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『感染症プラチナマニュアル』【感染症治療ハンドブックの決定版!】

この患者さん尿路感染症みたいだけど、具体的にどれくらいの治療期間が必要なんだっけ…?

レボフロキサシンを使うように上級医に指導されたけど、使用する上で注意すべきことって何だっけ…?

培養結果で見たこともない菌が検出されている!なんの抗生剤が効きやすいんだろう…?そもそも、コンタミの可能性は…?

これらは日々ERやICUで後輩や同僚と仕事をする中で感じる悩みや疑問点であり、

私自身も研修医時代から現在に至るまで感じていることの一例です。

これら悩みを解消しようとして様々な感染症の本を読み漁ってみましたが、読んで数週間経ってしまうとせっかく学んでも忘れてしまっていることが多いのも事実です…。

日々の感染症診療に悩む時に、当時初期研修医だった自分に上級医が進めてくれたのがこの一冊です。

本書を読むことで

今後は尿路感染症のようなコモンな疾患はもちろん、見たこともない菌腫の感染症の患者さんに出会ったとしても自信を持って対応することができます!

今回感染症診療について学び業務で活用する際に読むべき一冊として自分が自信をもっておすすめするのがこちらです👇

 

これからご覧いただく医学書レビューは、

これまで研修医時代に100冊以上の医学書を読み

その中でもオススメの医学書のレビューを月5冊以上書いている

ある救急科専攻医のレビューです。

医学生や研修医、各分野の初学者の気持ちが痛いほどわかるので、

是非この一冊を手に取ってみたいと思っていただけるようなレビューを心がけています!

 

 

 

1.本書のターゲット層と読了時間

 

【ターゲット層】

医学生から後期研修医

【推定読了期間】

7-8時間程度

です。

2.本書の特徴

本書は、岡 秀昭先生が執筆された、

【本書の特徴】

●感染症診療に必要かつ不可欠な知識を、ガイドラインに準じてわかりやすくまとめたハンディサイズの一冊

●必要な情報のみに絞ってまとめられている一方、臨床の治療方針に関わる論文についても多数掲載

これらを特徴とする一冊です。

本書を読むことで学べる項目は特徴的なものをピックアップすると、このようになります👇

【本書で学べること】

●感染症診療に当たる上で最も重要な8原則

●各種抗生剤のスペクトラムや使用上の注意点

●コモンな疾患を始め、まれな感染症までも網羅的にカバーしたそれぞれの治療方針

これらは研修医の先生方にとっては今後どのような診療科に進んでも学んでおくべき大切な事項であると思います。

なかでも、2020年版よりCOVID-19についての知識やエビデンスについてもまとめられており、オンラインで適宜更新され最新の知識を得ることができるので、

研修医はもちろん医師であれば強く購入をおすすめする一冊であると言えます!

3.個人的総評

【評価】
必要性:
本の薄さ:
わかりやすさ:
面白さ:
継続使用度:
オススメ度:
※Amazon評価:

・本書の特徴はなんと言っても、持ち運びやすいハンディサイズであるにも関わらず感染症治療について網羅的に掲載されている事!

実際に通読しようとした際も、ページ数も多すぎる事なく完結にまとまっているので、苦痛を感じることなく通読することができます◎

・一度通読して感染症治療について学んだ後でも、半年後や一年後はもちろん、今後医師として診療に当たる上で一生活用することができる一冊なのではないでしょうか。

年に一度改定されているので、その都度購入する価値のある一冊であると思います。

上級医になった場合も、本書を携帯している研修医は比較的多いので、感染症について議論する際に共通言語として本書を利用することもできると感じました。

・僕自身のオススメ度が高いのは総評を見ていただければわかるとは思いますが、何よりアマゾンの評価の高さが本書の素晴らしさを物語っていますよね…!

一方で、気になった点としては、一度通読しただけではどこに何が書いてあるかわかりにくいということ。

個人的には救急外来など場所を選ばずに読んで参考にできるのが本書の魅力だと思うので、付箋や目次をつけて自分なりにアレンジするとより使いやすくなると感じました!

この点については少しだけ配慮した上で一度手にとっていただければと思います。

これらは本書の個人的な評価であり、しかも何様だよと言われてしまうことは重々承知ではありますが、自分は

本書は感染症診療に従事する、全ての研修医・医師は携帯しておくべき一冊である!

と感じました。

また、USMLEのSTEP1・2CKを終えた自分としましては、

日本ではあまり経験しない特殊な感染症についても内容がまとまっているので、

USMLEで登場するなれない感染症を学ぶ際にも有用だと感じましたので、

USMLEの感染症分野の初学者にとっても、有用な参考書である!

とも思いました

4.おすすめの使い方・読み進め方

【本書のおすすめの読み方・活用方法】

●感染症診療の8大原則についてまず通読!

●目次を参考にさらっと通読して、どこに何が書いてあるかざっくり把握(付箋を貼るのも良いでしょう)

●その後は経験した症例の前後で読み直して復習!

個人的におすすめの使い方をご紹介します!

まずは、冒頭に登場する感染症診療の8大原則について通読して、基本的な治療の原則について再確認しましょう!

その後は目次を参考にさらっと通読し、

漠然とでもいいのでどこに何が書いてあるかざっくり把握することをおすすめします。

その際には付箋を貼ったりするのも良いでしょう。

その後は経験した症例の前後で適宜読み直して復習します!

スキマ時間を見つけて復習することで、知識の定着度はぐんと上がります。

感染症に対する知識を深めて、自信を持って診療に当たれるような医師を目指しましょう!

5.まとめ

【本書のまとめ】

本書は感染症診療に必要かつ不可欠な知識をまとめたハンディサイズの一冊!

本書は感染症診療に従事する、全ての研修医・医師は携帯しておくべき一冊である!

この一冊を通じて学ぶことで、

今後の感染症診療の業務がとても効率的になるので、多くの時間と心の余裕が得られること間違いなしです!

今後の学びや業務をより良いものにしたい方には是非手にとっていただきたい一冊です◎

以下に要点や基本事項をまとめましたので、

購入する際には是非参考にしていただければ幸いです👇

【基本情報】
タイトル:感染症プラチナマニュアル
著者:岡 秀昭
出版社:メディカル・サイエンス・インターナショナル
発行年月日:2020/2/4

【ターゲット層】

医学生から後期研修医

【本書の種類】

辞書系・ハンドブック

【推定読了期間】

7-8時間程度

【本書の特徴】

●感染症診療に必要かつ不可欠な知識を、ガイドラインに準じてわかりやすくまとめたハンディサイズの一冊

●必要な情報のみに絞ってまとめられている一方、臨床の治療方針に関わる論文についても多数掲載

【本書で学べること】

●感染症診療に当たる上で最も重要な8原則

●各種抗生剤のスペクトラムや使用上の注意点

●コモンな疾患を始め、まれな感染症までも網羅的にカバーしたそれぞれの治療方針

【評価】
必要性:
本の薄さ:
わかりやすさ:
面白さ:
継続使用度:
オススメ度:
※Amazon評価:

【本書のおすすめの読み方・活用方法】

●感染症診療の8大原則についてまず通読!

●目次を参考にさらっと通読して、どこに何が書いてあるかざっくり把握(付箋を貼るのも良いでしょう)

●その後は経験した症例の前後で読み直して復習!

【本書のまとめ】

本書は感染症診療に必要かつ不可欠な知識をまとめたハンディサイズの一冊!

本書は感染症診療に従事する、全ての研修医・医師は携帯しておくべき一冊である!

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