●S欄とO欄、どちらに書けばいいのかが決まってない。。
●O欄は検査結果のコピーしかない。。
●A欄は指導医の意見を転記しているだけ。。
あなたはいわゆるこんな、ダメカルテを記載してしまってはいませんか??
ER・ICUでの業務の合間に後輩たちからよく聞くのは、
「どうすればわかりやすいカルテが書けますか…?」
「先生のそのカルテの書き方は、誰かに教えてもらったんですか…?」
という、カルテの記載方法についての質問です。
改めてどのようにカルテを書いているか説明するのはなかなか難しく、
うーん…と質問の返答に困ってしまうこともしばしば。
初期研修医の子たちにについてもっとわかりやすく、そしてクリアに教えてあげられるようになりたいなあ…
そんな時参考にするのがこちらの一冊です。
今回カルテ記載を初歩から学ぶ上で読むべき一冊として自分が自信をもっておすすめするのがこちらです👇
これからご覧いただく医学書レビューは、
これまで研修医時代に100冊以上の医学書を読み、
その中でもオススメの医学書のレビューを月5冊以上書いている
ある救急科専攻医のレビューです。
医学生や研修医、各分野の初学者の気持ちが痛いほどわかるので、
是非この一冊を手に取ってみたいと思っていただけるようなレビューを心がけています!
1.本書のターゲット層と読了時間
ターゲット層は、
医学生から初期研修医(特に1年目)
推定読了期間は
4-5時間程度
です。
2.本書の特徴
本書は、カルテ記載のスペシャリストである内科医の佐藤健太先生が、
3.個人的総評
本の薄さ:
わかりやすさ:
面白さ:
継続使用度:
オススメ度:
※Amazon評価:
今回の総評について特筆すべきは、読み切りやすい本の薄さと高い必要性です!
カルテ記載は我流になりやすいからこそ、医学生や研修医時代に基本の型を学んでおくのは本当に大切だと思います。
「基本の型」の部では、SOAP形式や問題リストなどのカルテ記載法のエッセンスを習得することができ、合わせて医師らしい思考過程を身につけることが出来ると思います。
また、重要なのはどんな場面でも実践することが出来る「応用の型」の部であり、外来・救急などセッティング別のカルテ記載法を習得することが出来ます。
また、各章に散りばめられたcolumnは普段の疑問や悩みを解決してくれるような面白い内容ばかりで(例えばプロブレムリストは、#なのか♯なのか問題など…笑)、すらすらと読み進めることが出来ます。
4.おすすめの使い方・読み進め方
●これまでカルテ記載について悩んでいたことを思い出しながらまず通読!
●その後はカルテ記載をしながら適宜読み直して復習!
個人的におすすめの使い方をご紹介します!
本書を読んだ後のカルテ記載は、体系的にまとまったカルテの作成を意識できるので、医学生や初期研修医など早い段階での通読をおすすめします。
そのあとは実際の症例を通じてインプットとアウトプットをたくさん経験していきましょう。
5.まとめ
【基本情報】
タイトル:「型」が身につくカルテの書き方
著者:佐藤 健太
出版社:医学書院
発行年月日:2015/4/9
【ターゲット層】
医学生から後期研修医
【本書の種類】
通読系・目次系
【推定読了期間】
4-5時間程度
【学べること】
「基本の型」の部では、SOAP形式や問題リストなどのカルテ記載法のエッセンスを習得することができ、合わせて医師らしい思考過程を身につけられる
どんな場面でも実践することが出来る「応用の型」の部であり、外来・救急などセッティング別のカルテ記載法を習得できる
【評価】
必要性:
本の薄さ:
わかりやすさ:
面白さ:
継続使用度:
オススメ度:
※Amazon評価:
【まとめ】
本書はカルテ記載を学ぶ初学者にとって必須の参考書の一つである!