敗血症について、しっかりと体系的に学ぶことのできる一冊はありませんか…?
これは日々ER/ICUで働く後輩によく聞かれる質問です。
自分自身、敗血症診療について網羅的に学習し、アウトプットできるレベルまで深く理解したいと思い様々な本を読み漁っていたところ、
この一冊に出会いました。
本書を読むことで
今後敗血症疑い患者さんにERで出会ったとしても自信を持って対応することができます!
今回敗血症について深く学びたい方が読むべき一冊として自分が自信をもっておすすめするのがこちらです👇
これからご覧いただく医学書レビューは、
これまで研修医時代に100冊以上の医学書を読み、
その中でもオススメの医学書のレビューを月5冊以上書いている
ある救急科専攻医のレビューです。
医学生や研修医、各分野の初学者の気持ちが痛いほどわかるので、
是非この一冊を手に取ってみたいと思っていただけるようなレビューを心がけています!
1.本書のターゲット層と読了時間
【ターゲット層】
初期研修医から後期研修医
【推定読了期間】
8-9時間程度
です。
2.本書の特徴
本書は、近藤 豊先生が執筆された一冊で、以下のような特徴があります。
【本書の特徴】
●敗血症について1冊で広く深く概観できる待望の書
●ハーバード大学で敗血症をはじめとする救急臨床・研究に研鑽を積んだ著者がおくる,類いまれなる1冊.敗血症と闘うすべての医療者のために捧げる一冊
本書を読むことで学べる項目は特徴的なものをピックアップすると、このようになります👇
【本書で学べること】
●敗血症の定義と診断基準についてメカニズムから理解する
●諸外国のガイドラインを比較してより世界標準の敗血症診療を学ぶ
●敗血症の重症度マーカーや熱傷後敗血症など、基本を学んだ上でよりマニアックなテーマについて
救急・集中治療における最重要疾患の1つであるにもかかわらず、敗血症はその定義にすらいまだ流動的な側面を残しており、治療・管理においても不分明な点が多いといえます。
敗血症診療は研修医や専攻医の先生方にとっては今後どのような診療科に進んでも学んでおくべき大切な事項なので、深く学びたい方にはぜひ手にとっていただきたいです。
3.個人的総評
【評価】
必要性:
本の薄さ:
わかりやすさ:
面白さ:
継続使用度:
オススメ度:
※Amazon評価:
本書の特徴はなんと言っても、各参考書ではひとつの項目としてまとめられる敗血症について網羅的に学ぶことができるということ!
よくある参考書では割愛される、定義の変遷やDAMPsとPUMPsなどの生理学的なメカニズムもわかりやすく説明してくださっているので、はっとすること間違いなしです。
こういった敗血症の病態をしっかり学習することで、これまで様々な治療法が考案されては消えていった経緯や、生理学の視点から見た妥当な治療介入について理解することができますね。
敗血症はあまりにコモンな疾患であるために、一度通読して学んだ知識は今後医師として診療に当たる上で一生活用することができる知識なのではないでしょうか。
これらは本書の個人的な評価であり、しかも何様だよと言われてしまうことは重々承知ではありますが、自分は
本書は敗血症について深く学びたい方には最適な一冊である!
と感じました。
敗血症診療について学びたい方はこちらの記事もオススメです👇
4.おすすめの使い方・読み進め方
【本書のおすすめの読み方・活用方法】
●これまで悩んだ診療を思い出しながらまず通読!
●敗血症の定義や診断基準について人にアウトプットして説明できる程度まで理解を深める
●その後は経験した症例の前後で読み直して復習!
個人的におすすめの使い方をご紹介します!
著者個人の意見としては、まずはこれまで悩んだ診療を思い出しながらまず通読することを勧めます!
その後は、曖昧に理解しがちな定義や診断基準について人にレクチャーできる程度まで知識を深めていくことが大切だと感じます。
最重要疾患の一つであるからこそ、機序などの細かいことも知っておく必要がありますね。
その後は経験した症例の前後で読み直して復習し、実際の症例を通じてインプットとアウトプットをたくさん経験していきましょう。
5.まとめ
【本書のまとめ】
本書は敗血症について深く学びたい方には最適な一冊である!
まとめると、本書は●●について、わかりやすく/深く学ぶことができる〇〇には本当におすすめの一冊です。
この一冊を通じて学ぶことで、
今後敗血症性ショックの患者さん対応のチャンスが訪れた時に自信を持って取り組むことができます!
今後の学びや業務をより良いものにしたい方には是非手にとっていただきたい一冊です◎
以下に要点や基本事項をまとめましたので、
購入する際には是非参考にしていただければ幸いです👇
【基本情報】
タイトル:ブラッシュアップ敗血症
著者:近藤 豊
出版社:中外医学社
発行年月日:2019/10/3
【ターゲット層】
初期研修医から後期研修医
【本書の種類】
通読系・目次系
【推定読了期間】
8-9時間程度
【本書の特徴】
●敗血症について1冊で広く深く概観できる待望の書
●ハーバード大学で敗血症をはじめとする救急臨床・研究に研鑽を積んだ著者がおくる,類いまれなる1冊.敗血症と闘うすべての医療者のために捧げる一冊
【本書で学べること】
●敗血症の定義と診断基準についてメカニズムから理解する
●諸外国のガイドラインを比較してより世界標準の敗血症診療を学ぶ
●敗血症の重症度マーカーや熱傷後敗血症など、基本を学んだ上でよりマニアックなテーマについて
【評価】
必要性:
本の薄さ:
わかりやすさ:
面白さ:
継続使用度:
オススメ度:
※Amazon評価:
【本書のおすすめの読み方・活用方法】
●これまで悩んだ診療を思い出しながらまず通読!
●敗血症の定義や診断基準について人にアウトプットして説明できる程度まで理解を深める
●その後は経験した症例の前後で読み直して復習!
【本書のまとめ】
本書は敗血症について深く学びたい方には最適な一冊である!
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