窒息していそうな人がいる!どう対応すればいいんだっけ…!?
肩関節脱臼の整復って教科書を見てもよくわからない…
耳の中に虫が入っている人がwalk inでやってきた…どうしよう…
新人看護師や研修医にとって最大の鬼門の一つである、救急外来でのイレギュラーな患者さんの対応。
最初は準備の仕方やポイントなどもわからないためあたふたすることも多いはず…
また、勤務開始から数年が経ち、いざ新人に教育する立場になった場合には
「この子は何に悩んで何が難しいと感じているんだろう…?」
と教える側も悩むことは多いと思います。
このような悩みを解決する個人的に最もオススメの医学書シリーズは、
言わずとしれた大人気のねじ子シリーズです!!
本書を読むことで
今後骨折や気道異物、熱傷、耳内異物といったマイナーエマージェンシーの患者さんに出会ったとしても自信を持って対応することができます!
これからご覧いただく医学書レビューは、
これまで研修医時代に100冊以上の医学書を読み、
その中でもオススメの医学書のレビューを月5冊以上書いている
ある救急科専攻医のレビューです。
医学生や研修医、各分野の初学者の気持ちが痛いほどわかるので、
是非この一冊を手に取ってみたいと思っていただけるようなレビューを心がけています!
1.本書のターゲット層と読了時間
本書のターゲット層は、
新人看護師・初期研修医1年目(特に前半)/指導する立場の医療従事者
推定読了期間は
3-4時間程度
です。
2.本書の特徴
本書は、医師として業務する傍らイラストレーターとしてご活躍されている森皆ねじ子先生が執筆された、
【本書の特徴】
●骨折や気道異物、熱傷、耳内異物といったマイナーエマージェンシーについてイラストと丁寧な解説でまとめられている
●日本版心肺蘇生ガイドライン2010」に準拠して改訂されたBLS、ACLSの流れにつてまとまった一冊
●手技ごとのコツや注意点を、手技を行う前後で読むことで学びを深めてほしいという願いを込められている
(※前書きでは通読せず、効率的に飛ばし読みすることを推奨されています)
これらが特徴の一冊です。
本書を読むことで学べる項目は特徴的なものをピックアップすると、このようになります👇
【本書で学べること】
●バイタルサインの正確な評価方法
●日本版心肺蘇生ガイドライン2010」に準拠して改訂されたBLS・ACLS
●超緊急の気道異物の妥当な対応方法
●骨折や気道異物、熱傷、耳内異物といったマイナーエマージェンシー
これらは研修医の先生方にとっては今後どのような診療科に進む研修医はもちろん、
看護師にとってもいざという時のために学んでおくべき大切な事項であると思います。
3.個人的総評
【評価】
必要性:
本の薄さ:
わかりやすさ:
面白さ:
継続使用度:
オススメ度:
※Amazon評価:
本書の特徴は何といってもわかりやすく面白いイラストです!
登場人物もみんなかわいいし、思わずくすっと笑ってしまうような的確で面白いアドバイスも盛りだくさんです。
実際のイラストを見てみたい方は、『ねじ子のヒミツ手技』で画像検索してみてください。
個人的には、本書のマイナーエマージェンシーや気道緊急に関する知識はとても重要なので、
救急外来で勤務するすべての医療従事者は、一冊必ず携帯するべきだと感じているほどです!
何より、本書の解説は初学者にも理解しやすいようわかりやすく丁寧に書いてくださっているので、
途中で挫折してしまうことも少ないと思います。
僕自身のオススメ度が高いのは総評を見ていただければわかるとは思いますが、
何よりアマゾンの評価の高さが本書の素晴らしさを物語っていますよね…!
一方で本書において注意すべきだと感じた点としては、
日本版心肺蘇生ガイドライン2010」に準拠して改訂されたBLS・ACLSの内容であるてんであり、胸骨圧迫の推奨部位やフローチャートが一部現在のものとは異なります。
BLS・ACLSについてはしっかりとプロバイダーコースを受講して知識を習得しておくほうが良いかなと感じました。この点も少し加味した上で総評をつけさせていただきました!
これらは本書の個人的な評価であり、しかも何様だよと言われてしまうことは重々承知ではありますが、自分は
本書はマイナーエマージェンシーを学ぶ上でこれ以上わかりやすい一冊は無いと思えるほどの良書である!
と感じました。
マイナーエマージェンシーについて学びたい方はこちらの一冊もオススメです👇
4.おすすめの使い方・読み進め方
【本書のおすすめの読み方・活用方法】
●新人看護師・研修医1年目での業務スタートの前にまず通読!
●目次を参考にさらっと通読して、どこに何が書いてあるかざっくり把握(付箋を貼るのも良いでしょう)
●その後は経験した手技の前後で読み直して復習!
個人的におすすめの使い方をご紹介します!
森皆ねじ子先生は、
本書は通読する必要はないとまえがきで言われていますが、
著者個人の意見としては
病院で勤務が始まったばかりであればすべての項目で必ず学びがあるので通読することをおすすめします。
そして、その際に今後参考にする頻度が高そうな項目について、
どこに何が書いてあるかざっくり把握しておき付箋などでマーキングしておくといいでしょう。
その後は経験した手技の前後で読み直して復習します!
自分が経験したときはもちろん、後輩に教えるチャンスがあった際にも、改めて指導する立場になり気づく大切なポイントも多いので勉強になりますよ◎
5.まとめ
【本書のまとめ】
●骨折や気道異物、熱傷、耳内異物といったマイナーエマージェンシーについてイラストと丁寧な解説でまとめられている一冊である!
●本書はマイナーエマージェンシーを学ぶ上でこれ以上わかりやすい一冊は無いと思えるほどの良書である!
この一冊を通じて学ぶことで、
今後脱臼整復やシーネ固定のようなチャンスが訪れた時に自信を持って取り組むことができます!
今後の学びや業務をより良いものにしたい方には是非手にとっていただきたい一冊です◎
以下に要点や基本事項をまとめましたので、
購入する際には是非参考にしていただければ幸いです👇
【基本情報】
タイトル:ねじ子のヒミツ手技 2nd Lesson 改訂版
著者:森皆ねじ子
出版社:エス・エム・エス
発行年月日:2013/3/27
【本書のターゲット層】
新人看護師・初期研修医1年目(特に前半)/指導する立場の医療従事者
【本書の種類】
辞書系・参照系
【推定読了期間】
3-4時間程度
【本書の特徴】
●骨折や気道異物、熱傷、耳内異物といったマイナーエマージェンシーについてイラストと丁寧な解説でまとめられている
●日本版心肺蘇生ガイドライン2010」に準拠して改訂されたBLS、ACLSの流れにつてまとまった一冊
●手技ごとのコツや注意点を、手技を行う前後で読むことで学びを深めてほしいという願いを込められている
(※前書きでは通読せず、効率的に飛ばし読みすることを推奨されています
【本書で学べること】
●バイタルサインの正確な評価方法
●日本版心肺蘇生ガイドライン2010」に準拠して改訂されたBLS・ACLS
●超緊急の気道異物の妥当な対応方法
●骨折や気道異物、熱傷、耳内異物といったマイナーエマージェンシー
【評価】
必要性:
本の薄さ:
わかりやすさ:
面白さ:
継続使用度:
オススメ度:
※Amazon評価:
【本書のおすすめの読み方・活用方法】
●新人看護師・研修医1年目での業務スタートの前にまず通読!
●目次を参考にさらっと通読して、どこに何が書いてあるかざっくり把握(付箋を貼るのも良いでしょう)
●その後は経験した手技の前後で読み直して復習!
【本書のまとめ】
本書はERの検査と処置の知識について初期研修医が最低限知っておくべきものが抽出された1冊!
本書は特に救急外来に苦手意識のある初期研修医にこそ手にとっていただきたい一冊である!
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