若手医師にとって大きな仕事であるレポート・スライド作成…。
たくさんの数値や単位入力、コンマを入力しないといけなくて面倒臭い…。
レポート・スライド作成はとても時間がかかるし、しかも作業中は特別医学知識が付くわけでもないので、可能な限り短縮したい作業の一つですよね。
この記事は、煩雑な、レポート作成・症例報告の機会が増えた初期研修医の方向けに書きました。
救急科専攻の専攻医である私自身、研修医時代のEPOCHのレポート作成は考えるだけで憂鬱でした。
「レポートの作成は効率的に終わらせたいけど、かといって指導医にはお世話になっているからあまりに雑なものは作れない…」と悩んでいました。
この記事を読んでくださっている先生方も、同様の悩みを抱えているのではないでしょうか?
今回は最も効率よくレポート・経過表作成をする方法としておすすめのクラウドサービスLaflaboを紹介します。
初期研修医や専攻医はもちろん、医学生のレポート作成でも非常に有用なものばかりなのでぜひ参考にしてみてくださいね。
Laflaboって何?料金はかかる?
1.Laflaboとは?
LafLabo(ラフラボ)は医療従事者のための文書作成クラウド・サービスです。
「医療者の診断後のデータ入力や表の作成を、少しでも素早く行えるようにしたい」というコンセプトの元に作られました。
機能としては、簡単に紹介すると以下の5つになります。
①経過表の作成
②文章の添削と修正
③レポートの作成
空欄を埋めてゆくだけで、簡単にレポートが作れます。
④検査値の整形
カルテの検査値データを、レポート形式に整えてくれます。
例) Na 140 → Na 140 mEq/L
⑤処方箋の整形
処方箋やカルテのテキストデータをレポート形式に整えてくれます。
例) ダイアコート → ジフロラゾン外用薬
特に便利な機能は、検査値変換機能や、フォーマットが使えることです。
検査値変換機能では、検査値データをコピペしたり、数値を入力したりするだけで、単位をつけた上でレポート形式に変換してくれます。
「TP 9.5 Na 140 K 4.5」
→「生化学検査: TP 9.5 g/dL, Na 140 mEq/L, K 4.5 mEq/L」
フォーマットというのは、様々なレポートの形式がテンプレート化されており、先生方がレポートを作成する際に“レポートの雛形から作る必要がない”ということです。
これらの機能にさらに文章構成や修正機能がついていますから、レポート作成の作業速度向上は間違いなし、というわけです。
医学用語変換機能DMiMEも併用することで、普通はうまく変換することができない医療用語も一発で変換でき、ストレスが減ること間違いですからおすすめです。
医学用語変換機能DMiMeについては、こちらの記事で詳しく解説させていただきましたので、参考までに載せておきますね。
以上のような機能で作成したレポートを、word, excelはもちろん、スライド発表用のスライド形式にも出力することができます。
スライド・学会発表の機会にも使えるのはとても便利ですね。
2.Laflaboの料金
気になるLaflaboの使用料金についてです。
Laflaboを使うことができるのは
・ゲスト
・無料会員
・有料会員(1ヶ月1,580円、1年プランで14,160円)
です。
多くの機能は無料会員やゲストでも利用することができますが、作成した文書をクラウドに保存したい、といった場合は会員登録することが必要です。
私自身は、レポートのテンプレートを使うことに価値を見出していたため、有料会員として登録していました。
試しに使ってみて、もっと使いたい・良かったと感じたら有料会員になる、という流れで良いと思います。
2.おすすめポイント①レポート作成が効率的に可能
初期研修(EPOCH)や内科専門医研修中(J-OSLER)で作成しなければならないレポートを、テンプレートを利用しながら作成できます。
便利なポイントとしては、すでにテンプレート化されているため、自分のもっているデータを入力するだけでレポートを作ることができることです。
テンプレートの種類ですが、例えばEPOCやJ-OSLER、学会発表などがあります。
私が初期研修時代に使用した時は、有料版を一定期間購入して作成したあと無料版に戻しましたが、無料版に戻してもLafLabo上からテンプレートをダウンロードすることが可能でした。
その他、レポート作成時には検査値の整形機能が便利でした。
症例レポート書く時、検査値の単位をいちいち入力することが面倒だと思っていたのですが、Laflaboではデータ入力をすると自動で使える形へと整形することができます。
これまで手打ちで数値や単位、コンマを入力していましたし、頭をそろえるために半角スペースを入れたりしていました。
しかし、Laflaboを使うことでこれらの作業を自動で行えるため、一瞬でレポート作成を終わらせることができました。
このような、直接の医療とは関係ない、しかもスキルアップにもつながらない事務作業がスムーズに終わるということの快適さを実感しました。
3.おすすめポイント②症例報告の経過が簡単に作れる
Laflaboには、経過表の作成という機能があります。
私自身、昨年発表した症例報告の経過表をこのLaflaboで作成してみたのですが、初めて使うという不慣れな状態にもかかわらず、1時間程度で経過表が完成しました。半日仕事での経過表作成を覚悟していたので、「こんなに早く終わるんだ!」と本当に感動しました。
具体的には、複数の項目を時系列に表すことができるグラフエディタ機能があります。データを入力するだけで、表とグラフを融合させたり、時系列順に沿ったグラフを作成したりすることができます。
(詳しく知りたい方はこちら→ https://web.laflabo.com/features)
さすがは医療データ向けのサービスで、Wordやexcelでのグラフ作業よりも圧倒的に使いやすく、スピーディに作業することができました。
まとめ
Laflaboを使うことで、“面倒な事務作業が素早く終わる”という精神的な快適さが得られるだけではなく、直期的に見ると大きな時間の有効活用につながります。
百聞は一見にしかず、です。
レポート作成や数値入力での悩みがある時は、ぜひ一度Laflaboを使ってみることをおすすめします。
この記事を読んで、皆様のレポート作成などの時間が短縮され、時間の有効活用やスキルアップにつながれば嬉しく思います。
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