ER・救急外来での治療方針や帰宅可能判断に大きく関与するCTの画像所見。
大変重要である一方で、体系だって学ぶ機会が少ないのもまた事実…
「画像診断の何の参考書って何を読んだらいいでしょうか…?」
そんな風に後輩に質問された際に、画像診断学の勉強で読むべき一冊としておすすめするのがこちらです👇
これからご覧いただく医学書レビューは、
これまで研修医時代に100冊以上の医学書を読み、
その中でもオススメの医学書のレビューを月5冊以上書いている
ある救急科専攻医のレビューです。
医学生や研修医、各分野の初学者の気持ちが痛いほどわかるので、
是非この一冊を手に取ってみたいと思っていただけるようなレビューを心がけています!
1.ターゲット層
本書のターゲット層と読了時間はこちら👇
ターゲット層は、
救急外来での画像診断の知識を1から身につけたい初期研修医
一人当直を始めたばかりで、救急外来での画像診断に自信のなく不安な若手医師
研修医や専門外の医師がどのような思考回路で画像の読影に悩んでいるのかを把握し、明日からの指導に役立てたい各科の中堅医師
推定読了期間は
7-8時間程度
です。
2.本書の特徴
本書は、岩手県立中部病院の放射線診断科長の熊坂先生が、
●重症外傷患者のCT読影で重要な要素を漏らさないポイント
3.個人的総評
必要性:
本の薄さ:
わかりやすさ:
面白さ:
継続使用度:
オススメ度:
※Amazon評価:
個人的には、ここまで救急外来での画像読影に特化した参考書はなく、救急外来での読影に自信をつけたい方には間違いなく役に立つ一冊だと考えます。
CTやMRIの画像読影をする上で避けては通れない
基本的な原理や解剖について初学者にもわかりやすい言葉でまとめられているので、
画像検査に苦手意識がある方でも読み進めやすいです。
中でも大きな魅力の一つは、
実際救急外来で遭遇するような症例が数多く盛り込まれており、
単に客観的で正確な読影所見を学べるだけではなく、
病歴やバイタルサインと合わせて判断する臨床現場に即した能力を身につけることです!
救急外来で出会うコモンな疾患の画像検査において抑えるべきポイントが網羅されており、
臨床所見と合わせて画像所見から論理的に判断する思考プロセスを身につけることができます。
4.おすすめの使い方
●まずは一冊をさらっと通読して、注意すべきポイントを学ぶ
●救急外来で登場した疾患に出会う度に、復習として読む
4.まとめ
救急外来での画像診断の知識を1から身につけたい初期研修医
一人当直を始めたばかりで、救急外来での画像診断に自信のなく不安な若手医師
研修医や専門外の医師がどのような思考回路で画像の読影に悩んでいるのかを把握し、明日からの指導に役立てたい各科の中堅医師
【本書の種類】
通読系・症例ベース
7-8時間程度
【学べる項目の一例】
●腹痛患者の手術適応についてCT所見から論理的に考えられる思考プロセス
●肺炎・無気肺・胸水を見分ける読影眼
●重症外傷患者のCT読影で重要な要素を漏らさないポイント
【評価】
必要性:
本の薄さ:
わかりやすさ:
面白さ:
継続使用度:
オススメ度:
※Amazon評価:
【まとめ】
本書は救急外来でのCT・MRIの読影を学ぶ上で必須の参考書の一つである!