心房細動は、心臓の上室系でたくさんの信号が不規則に出現したときに
出現する不整脈です。それらの信号のうち、房室結節が数回に1回の割合で
心室に伝達することで心室は不規則に収縮します。
このように、心房細動の波形を読む時のキーワードは、
RR不整、narrow QRS、f波(細動波)の3つでしたね。
前回学習した心房細動の原因検索についてはこちら👇
心房細動を救急外来で見た時の対応のポイントはいくつかあります。
この5つを思い浮かべながら対応を進めましょう。
治療の初手はrate controlを考慮します。
多くの試験でrhythm controlと比較し、有意差がないと言われています。
急性期治療のひとつの目標は安静時HR<110です。
薬剤はEFを中心とした心収縮能を軸に使い分けを考えます。
その他の薬剤ももちろんそうですが、ワソランなどに代表されるカルシウム拮抗薬は基本的に血圧が下がりやすいという点に注意します。
心収縮が良い若年者であればワソランなどのカルシウム拮抗薬を使う場面も多いですが、心収縮能が下がっているシチュエーションではオノアクトといったβ遮断薬が推奨されます。
奥の手として、心室系の不整脈で用いられることの多いアミオダロンが候補に挙がることは知っておきましょう。
たくさん使用できる薬剤はありますが、具体的な使い分けとしては
この上の2パターンに分けて対応するとよいでしょう。
もちろんですが、血行動態が破綻している心房細動の場合、
第一選択 は電気的除細動となります。
QRS同期下に100J以上で直流除細動で施行しましょう。
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