・手をついて受傷された手関節痛の患者さん。レントゲン撮ってみたけどこれって折れているのかな…?どこをポイントに骨折線を探せばいいのか判らない…。
・救急外来で鎖骨骨折と診断することはできた…でもこの先、どう対応したらいいんだろう?
・橈骨遠位端骨折みたいだけど、これは整復が必要なのかな・・・?
・どんな骨折の時に整形外科の先生に急ぎで連絡しないといけないのだろう…?
これらは日々ERで骨折対応をする中で感じる悩みや疑問点であり、私自身もこの悩みを解消しようとして様々な本を読み漁っていたところ、この一冊に出会いました。
救急外来で整形外科外傷に遭遇する機会は非常に多いですが、対照的に国家試験では整形外科外傷について学ぶ機会があまりにも少ないと感じています。
その為、“救急外来での整形外科疾患の診断と治療”は一年目研修医がぶつかる壁の一つとなっているのではないでしょうか。
今回は、骨折診療の初学者であった立場から、そして半年間整形外科を修練して来年度から整形外科を専攻する現在の自分という、少し骨折診療について経験をした立場からこの本を徹底レビューしていきたいと思います。
本書を読むことで今後転倒や交通外傷などの患者さんに救急外来で出会ったとしても自信を持って対応することができます!
今回「非整形外科医が理解しておくべき、必要最低限の骨折対応」についに学ぶ際に読むべき一冊として自分が自信をもっておすすめするのがこちらです👇
これからご覧いただく医学書レビューは、
これまで研修医時代に100冊以上の医学書を読み、
その中でもオススメの医学書のレビューを月5冊以上書いている
ある救急科専攻医のレビューです。
医学生や研修医、各分野の初学者の気持ちが痛いほどわかるので、
是非この一冊を手に取ってみたいと思っていただけるようなレビューを心がけています!
1.本書のターゲット層と読了時間
【ターゲット層】
初期研修医から後期研修医 特に非整形外科医の医師
【推定読了期間】
12-14時間程度
です。
2.本書の特徴
本書は、増井 伸高先生が執筆された、
【本書の特徴】
●治療はなし,診断と初期対応だけに特化している
●非整形外科専門医による、非整形外科専門医のための入門書である
が特徴の一冊です。
本書を読むことで学べる項目は特徴的なものをピックアップすると、このようになります👇
【本書で学べること】
●通読すれば明日からの整形診療が変わるという、実践的な診断方法
●レントゲンの読み方から整復法まで、一通りの整形外科疾患への対応方法
●痒いところに手が届く、診断のポイント・コツ
これらは研修医の先生方にとっては、救急外来を担当するのであれば必ず学んでおくべき大切な事項であると思います。
3.個人的総評
【評価】
必要性:
本の薄さ:
わかりやすさ:
面白さ:
継続使用度:
オススメ度:
※Amazon評価:
本書の特徴はなんと言っても、非整形外科医による非整形外科のための骨折本と言える点でしょう!
この本を通読することで、明日からの骨折診療の具体的なアクションプランをより良いものに変えることができるほどで、実用性が非常に高い一冊です。
例えば、本書で紹介されているポイントの1つに、「受傷機転と年齢から起こりうる骨折型をイメージしてから読影する」というマインドがあります。
このマインド1つにしても、私の経験からも非常に大切だと感じていますし、骨折診療初心者は圧倒的にここが弱いポイントでもあります。
実際の救急対応現場ではポイントを抑え、理論武装していくことが大切ですが、本書ではそのようなポイントがまとめられており“非整形外科専門医が整形外科領域を学ぶための初めの一冊”として非常におすすめです。
その他、時間外の検査体制や入院の閾値、整形外科医の本音やその後のフォロー、非整形外科医がどんな骨折までギプス固定までするかなど、悩ましいポイントや痒いところに手が届く解説が盛りだくさんです。
特に、診断がつかない場合のマネジメントを扱うなど、本書は“不確実性の高い救急外来での意思決定の心のよりどころになる1冊”だと感じました。
一方で、あくまで個人的な印象ではありますが気になった点としては、 “少し専門科での勉強を深めた+これから深める立場の人間“としては、それぞれの骨折に対する治療方針に関しては一部疑問に思った部分があります。
例えば、「脆弱性骨折や腰椎圧迫骨折の入院後の加療」については、骨折系や患者背景、入院後の臨床症状によって治療方針が変わってきます。
分かりやすい一方で、あまりに断定的に「保存療法より手術療法の方がベター」などと断定してしまうと、専門科の意見との乖離が出てしまうと感じました。
以上、この点については少しだけ配慮した上で一度手にとっていただければと思いました。
4.おすすめの使い方・読み進め方
【本書のおすすめの読み方・活用方法】
●これまで悩んだ診療を思い出しながらまず通読!
●通読できない場合も、興味のある分野を目次を通じてつまみ食い感覚で読んで見る
●現場では、整復/固定方法の項や、巻末資料で各パートのマネジメントまとめをさらっと確認
●その後は経験した症例の前後で読み直して復習!
個人的におすすめの使い方をご紹介します。
本書は、
1.画像の前に鑑別疾患と骨折線イメージを、
2.画像確認後に診断名とマネジメントを言い当てる、
3.診断出来ないときもマネジメントする
の3ステップで様々な骨折症例を読み解いていく構成になっています。
内容としては、骨折の根本的な治療についての詳しい解説はあえてなしで,診断と初期対応だけに徹底的にフォーカスした内容となっています。
特にレントゲンの読影はポイントを突いた解説となっており、亡霊骨折などイメージのつかみやすいユニークな用語は頭に定着しやすいため、非専門医の先生方も身につけやすい工夫がされています。
本書は、このように濃い内容となっていますので、通読できればしたいところですが時間が限られている人は
“これまで自分が悩んだ受傷部位の項をかいつまんで読む”でもOKかと思います。
一度書籍に目を通した後は、忙しい臨床現場でも整復/固定方法の項や、巻末資料で各パートのマネジメントまとめをさらっと確認しながら診療を行うと漏れが少ないです。
5.まとめ
【本書のまとめ】
本書は、「非整形外科医が理解しておくべき、必要最低限の骨折対応」についに学ぶ際に最適な一冊である!
まとめると、本書は「必要最低限の骨折対応」についに学ぶ際について、素早く学ぶことができる非整形外科医の先生方に本当におすすめの一冊です。
この一冊を通じて学ぶことで、今後転倒や交通外傷などの患者さんに救急外来で出会ったとしても自信を持って対応することができます!
以下に要点や基本事項をまとめましたので、
購入する際には是非参考にしていただければ幸いです👇
【基本情報】
タイトル:骨折ハンター レントゲン×非整形外科医【電子版】
著者:増井 伸高 (著)
出版社:中外医学社
発行年月日:2020/01/27
【ターゲット層】
初期研修医から後期研修医 特に非整形外科医の医師
【推定読了期間】
12-14時間程度
【本書の特徴】
●治療はなし,診断と初期対応だけに特化している
●非整形外科専門医による、非整形外科専門医のための入門書である
【本書で学べること】
●通読すれば明日からの整形診療が変わるという、実践的な診断方法
●レントゲンの読み方から整復法まで、一通りの整形外科疾患への対応方法
●痒いところに手が届く、診断のポイント・コツ
【評価】
必要性:
本の薄さ:
わかりやすさ:
面白さ:
継続使用度:
オススメ度:
※Amazon評価:
【本書のおすすめの読み方・活用方法】
●これまで悩んだ診療を思い出しながらまず通読!
●通読できない場合も、興味のある分野を目次を通じてつまみ食い感覚で読んで見る
●現場では、整復/固定方法の項や、巻末資料で各パートのマネジメントまとめをさらっと確認
●その後は経験した症例の前後で読み直して復習!
【本書のまとめ】
本書は、「非整形外科医が理解しておくべき、必要最低限の骨折対応」についに学ぶ際に最適な一冊である!
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