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【2分でマスター!】用手的気道確保を動画と記事で学ぼう

【2分でわかる】用手的気道確保

気道閉塞を疑う患者さんに遭遇した時、あなたは自信を持って用手的気道確保ができますか?

今回は、救急現場で最も基本的かつ重要な手技である用手的気道確保について、2分でサクッと整理します。

頭部後屈顎先挙上法、下顎挙上法、そして「トリプルエアウェイマニューバー」と呼ばれる3つの手技。これらは気道確保の基本中の基本です。

頸髄損傷を疑う患者さんへの対応も含めて、明日から使える知識を一緒に整理していきましょう!


📹 セミナー動画


気道閉塞を疑ったら、まず口腔内を確認

0:00~0:36

患者さんを診察して、気道閉塞を疑うような呼吸音や呼吸様式を認めた時は、用手的気道確保を試みます。

気道閉塞を疑う所見

  • いびき様呼吸音(snoring)
  • ゴロゴロという音(gurgling)
  • ヒューヒューという高音(stridor)
  • 奇異性呼吸(paradoxical breathing)

最初のステップ:開口と吸引

まず患者さんを開口させてみて、口腔内に吸引できそうな吐物や血液があれば、まず吸引を試みましょう。

吸引をした後に、口腔内の貯留物による閉塞音が消えたかどうかを確認します。

気道閉塞を疑った時の最初のアクション

  • 開口: まず口を開けて口腔内を確認
  • 吸引: 吐物や血液があれば吸引する
  • 再評価: 閉塞音が消えたか確認する

用手的気道確保の基本手技

0:36~1:29

ここからは用手的気道確保の手技に入っていきます。患者さんの舌根が沈下して気道閉塞が部分的に起きているものを、用手的に開通させることが目的です。

1. 頭部後屈顎先挙上法(Head tilt-Chin lift)

まずは頭部を後屈させて、顎先を挙上させましょう。

この手技は気道確保において非常に有効ですが、頸髄損傷を疑う患者さんに対しては頭部後屈は避けるようにしましょう

2. 下顎挙上法(Jaw thrust)

頸髄損傷を疑う患者さんの場合は、頸椎を固定した状態で下顎を挙上する下顎挙上法を試みましょう

この手技では、頭部を動かさずに下顎だけを前方に引き出すことで気道を確保します。

3. トリプルエアウェイマニューバー(Triple airway maneuver)

頭部後屈、顎先挙上、下顎挙上、これら3つの手技を合わせたものを「トリプルエアウェイマニューバー」と呼びます。

これは気道確保の基本中の基本なので、ぜひマスターしておいてください

用手的気道確保の3つの手技

  • 頭部後屈顎先挙上法: 頭部を後屈し、顎先を挙上する(頸髄損傷疑いでは禁忌)
  • 下顎挙上法: 頸椎を固定したまま下顎を前方に引き出す(頸髄損傷疑いで使用)
  • トリプルエアウェイマニューバー: 上記3つの手技を組み合わせた総称

頸髄損傷を疑う場合の注意点

1:05~1:29

頸髄損傷を疑う患者さんに対しては、頭部後屈を避けることが絶対的なルールです。

頸髄損傷を疑うべき状況

  • 高所からの転落
  • 交通外傷
  • 頭部外傷を伴う意識障害
  • 頸部痛や神経学的異常所見

これらの状況では、下顎挙上法のみを使用し、頸椎の過度な動きを避けることが重要です。

頸髄損傷疑いの患者さんへの対応

  • 頭部後屈は禁忌: 頸髄損傷を悪化させる可能性がある
  • 下顎挙上法を使用: 頸椎を固定したまま気道確保
  • 頸椎カラーの装着: 可能な限り早期に頸椎を保護する

まとめ

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今回の動画では、用手的気道確保の基本手技について解説しました。

重要なポイントを振り返りましょう。

  1. 気道閉塞を疑ったら、まず開口して口腔内を確認し、必要なら吸引する
  2. 頭部後屈顎先挙上法は気道確保に有効だが、頸髄損傷疑いでは禁忌
  3. 頸髄損傷を疑う場合は、下顎挙上法を使用する
  4. トリプルエアウェイマニューバーは気道確保の基本中の基本
  5. 状況に応じて適切な手技を選択することが重要

救急現場で確実な気道確保を行うために、これらのポイントを日々の練習に活かしていきましょう!


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用手的気道確保の実践的なテクニックや、頸髄損傷疑い患者さんへの対応について、一緒に学んでいきましょう。


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用手的気道確保の手技をしっかり身につけて、明日からの臨床に活かしていきましょう!