ケースレポート(症例報告)を書くときに、何から手を付けたらいいかわからない…
「まずは考察をまとめてみよう」と言われたが、何がポイントかわからない…
英語での論文執筆にとにかく抵抗がある…
本書は、普段から自分自身のケースレポート執筆についてもご指導いただいている、著者の佐藤先生よりご贈呈いただきました。
多くの論文執筆の機会が巡ってくる若手や、論文執筆に自身がない専攻医をはじめとする、多くの初学者にとっての悩みや疑問点を解決してくれる本でした。
本書を読むことで今後ケースレポート執筆のようなチャンスが訪れた時に自信を持って取り組むことができます!
今回、すべての論文書学者が初めてケースレポートを書く際、はじめに読むべき一冊として自分が自信をもっておすすめするのがこちらです👇
これからご覧いただく医学書レビューは、
これまで研修医時代に100冊以上の医学書を読み、
その中でもオススメの医学書のレビューを月5冊以上書いている
ある救急科専攻医のレビューです。
医学生や研修医、各分野の初学者の気持ちが痛いほどわかるので、
是非この一冊を手に取ってみたいと思っていただけるようなレビューを心がけています!
1.本書のターゲット層と読了時間
【ターゲット層】
論文を書いてみたいが、身近に指導してくれるような指導医がいない方
論文を書いた経験が少ない初学者
【推定読了期間】
3時間程度
です。
2.本書の特徴
本書は、佐藤佳澄先生が執筆された、
【本書の特徴】
●フローチャートなども含め、書籍に登場する図表が豊富
●徹底的に初学者に寄り添った視点で語っている
上記のような特徴を持つ一冊です。
本書を読むことで学べる項目は特徴的なものをピックアップすると、このようになります👇
【本書で学べること】
●ケースレポートを執筆する具体的な流れや工程でのポイント
●著者の佐藤先生の、ケースレポート執筆に関する実体験やコツ
●翻訳の方法や選ぶべきツール、投稿するジャーナルの選び方
これらは、論文執筆に苦手意識のある先生方にとっては、今後どのような診療科に進んでも学んでおくべき大切な事項であると思います。
3.個人的総評
【評価】
必要性:
本の薄さ:
わかりやすさ:
面白さ:
継続使用度:
オススメ度:
※Amazon評価:
本書の特徴はなんと言っても、論文執筆の初学者に徹底的にターゲットを絞っている点でしょう。
指導医の先生に「ケースレポート書いてみる?」と言われて右も左もわからない…というような若手が初めて読むのにぴったりの一冊です。
ケースレポートを執筆する具体的な流れや工程でのポイントが詳細に書かれています。
中でも、文章の論理的構成や、読者の悩みに対しても丁寧に解説してくださっている点が、ケースレポートを書く勇気をもらえるなと感じました。
何より、著者の佐藤先生の実体験がふんだんに盛り込まれているため、とても説得力がある一冊に仕上がっている点が素晴らしいです。
初めてのケースレポートは、どんなに優秀な若手であっても不安なものです。
佐藤先生は想定読者に寄り添った著者であり、とても親近感を感じることができます。
実際に佐藤先生が苦労してきたこと、これまでケースレポート執筆とどのように向き合っているかというのがひしひしと伝わってきて、とても読みごたえがありました。
もちろん、フローチャートなども含め、書籍に登場する図表が豊富で非常に理解しやすい一冊に仕上がっています。
豊富な図表を使ってくださっているのでスイスイ読み進められます。
私自身医学書の執筆者として見習うことがたくさんあり、他者に伝わるための表現へのこだわりを強く感じました。
一方で、あくまで個人的な印象ではありますが気になった点としては、もう少し英文校正のポイントや、AIツールの使い方の解説があると、さらにこの令和に誕生したケースレポートの指南書である意味が増すと感じました。このあたりは佐藤先生が始動されているケースレポート執筆のプログラムで学ぶことができるのかも知れません◎ 自分もたくさん佐藤先生に質問してみよう…!笑
これらは本書の個人的な評価であり、しかも何様だよと言われてしまうことは重々承知ではありますが、自分は
本書は初めてケースレポートにチャレンジする若手が初めに読むべき一冊である!
と感じました。
4.おすすめの使い方・読み進め方
【本書のおすすめの読み方・活用方法】
●流れや工程でのポイントの全体像を把握するためにまず通読!
●執筆しながらつまづいた時に振り返る!
●その後はケースレポートを書く前後で読み直して復習!
個人的におすすめの使い方をご紹介します。
本書の流れとしては、実際にケースレポートを書くフローに従って、それぞれの工程でのポイントや注意点を具体的に解説をしています。
数時間で通読できるので、まずは通読してケースレポートを執筆する流れや工程でのポイントの全体像を理解することがおすすめです。
そのうえで、実際に自分が執筆しながらつまづいた時はこの本を何度も見返して書き進めると良いでしょう。
私自身も現在この本をベースに執筆を進めていますが、初学者がつまづきやすい点を事細かに解説してくださっていることが改めてわかって、とてもありがたいと感じます。
ざっと通読するだけではわからなかった、著者の佐藤先生の優しさが伝わってきました!笑
ケースレポートは、書けば書くほど楽に書くことができるようになってくるものです。
そのあとは、ケースレポートを書く機会を通じて何度も読み込み、自分のスキルにしていきましょう。
5.まとめ
【本書のまとめ】
本書は初めてケースレポートにチャレンジする若手が初めに読むべき一冊である!
まとめると、本書はケースレポートの執筆について、わかりやすく学ぶことができる初学者には本当におすすめの一冊です。
この一冊を通じて学ぶことで、
本書を読むことで今後ケースレポート執筆のようなチャンスが訪れた時に自信を持って取り組むことができます!
今後の学びや業務をより良いものにしたい方には是非手にとっていただきたい一冊です◎
以下に要点や基本事項をまとめましたので、
購入する際には是非参考にしていただければ幸いです👇
【基本情報】
タイトル:正攻法ではないけれど必ず書き上げられる はじめてのケースレポート論文
著者:佐藤佳澄
出版社:中外医学社
発行年月日:2023年12月
ターゲット層は、
論文を書いてみたいが、身近に指導してくれるような指導医がいない方
論文を書いた経験が少ない初学者
推定読了期間は
3時間程度
【本書の特徴】
●フローチャートなども含め、書籍に登場する図表が豊富
●徹底的に初学者に寄り添った視点で語っている
【本書で学べること】
●ケースレポートを執筆する具体的な流れや工程でのポイント
●著者の佐藤先生の、ケースレポート執筆に関する実体験やコツ
●翻訳の方法や選ぶべきツール,投稿するジャーナルの選び方
【評価】
必要性:
本の薄さ:
わかりやすさ:
面白さ:
継続使用度:
オススメ度:
※Amazon評価:
【本書のおすすめの読み方・活用方法】
●流れや工程でのポイントの全体像を把握するためにまず通読!
●執筆しながらつまづいた時に振り返る!
●その後はケースレポートを書く前後で読み直して復習!
【本書のまとめ】
本書は初めてケースレポートにチャレンジする若手が初めに読むべき一冊である!
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