救急外来で勤務する医療従事者にとって永遠の課題である、
●歩いてやってくる患者さんの中でどうやって重症を見抜くのか?
0.2-0.7%の確率で紛れているといわれています…
●トリアージの妥当な方法がわからない?
●院内急変が起きると胸がドキドキしてしまう…
確かに自分自身いろんな救急外来診療の本を読んできましたが、
特に救急外来で働き初めたばかりの研修医や看護師さんへの指導は、
しっかりかみ砕いて伝える必要があるので難しいなと思うこともしばしばありました。
今回救急外来業務の初めに読むべき一冊として自分が自信をもっておすすめするのがこちらです👇
これからご覧いただく医学書レビューは、
これまで研修医時代に100冊以上の医学書を読み、
その中でもオススメの医学書のレビューを月5冊以上書いている
ある救急科専攻医のレビューです。
医学生や研修医、各分野の初学者の気持ちが痛いほどわかるので、
是非この一冊を手に取ってみたいと思っていただけるようなレビューを心がけています!
特に、今回の一冊は医学生や研修医を含め、
救急外来で普段勤務されている
看護師さんを初めとしてた医療従事者の皆さんにも
是非読んでいただきたいと思っています!
1.本書のターゲット層と読了時間
ターゲット層は、
医学生から初期研修医(特に1年目)・看護師
推定読了期間は
4-5時間程度
です。
2.本書の特徴
本書は、日本の救急のレジェンド的存在である林 寛之先生と今 明秀先生が日本各地で開催されている10年を超える長寿セミナーを書籍化したものです。
●トリアージの総論
●ショックの分類と見抜き方
●救急外来でよく遭遇する、頭痛・胸痛・腹痛へのアプローチ
3.個人的総評
本の薄さ:
わかりやすさ:
面白さ:
継続使用度:
オススメ度:
※Amazon評価:
まさにERで働く新人看護師・研修医向け初学書決定版!
本書の特徴としては、やはり何といっても林先生の巧妙な話術によるわかりやすく面白いレクチャーでしょう!
読了しやすい分量の中に、救急外来や院内急変で注意すべきエッセンスがぎゅっと詰まっています。
理解すればいいところと、本当に覚えなければならないことをしっかりつ分けてくださっているので読者側としては重み付けをしながら読み進めることが出来ました。
特に片頭痛の治療については、救急科後期レジデントとなった今読み直しても勉強になる内容ばかりでした。
個人的には、
あくまで個人的な評価であり、しかも何様だよと言われてしまうことは重々承知ではありますが、自分は
本書は救急外来で勤務し初めたばかりの医療従事者は必読の一冊である!
と感じました。今後救急をローテーションする初期研修医に本書を勧めたいと思います。
4.おすすめの使い方・読み進め方
●本書を楽しく通読
●本書を読んで疑問に思ったことをさらに他の成書を読んで学習
個人的におすすめの使い方をご紹介します!
5.まとめ
【基本情報】
タイトル:Dr.林&今の 外来でも病棟でもバリバリ役立つ! 救急・急変対応
著者:林 寛之 今 明秀
出版社:メディカ出版
発行年月日:2017/9/27
ターゲット層は、
医学生から初期研修医(特に1年目)・看護師
推定読了期間は
4-5時間程度
【本書の種類】
通読系・講義形式
本の薄さ:
わかりやすさ:
面白さ:
継続使用度:
オススメ度:
※Amazon評価:
●トリアージの総論
●ショックの分類と見抜き方
●救急外来でよく遭遇する、頭痛・胸痛・腹痛へのアプローチ
●本書を楽しく通読
●本書を読んで疑問に思ったことをさらに他の成書を読んで学習
本書は救急外来診療を学ぶ初学者にとって必須の参考書の一つである!