臨床で最も重要なテーマの一つである、人工呼吸管理。
今回は、人工呼吸管理の初学者におすすめの一冊をご紹介します。
これからご覧いただく医学書レビューは、
これまで研修医時代に100冊以上の医学書を読み、
その中でもオススメの医学書のレビューを月5冊以上書いている
ある救急科専攻医のレビューです。
医学生や研修医、各分野の初学者の気持ちが痛いほどわかるので、
是非この一冊を手に取ってみたいと思っていただけるようなレビューを心がけています!
1.ターゲット層
「わけのわからないアルファベットが羅列してある…。なんじゃこりゃ。」
「触って患者さんの呼吸が止まったらどうしよう…何も触れないな…」
これらは実際に研修医1年目時代に著者が人工呼吸器について思っていたことです。
人工呼吸器は大変有用な患者管理であるため臨床でもよく施行されますが、
研修医にとっては慣れないもので調整する敷居は高いかもしれません。
その際に最も怖いのは、
呼吸器のグラフィックや値から判断すれば緊急の医学的介入が必要なのに
その必要性に気づかず介入が遅れてしまうこと
です。
意外と落とし穴が多く解釈の難しい人工呼吸器は、
慣れていない方はもちろん、慣れてきたと思ってもより深く研修医が学ぶべき重要項目の一つです。
人工呼吸器・人工呼吸中の患者に関わるすべての医療従事者にも是非読んでほしい一冊です。
そんな人工呼吸器を深く学べる本書のターゲット層および推定読了時間はこちら。
ターゲット層は、
人工呼吸器・人工呼吸中の患者に関わるすべての医療従事者
推定読了期間は
10-12時間程度
2.本書の特徴
本書は、
米国呼吸器内科専門医資格を所持し、日本やアメリカを含む世界各国でご活躍されている
田中竜馬先生が、
●AC、SIMV、SPONTの違いを理解する
●pCO2とpO2の調整方法は?(どこをいじったら調整できるのか?)
3.個人的総評
必要性:
本の薄さ:
わかりやすさ:
面白さ:
継続使用度:
オススメ度:
かなりの高評価となってしましました…笑
人工呼吸を深く丁寧に学ぶという観点においては
間違いなく完璧な一冊であるという結論に至りますので
今回のオススメ度は満点とさせていただきました。
Amazonでの高評価も、本書がいかに良い本であるかを示す一つの指標になっていると思います。
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4.おすすめの使い方
●時間を数時間確保して、一気に通読する
●臨床で悩んだ人工呼吸について辞書的に使う
●血液ガス分析に慣れてきたころにもう一度通読する
4.まとめ
●患者さんにやさしい人工呼吸の方法をすべての医療従事者にマスターしてほしい
●慣れてきたからこそ迷う解釈、現場の判断をより詳しく学びたい
●病態に応じた人工呼吸器の設定や調節、トラブルの対処を根拠から身に着けてほしい
●人工呼吸管理中の酸素化不良で考える原因を4つ想起
●AC、SIMV、SPONTの違いを理解する
●pCO2とpO2の調整方法は?(どこをいじったら調整できるのか?)
●permissive hypercapniaって何?
必要性:
本の薄さ:
わかりやすさ:
面白さ:
継続使用度:
オススメ度:
※Amazon評価:
【まとめ】
本書は人工呼吸器を深く学ぶ上で必ず一読すべき一冊である!