医学書LABO

【執筆報告】レジデントノート 2021年12月号 敗血症診療 【その“一晩”を乗り越える】

この度、自分の尊敬する先生にお声がけいただきレジデントノートの執筆を担当させていただきました!

研修医なら誰もが手にしたことがあるであろう、超大人気シリーズだったのでとても緊張したのですが、無事に原稿が掲載されてほっと一安心しております◎

今回は、自分も携わっている書籍なのでいつものような医学書のレビューではなく、

自分が担当させていただいた中や、実際に手にとった際に感じた、

皆様へのおすすめポイントという形で記事を書かせていただければと思います。

本書に興味を持たれている方の参考になれば幸いです◎

これまで研修医時代に100冊以上の医学書を読み

その中でもオススメの医学書のレビューを月3冊以上書いている

とある救急科専攻医です。

医学生や研修医、各分野の初学者の気持ちが痛いほどわかるので、

是非この一冊を手に取ってみたいと思っていただけるようなアウトプットを心がけています!

 

 

おすすめポイント1:敗血症診療の一連の流れを超具体的に学べる!

まず第一のおすすめポイントは、敗血症診療の一連の流れを超具体的に学べる点です!

敗血症診療をはじめ、日々の臨床では様々な知識を要求されます。

特に救急外来では知識を活用しての、迅速な意思決定が必要となるため、苦手意識を持っている方も多いのではないでしょうか?

中でも研修医がいつも悩むのは、

どんな時に、どんな患者さんに、どの薬を、どのくらい使用するのか?

といった、具体的な指示出しだと思います。

例えば敗血症について様々な参考書に目を通すと、

敗血症を疑ったら血液培養2セット提出後、抗生剤加療開始!

と書かれていることが多いかと思いますが、

どんな時に敗血症を疑うのか?

どの抗生剤をどのくらい使用するのか?(どう使用するのが妥当なのか?)

については結論だけが書いてあることが多く、1対1対応になりがちです。

ですが、本書ではそんな研修医の先生方が悩むポイントを徹底的に根本から解説してあるため、いわゆるかゆいところに手が届く一冊となっております!

しかも、よく学ぶ機会の多いERやICU管理に加えて、普段教わることの少ない病状説明や治療方針決定に関しても学ぶことができるのも魅力です!

本書を参考に敗血症診療を主導的に行う経験を積んでいただければ幸いです◎

●敗血症すべてのフェーズの診療について、根本の思考回路から学ぶことができる!

おすすめポイント2:あっという間に通読できるストーリー仕立て!

本書が多くのレジデントノートと大きく異なる特徴の一つとしては、あっという間に通読できるストーリー仕立てになっていることです!

本書は、編集の高場先生が全ての原稿の統一性を取りつつ作成したオリジナルストーリーで展開していく一冊となっています!

医学書というのは、もちろんポイントや要点をかいつまんだ効率の良い読書法がとても大切なのですが、せっかくなら楽しく、ストレスなく読み進められる一冊の方が良いですよね。

本書はある敗血症の一例を疑似体験しながら学びを深めていくことができます◎

物語に登場した先生たちになったつもりで、是非楽しみながら読み進めてくださいね!

●オリジナルストーリーに沿った、統一性のある原稿でストレスなく通読できる!

おすすめポイント3:敗血症だけに限らない、臨床医としての一連の能力を学べる!

最後のおすすめポイントとしては、敗血症だけに関わらず、疾患の初期診療から管理、病状説明といった臨床医として働く上で必要な一連の能力を学べる点があります!

敗血症診療について、より深く学ぶことができる一冊であるのはもちろんのこと、この一冊を通じて患者さんの診療に当たる上での総合力に目を向けた内容についても学習できます。

どのような根拠があるから、目の前の患者さんの治療をどう行うべきかの意思決定をしたり、

客観的な検査所見やバイタルサインからアプローチを考える思考回路など、

その他の疾患に対しても応用の効く、一生役に立つような学習にも向いているのではないかと感じます。

特に、本書の最終項の病状説明や意思決定は、研修医が終わって専攻医になったタイミングで自分が最も悩んだことのひとつでもあったため、

研修医時代にこんな本に出会うことができたら良かったなと思うくらいおすすめです。

本書を通じて、専攻医となったときの主治医力も合わせて学んでいただければ幸いです◎

●敗血症診療だけでない、臨床で必要な主治医力を学ぶこともできる!

4.まとめ

【本書のおすすめポイントまとめ】

●敗血症すべてのフェーズの診療について、根本の思考回路から学ぶことができる!

●オリジナルストーリーに沿った、統一性のある原稿でストレスなく通読できる!

●敗血症診療だけでない、臨床で必要な主治医力を学ぶこともできる!

まとめると、本書は敗血症診療について、わかりやすく・そして深く学ぶことができる研修医には本当におすすめの一冊です。

今後の学びや業務をより良いものにしたい方には是非手にとっていただきたい一冊です◎

購入する際には以下のリンクを是非参考にしていただければ幸いです👇

 

自分の原稿が世に出たのは初めての経験で、書籍を手にとった時は感動しました。

しかも、自分がもっとアウトプットを頑張ろうときっかけをもらった、敗血症をテーマにかけたのも本当に嬉しかったです!

原稿からイラストまでたくさん悩み抜いた数ヶ月でした。
他の執筆者の方々の原稿と比較するとまだまだだなと感じることばかりですが、
これからも自分の言葉で表現し続けることから逃げずに挑戦していきたいと思います!

貴重な機会をくださった上に、何から何までご指導してくださった先生方や羊土社の方々はもちろん、関わってくださったすべての皆様本当にありがとうございました!

 

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