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医学書レビュー『レジデントノート 2023年4月号 抗菌薬ファーストタッチ』【初手としてより良い抗菌薬の選び方と投与法を学ぶ!】

抗菌薬の選択、一体どのような根拠でしたらいいのだろうか…

原因菌がわからない段階で、どう抗菌薬を選んだらいいのだろうか…

これらは日々病棟で後輩や同僚と仕事をする中で感じる悩みや疑問点であり、今回は、 感染症の初学にピッタリな書籍をご贈呈して頂きました。

後輩から書籍もらうのは初めての経験で、なんだかいつもと違う嬉しさがこみ上げてきました!

「ここの文言は色々苦労して書いてそうだな」とか、執筆の背景が透けて見えるようで、勝手ながら凄く愛おしい気持ちになります…!笑

本書を読むことで今後、抗菌薬を選択するチャンスが訪れた時に自信を持って取り組むことができます!

今回感染症の初学者が最初にに読むべき一冊として自分が自信をもっておすすめするのがこちらです👇

 

これからご覧いただく医学書レビューは、

これまで研修医時代に100冊以上の医学書を読み

その中でもオススメの医学書のレビューを月5冊以上書いている

ある救急科専攻医のレビューです。

医学生や研修医、各分野の初学者の気持ちが痛いほどわかるので、

是非この一冊を手に取ってみたいと思っていただけるようなレビューを心がけています!

 

 

 

1.本書のターゲット層と読了時間

 

【ターゲット層】

  • 感染症診療について後輩に自信を持って指導したい先生方
  • 抗菌薬の選択方法に不安のある初期研修医

【推定読了期間】

3-4時間程度

です。

2.本書の特徴

本書は、山口 裕崇先生が執筆された、

【本書の特徴】

●感染症診療の基本に基づいた、”抗菌薬治療のファーストタッチ”がわかる
●患者背景・感染巣・原因菌のトライアングルを意識する重要性を説明

が特徴の一冊です。

本書を読むことで学べる項目は特徴的なものをピックアップすると、このようになります👇

【本書で学べること】

●抗菌薬処方で必須な、基本的な考え方
●よく遭遇する、実際の症例に即した具体的なアプローチ
●細菌の分類に基づいた、治療薬マップ

これらは研修医の先生方にとっては今後どのような診療科に進んでも学んでおくべき大切な事項であると思います。

3.個人的総評

【評価】
必要性:
本の薄さ:
わかりやすさ:
面白さ:
継続使用度:
オススメ度:
※Amazon評価:

本書の特徴はなんと言っても、よく出会う感染症に対する抗菌薬の選択方法と投与法を、臨床経験を交えながら解説している点です。

感染症の書籍には、”マニュアル本”と呼ばれる臨床本から、教科書のような本まで本当にたくさんの種類があり、初めの一冊を選ぶのが大変ですよね。

この書籍では、はじめに教科書的で臨床に必須な知識である”抗菌薬処方の基本的な考え方”が、わかりやすく解説されています。

その後、マニュアルに即した”実際の症例に対応するための具体的なアプローチ”が紹介されています。

このように、よくあるシチュエーションに合わせたコアの考え方と具体的な処方がセットで解説されているので、実臨床で抗菌薬選択で悩んだ時のよりどころになると感じました。

抗菌薬の選択方法に不安のある初期研修医の先生方は、本書を読むことで”臨床における抗菌薬投与”の基本を一通り抑えることができます。

また、本書は、抗菌薬投与の学び直しをしたい専攻医の先生方にもおすすめです。

どうしても曖昧になりがちな知識の理解や解釈を、改めてクリアカットに学ぶことができる一冊です。

例えば、「免疫不全の初期対応」や「切迫している感染巣不明症例」は、この機会に知識を整理することができ、個人的に非常にためになったと感じています。

中でも、グラム染色と抗菌薬選択から分類した細菌マップは本当に秀逸です。

抗菌薬や感染症診療のエキスパートの脳内を覗き見ることができているようで、とても興味深く参考になりました。

自分自身忘れていることや、再認識しないといけないことも多かったので、もう少しじっくり読んで学びを深めさせていただきたいと思いました。

これらは本書の個人的な評価であり、しかも何様だよと言われてしまうことは重々承知ではありますが、自分は

本書は「抗菌薬投与の初学から復習まで、幅広く学べ読み応えのある一冊である!」

と感じました。

4.おすすめの使い方・読み進め方

【本書のおすすめの読み方・活用方法】

●興味のある分野を目次を通じてつまみ食い感覚で読んで見る
●まとまった時間で、章ごとに通読
●その後は経験した症例の前後で読み直して復習!

個人的におすすめの使い方をご紹介します!

本書は、章分けがそれぞれの症候や感染巣ごとに分かれており、かいつまんで学びやすい構成になっています。

そのため、まとまった時間が取れるのであれば章ごとに読み進めるのが良いかと思います。

多忙な研修医であっても、興味があるページから少しずつ学んでみてくださいね。

その後は、実臨床で抗菌薬を選択する際に本書の内容を参照することで、より理解を深めることができます。

実際に経験した症例の前後で読み直して復習をして、自分の知識としていきましょう!

5.まとめ

【本書のまとめ】

本書は「抗菌薬投与の初学から復習まで、幅広く学べ読み応えのある一冊である!」

まとめると、本書は抗菌薬投与について、わかりやすくかつ深く学ぶことができる、本当におすすめの一冊です。

この一冊を通じて学ぶことで、

今後抗菌薬投与のチャンスが訪れた時に自信を持って取り組むことができます!

今後の学びや業務をより良いものにしたい方には是非手にとっていただきたい一冊です◎

以下に要点や基本事項をまとめましたので、

購入する際には是非参考にしていただければ幸いです👇

【基本情報】

タイトル:レジデントノート 2023年4月 Vol.25 No.1 抗菌薬ファーストタッチ〜原因菌がわからない段階でどう動きだす?初手としてより良い抗菌薬の選び方と投与法、教えます


著者:山口裕崇

出版社:羊土社

発行年月日:2023年03月10日

ターゲット層は、
●感染症診療について後輩に自信を持って指導したい先生方
●抗菌薬の選択方法に不安のある初期研修医
推定読了期間は
3-4時間程度
【本書の特徴】
●感染症診療の基本に基づいた、”抗菌薬治療のファーストタッチ”がわかる
●患者背景・感染巣・原因菌のトライアングルを意識する重要性を説明
【本書で学べること】
●抗菌薬処方で必須な、基本的な考え方
●よく遭遇する、実際の症例に即した具体的なアプローチ
●細菌の分類に基づいた、治療薬マップ
【評価】
必要性:
本の薄さ:
わかりやすさ:
面白さ:
継続使用度:
オススメ度:
※Amazon評価:

【本書のおすすめの読み方・活用方法】
●興味のある分野を目次を通じてつまみ食い感覚で読んで見る
●まとまった時間で、章ごとに通読
●その後は経験した症例の前後で読み直して復習!
【本書のまとめ】
本書は「抗菌薬投与の初学から復習まで、幅広く学べ読み応えのある一冊である!」

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