どのような診療科に進んでも学んでおくべき大切な事項であると思います。
3.個人的総評
【評価】
必要性:
本の薄さ:
わかりやすさ:
面白さ:
継続使用度:
オススメ度:
本書の特徴はなんと言っても、初期研修で必ず身につけておきたい基礎的な手技をマスターできるという点です。
この書籍を通じて「基本を大切にする医師が手技のうまい医師である」ということをモットーに、一貫して基礎的な手技の解説が述べられています。
それぞれの手技は、実際の手技の順番に対応した「事前確認と準備」→「手技の実際」→「手技が終わったら」の順で構成されています。
一連の手技の流れをStep形式で紹介するという、実臨床に即した流れでの記載であると感じました。
また、手技の実施方法だけではなく、それぞれの手技において上達するためのコツや、よくあるトラブルや回復方法についても触れられています。
基本だけでなくリカバリー方法についても解説をしており、臨床現場に即した一冊です。
加えて、基礎的な手技はもちろんのこと、蘇生的開胸術や死戦期帝王切開など、初期研修だけではマスターしきれない高度なものも多く掲載されています。
自分自身も自然児や帝王切開などを経験したことがなく、どのような手順で実施すべきか曖昧でした。
本書を読み手順を知識として持っておくことで、もしも今後これらの高度な手技を実際に行う機会が訪れたとしても、助手としてうまく対応できたりするのではないでしょうか。
使い方としては、初期でフルに使い倒してよし、後期研修医では都度参照してよし。
そして臨床実習の時期から読んでも役立つまさに「基本手技の超入門書」を目指して執筆されている一冊であると感じました。
これらは本書の個人的な評価であり、しかも何様だよと言われてしまうことは重々承知ではありますが、自分は
本書は研修期間中に必ず身につけておきたい手技をマスターできる基礎固め本である!
と感じました。
4.おすすめの使い方・読み進め方
【本書のおすすめの読み方・活用方法】
●研修医であれば、回る科ごとに手技を見てみる
●辞書のように、臨床現場で手技に遭遇するタイミングで参照してみる
●手技を行ったタイミングでポイントを熟読!
●その後は経験した症例の前後で読み直して復習!
個人的におすすめの使い方をご紹介します。
著者個人の意見としては、本書は分量が多く、通読には向いていない書籍だと感じました。
あくまで辞書のように参考にすることが現実的ではないでしょうか。
そのため、自分が今後経験する可能性が高い手技や、今から実践すべき手技などを簡単に参照する使い方が一般的だと思います。
研修医の先生方であれば、各科を回るごとに手技に遭遇したタイミングで勉強してみるのもおすすめです。
また、それらの手技を実践した後に振り返りをする際、自分がなぜスムーズにうまくできなかったのか、またはなぜうまくできたのかという点を本書のポイントを読むことで客観的に振り返ることができます。
振り返りのポイントを一つずつ抑えていくことで、自分の手技がスムーズになっていくことを実感できると思います。
自分自身も、普段当たり前のように行っているAラインや中心静脈カテーテルなどについて、実践した後に改めて確認してみることで”より効果的な手技につながる振り返りポイント”がたくさん見つかりました。
これらのポイントを少しずつ抑えていくことで、自分の手技の精度を高めることができると思います。
そのあとは実際の症例を通じてインプットとアウトプットをたくさん経験していきましょう。
5.まとめ
【本書のまとめ】
本書は研修期間中に必ず身につけておきたい手技をマスターできる基礎固め本である!
まとめると、本書は基本的な臨床手技について、わかりやすく学ぶことができる初期研修医の先生には本当におすすめの一冊です。
この一冊を通じて学ぶことで、
研修医として学ぶべき手技が明確になり、多くの時間と心の余裕が得られます!
今後の学びや業務をより良いものにしたい方には是非手にとっていただきたい一冊です◎
以下に要点や基本事項をまとめましたので、
購入する際には是非参考にしていただければ幸いです👇
【基本情報】
タイトル:レジデントのための超基本手技
著者:志賀 隆
出版社:金芳堂
発行年月日:2023/10
ターゲット層は、
臨床現場での手技が苦手・または手技を得意にしたいと考えている若手医師全員
推定読了期間は
8時間程度
【本書の特徴】
●研修期間中に必ず身につけておきたい手技を網羅
●実臨床に即した流れで手技を紹介
【本書で学べること】
●研修医でできるようになっておきたい基本的な臨床手技全般
●手技の具体的な実施方法、踏むべきステップ
●研修医で知っておくべきハイレベルな手技の知識
【評価】
必要性:
本の薄さ:
わかりやすさ:
面白さ:
継続使用度:
オススメ度:
【本書のおすすめの読み方・活用方法】
●研修医であれば、回る科ごとに手技を見てみる
●辞書のように、臨床現場で手技に遭遇するタイミングで参照してみる
●手技を行ったタイミングでポイントを熟読!
●その後は経験した症例の前後で読み直して復習!
【本書のまとめ】
本書は研修期間中に必ず身につけておきたい手技をマスターできる基礎固めの一冊である!
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