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【疑問】気管切開とは?適応と種類について解説

気管切開とは?

【疑問】

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今回は、臨床や医学の勉強をしていて感じる疑問の一つ、

気管切開って何?気管切開には種類があるの?

といった疑問についてまとめました。

臨床でも実際に診療にあたることも多い気管切開の患者さんのためにも理解を深めましょう◎

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1.気管切開とは?

気管とその上部の皮膚を切開してその部分から気管にカニューレを挿入する気道確保方法のひとつ

気管切開はICUで広く行われている手技である1)

2.気管切開の目的

① 長期人工呼吸器管理が必要
② 気道分泌物が多い
③ 上気道の閉塞

●既に経口・経鼻気管挿管で人工呼吸管理されている場合が多い

※長期人工呼吸器管理が予測される患者に対してのみ、気管切開は行われるべきであるが予測法は現在確立されていない

人工呼吸器管理が必要な期間を予測することができなければ、気管切開へ変更すべきかどうか毎日検討し、決定されればすみやかに行うべきである2)

3.気管切開の利点と欠点

【利点】
●口腔内を清潔に保てる 感染のリスク↓
●呼吸仕事量の減少
●鎮静・鎮痛薬が減量できる
●病棟管理が容易になる

【欠点】
●手術時の合併症(出血感、感染、気胸)
●術後後期の合併症(無名動脈損傷・気管ー腕頭動脈瘻)

早期の気管切開の介入が推奨されている。

〈早期の介入が推奨される理由〉

●人工呼吸器からの離脱が早い
●ICU在室日数が短い
●早く鎮静薬を中止できる
 早期に有効なリハビリの介入が可能

 ※十分なエビデンスがないという意見も

【注意】
●生命・神経学的予後に差はなし
●肺炎リスクの減少のエビデンスは不十分

4.気管切開の種類

●大きく分けると外科的・経皮的気管切開の2種類がある。

【外科的気管切開】
●外科的な訓練が必要

●気管を露出させて直視下で第1-3気管軟骨間を切開

【経皮的気管切開】
●簡易キットを用いて穿刺し、その穴を使って気管切開孔を作成

 

【外科的vs経皮的】
●異常血管を視認しながらできるため大出血の合併症は
 STの方が少ない傾向。緊急時にも施行しやすい。

●STとPTは合併症や死亡率では同等
 気切孔の感染症に関してはSTの方が多い3)

●最新のPT vs PTのmeta-analysis4)
①気切孔の感染・炎症:PT<ST ②術後出血:PT<ST
③処置の速さ、難易度:PT<ST

5.参考文献

1)Laryngoscope2008;118:1597–60

2).PIummel・Consensuscollference
onartificialairwaysmpatientsreceivingme-
chanicalvemilationChest 1989;96:178-80.

3)Journal of Critical Care 38 (2017) 304–318

4)Critical care (2014)18:544

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