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【疾患】低リン血症【随時更新中】

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今回は国家試験でも出題されることも少なく、苦手意識を持つ方も多いであろう低リン血症についてまとめました。

refeeding症候群や、CO2ナルコーシス(呼吸筋疲労による)などが臨床上低リン血症を疑い治療が必要となります。

 

低リン血症

 

 

1.ポイント

●CO2ナルコーシスなど、呼吸筋減弱の鑑別に!

●低P血症の原因別の鑑別に注目(3種類)

●臨床上多いのはrefeeding症候群での低P

2.症状

PはATP、2,3-DPG、核酸などの合成に関わるため、表2の通り多臓器にわたる症状を引き起こす。
⇒ATP低下(ATPは筋収縮や神経伝達、電解質輸送に大きく関与)

【神経】
昏睡,痙攣,脳症,麻痺
【心血管】
不整脈(VTのリスク),心不全
【呼吸器】
呼吸筋機能低下による呼吸不全,呼吸不全,人工呼吸器離脱困難)
【血液】
溶血,白血球機能障害
【筋骨格】
脱力,筋痛,横紋筋融解,骨減少,骨軟化

3.病態・原因

1)
1.腸管からの吸収低下
アルコール依存症・慢性下痢・refeeding
2.細胞内への取り込み
DKA、HHS治療後・refeeding症候群・呼吸性アルカローシス
3.腎臓からの喪失
副甲状腺機能亢進、腎移植後

 

【2022年最新】refeeding症候群のまとめ救急・集中治療の分野で遭遇することの多い、refeeding症候群についての記事をリライトしました。多くの方々に見ていただいている記事なので各ガイドラインを比較した文献を再確認してまとめ直しています。栄養管理や生化学、生理学の勉強にもなるので、是非一読していただければ幸いです。 ...

4.論文

1)Annu Rev Med. 2010;61:91-104. doi: 10.1146/annurev.med.051308.111339.
Regulation of phosphate homeostasis by PTH, vitamin D, and FGF23.
Bergwitz C1

 

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