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【疑問】アナフィラキシーの時アドレナリン筋注する部位はなぜ大腿外側がいいのか?

アナフィラキシーの時アドレナリン筋注する部位はなぜ大腿外側がいいのか?

【疑問】アナフィラキシーの時アドレナリン筋注する部位はなぜ大腿外側がいいのか?

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今回は、臨床や医学の勉強をしていて感じる疑問の1つ、

アナフィラキシーでアドレナリン筋注する部位はなぜ大腿外側がいいのか

についてまとめました。

 

1.アドレナリン筋注する部位はなぜ大腿外側がいいのか

●アドレナリン筋注後の血中濃度上昇が高いというエビデンスに基づく推奨である!

アドレナリン筋注の部位としては大腿外側を推奨されています。

理由としては神経が走っていないことや、すぐに打ちやすいなど様々ありますが、

その中の一つにはアドレナリン筋注後の血中濃度上昇が高いというエビデンスに基づく推奨があるようです。

2.追加説明

この推奨のエビデンスとなった論文の結果をお示しします。

このグラフの
(T)は大腿外側
(A)は上腕
IMは筋注
SCは皮下注射
を表しています。また、
縦軸は血液中のアドレナリン(エピネフリン)の濃度を、
横軸は注射をしてからの時間を示しています。
Tについてみてみると、大腿外側に筋注しているものは注射後数分から10分以内にしっかり血中ボスミンの濃度の上昇がみられます。一方、上腕では筋注も皮下注ももちろん、血中濃度がすぐにあがってはいません。

 

3.参考ページ・医学ノート

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4.引用文献

J Allergy Clin Immunol 2001;108:871

 

 

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