模擬試験って嫌ですよね…あの現実を突きつけられる感覚…笑
中学受験から始まり医師国家試験まで、あらゆる受験に例外なく存在する模擬試験。
もちろんUSMLE(アメリカ医師国家試験)も例外ではありません。
USMLE STEP1の対策でも重要な役割を担う、模試が本記事のテーマです。
今回の記事は、
・USMLE STEP1の模擬試験をそれぞれ比較(難易度や本番のスコアとの相関)
・模試受験のタイミングについて実体験をもとに考察
する内容をメインに書いています。
この記事は、
・USMLEに興味がある医学生や研修医の方々
・USMLE STEP1の各種模試について知りたい 方々
・STEP1の模試を受験するタイミングを迷っている方々
に是非読んでいただきたいです。
まずは、USMLE STEP1を受験する際の年間スケジュールについての記事をチェック👇
1.USMLE STEP1の主な模試について
STEP1の受験用の模擬試験はたくさん存在するようですが、
今回は日本人受験生のブログ等を参考にリサーチし、
実際に自分が受けたものについて説明していきたいと思います。
基本的に短期間の勉強時間での合格することを目標としていたので、
マイナーなものやかなりマニアックな難問を取り扱っていそうなものは受けておりません。
①NBME(National Board of Medical Examiners)
【概要】
USMLEの本番を作成している機構が作っているUSMLEの模擬試験です。
2021年10月現在ではNBME30まであります。
ネットで検索すると受験生が各自作成したと思われる解答が落ちています
たまに間違っていたり、正確性に欠けるのがNBMEの欠点でしたが、
2021年3月より公式の解説がつき、これにより正確な解答や解説を参考に復讐することが可能になりました!
【難易度・本番のスコアとの相関】
本番に準じているといわれている
本番と比較的近いスコアがでるといわれている
【値段】
$60(解説なし)
【問題数】
1block:50問/65min ×4block(Standard-Paced)
②UWSA(USMLE WORLD self assessment)
【概要】
USMLEの問題集(日本の国家試験でいうクエバンオンライン的な存在)であるU Worldが作成した模擬試験のことです。UWSAと略されることが多いです。
【難易度・本番のスコアとの相関】
本番よりやや易しいといわれている(問題集U Worldとほぼ同様の難易度)
本番と高いスコアが出るといわれている
【値段】
35$(解説付き)
【問題数】1block:40問/h ×4block
③Practice Session(USMLE公式HP Practice Sessionのページ)
【概要】
USMLEの公式HPのPractice Sessionのページに存在する練習問題。内容は1年ごとに更新されているようです。
問題文と解答を掲載したPDFファイルも落ちているが、
実際の本番と同じ画面や操作感で問題を解けるモードがあるのでこちらがおすすめ(Tutorial and Practice Test Items for Multiple-Choice Questionsと書かれた項目)
本番の時と同じ注意事項や解答方法などを見ることができるので、これをじっくり見て本番では注意事項を読まずに飛ばして問題を解きましょう。
(なんと、この注意事項を読む時間が本番の休憩時間に組み込まれています!気づかずにのんびり読んでいたと書かれていた方のブログ記事も見たことあるので注意です)
本番にこのPractice Sessionで解いた問題が出題された!といううわさもちらほら聞きますが、真意は定かではありません…少なくとも自分は出題されませんでした…
【難易度・本番のスコアとの相関】
本番と同様かやや優しい。スコアも高い相関があるといわれている
【値段】
無料
【問題数】
1block:40問/h ×3block
2.実際の自分の受験スケジュール
実際の自分の勉強のスケジュールと模試を受験したタイミングがこちらです👇
ちなみにスコア(3 digit score 合計300点 合格最低点は約194点)はこんな感じ👇
心の叫びと共にご覧ください笑
1.NBME19(1/26) :162点(吐き気を催す笑)
2.UWSA①(2/11):211点(安堵)
3.NBME18(2/24) :184点(再び吐き気が…笑)
4.UWSA②(3/17):228点(U Worldは取れるんだよなあ)
5.NBME20(3/30) :198点(すこし安心)
6.NBME21(4/14) :219点(よしよし)
7.Practice Session(5/6):210点(ほう…)
8.本番(5/8):214点(ありがとうございました!!!)
ちなみに合格目標スコアは210点を目指していました。
あと、復習をしっかりしたかったので各試験の間隔は最低でも2週間以上あけるようにしました。
全体としての総評や反省点としては、
・Kaplanが2週終わった後にまず模擬試験を受けておけばよかった
(早く自分の実力を知っていれば、勉強法や計画も早く修正できた)
・UWSAは解説もしっかりしていていい復習にもなるので、直前期1か月以内にやってもよかった
(それをおすすめしているブログサイトも散見されました。スコアも出やすいからいい自信にもなるようです。)
などです。
3.各模擬試験の感想や反省点
①NBME
確かに本番のスコアとはかなり相関がある印象でした。
解説が掲載されている掲示板のようなサイトも散見されたため見てみましたが、
すべての問題はしっかりとした解説はないような印象でした。
2021年3月以降は公式解答がついているのでこの点は問題ありませんね◎
自分が受験した際の大きな悩みとしては、本番約1か月前に
NBME19以降の問題が急にたくさん増えたこと
でした。
これら新規出現したNBMEは
●解説もあまりネット上に落ちていないこと
●以前のNBMEのように本番とのスコアがどの程度相関するかわかっていないこと
が主な問題で、
自分の受験一か月前に5つも模試を受ける意義があるのか?
復習する時間は確保できるのか?
と自問自答した結果、
新しく出てきた5つのうち2つだけを受験
という中間策を取りました!
噂ではNBMEの問題がそのまま本番で出る!と聞いたことがあったので、
新規出現した20、21と18、19については問題を暗記して本番に臨みましたが、
本番でNBMEと同じ問題の出題はありませんでした…
これは僕個人の経験なので、すべてがそうであるとは言い切れませんが少なくとも僕は出なかった。
数問は確実に得点できるという気持ちで本番に臨んだので気分的にはつらかったです。笑
結果としては、本番を終えてUSMLE STEP1はやはりUWやFAの復習が何より大切だと感じましたので、この作戦でよかったなと思いました。
②UWSA
やはり本番より簡単な印象でした。UWの類題や、実際にUWに出てなかった?という問題をみうけられました。スコアも体感としては15-20点程度高く出ている印象でした。
問題の復習は2週間限定!
まとめたフラッシュカードも2週間で消えてしまう!
ので注意が必要です。
③Practice Session
本番の直前に、STEP1を突破した同級生と電話した際に存在を知り、焦って受験しました。笑
地方勢で周囲に受験する同士がいないと本当に情報弱者になるなあと痛感しました。
本番に同じ問題が出題されるよ!という噂を信じて暗記して臨みましたが、
本番でPractice Sessionと同じ問題の出題はありませんでした
これもメンタル的にはしんどかった…笑
ですが、本番と同様の諸注意を見られるし、類題のような問題は数問出題されたので受ける価値はあると思います!というか受けるべきですね!
スコアについてはかなり相関があると思います。
4.まとめ
自分の体験から感じたことをまとめると、
●勉強の節目(問題集が1週終わった時など)で早めに受験するべき!
●模試の復習は大切!だが本番そのまま出ることはなかったので重視しすぎるのはよくない
●本番はUWやFAの復習が何より大切
となります。僕はいろんなブログで見られるように、
一回目の模試から合格点を取りたい!
と粘ったのがあだとなり笑、結果として予定していた3月末の受験から5月上旬の受験に予定を変更することを強いられました。
今回の僕のような反省例を少しでも参考にして、みなさんそれぞれに合った模擬試験のスケジュールを組んでいただけたら思います!
そして何よりも大切なのが、模擬試験で勉強した内容を繰り返し復習し頭にインプットすることですので、その点を念頭に置いて準備を進めてみてくださいね!
試行錯誤の結果、USMLE STEP1において最適の勉強法についてはこちらをチェック👇
みなさまのリアクションが今後の記事を書くモチベーションになります!