「来週からは○○科のローテが始まる…何の参考書がいるんだろう…?」
初期研修医にとって何度も直面する悩みだと思います。
その際に、著者が後輩にオススメするのは『ただいま診断中!』の参考書シリーズです。
これらのシリーズの共通した特徴としては、
●それぞれの科で学ぶべき疾患群、症候を網羅
●指導医と研修医の対話形式のストーリーも掲載されており、読み進めやすい
●痒いところに手が届く、コラムも満載
であることです。著者が読んでオススメだったものをそれぞれ紹介させていただきます。
1.救急外来 ただいま診断中!
おそらく、『ただいま診断中!』の中でも最も知名度の高い医学書の一つであると思います!
個人的には、救急科そしてERで働く研修医には必須の一冊であると思っています。
初学書としてはもちろん、何度も読み込むことでより理解が深まっていくのでいろいろな症例を経験したのちに読み直すのもおすすめです。
以下、基本情報と評価となります👇
【基本情報】
タイトル:救急外来 ただいま診断中!
著者:坂本壮
出版社:中外医学社
発行年月日:2015/12/3
【タイプ】
症候別の通読+上級医と研修医の対話形式の症例検討
【ターゲット】
1年目初期研修医(特に前半)
【推定読了時間】
12-13時間
【評価】
必要性:
本の薄さ:
わかりやすさ:
面白さ:
継続使用度:
オススメ度:
※Amazon評価:
購入するか迷っていて、より詳しいレビューが読みたい方はコチラをチェックです!👇
2.女性の救急外来 ただいま診断中!
産婦人科ローテ中の研修医にまずお勧めするのがこちらの一冊。
産婦人科は、今年度より研修医スーパーローテーションの必修科となりました。
なので、産婦人科で勤務するすべての研修医に強くお勧めします。
●救急外来での産婦人科領域疾患の初療に自信が持てるように
●産婦人科へのコンサルト、妊婦へのヘルスケア、プライマリーケアから見た産婦人科領域をそれぞれ学べるように
●産婦人科をローテする研修医が学ぶべき項目を網羅できるように
という思いを込めて作られた一冊です。
以下、基本情報と評価となります👇
【基本情報】
タイトル:女性の救急外来 ただいま診断中!
著者:柴田 綾子, 水谷 佳敬他
出版社:中外医学社
発行年月日:2017/5/17
【タイプ】
症候・テーマ別の通読+上級医と研修医の対話形式の症例検討
【ターゲット】
産婦人科ローテ中の初期研修医
【推定読了時間】
10-11時間
【評価】
必要性:
本の薄さ:
わかりやすさ:
面白さ:
継続使用度:
オススメ度:
※Amazon評価:
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3.内科初診外来 ただいま診断中!
こちらはつい最近発売された一冊です。
今年度より、研修医のカリキュラムの中に、初診外来を担当するという項目が必須となりました!
始めてきた患者さんに、何から聞いていいかわからない…と不安に思っている方にお勧めです。
Semantic Qualifier, 解剖学的アプローチ、Pivot and Cluster Strategy…
おそらく、国家試験の時には習ってこなかった臨床推論の基本事項たちです。
これらの使い方、考え方がわかりやすく、そして面白くまとめられています!
こんな一冊を読んでから初診外来をしてみたかった研修医生活でした…笑
以下、基本情報と評価となります👇
【基本情報】
タイトル:内科初診外来 ただいま診断中!
著者:鋪野 紀好
出版社:中外医学社
発行年月日:2020/4/15
【タイプ】
症候・テーマ別の通読+上級医と研修医の対話形式の症例検討
【ターゲット】
内科ローテ中の初期研修医
【推定読了時間】
10-11時間
【評価】
必要性:
本の薄さ:
わかりやすさ:
面白さ:
継続使用度:
オススメ度:
4.総合内科 ただいま診断中! フレーム法で、もうコワくない
主訴に合わせた病歴聴取、身体診察について深く学びたい方にお勧めなのはこちらの一冊。
総合診療科ローテ中はもちろん、ER向けの本を数冊読んだ後により深く症候ごとの鑑別方法を入念に学びたい方には最適です。
本書のメインテーマの一つである、フレームワークの考え方は鑑別を網羅的に考える上で本当に参考になります。
僕自身の初診外来やERでの基本的マインドを作ってくれた一冊です。
また、本書のなかで登場する指導医は、その通り!そうだね!とたくさん褒めてくれるので読み進めていてとても気持ちいいです笑
以下、基本情報と評価となります👇
【基本情報】
タイトル:総合内科 ただいま診断中! フレーム法で、もうコワくない
著者:森川 暢 徳田 安春
出版社:中外医学社
発行年月日:2018/6/19
【タイプ】
症候・テーマ別の通読+上級医と研修医の対話形式の症例検討
【ターゲット】
総合診療科ローテ中の初期研修医・ERに少し慣れた研修医
【推定読了時間】
13-14時間
【評価】
必要性:
本の薄さ:
わかりやすさ:
面白さ:
継続使用度:
オススメ度:
※Amazon評価:
5.感染症内科 ただいま診断中!
感染症内科のローテ中にお勧めの一冊はこちら。
グラム染色や抗菌薬選択についてはもちろん、本書では各微生物の基礎医学で習うような内容にまで深く言及した内容も含まれています。
そのため、USMLEの微生物学を必死で勉強している方々にもお勧めです!
ちなみに、著者の研修病院では感染症内科はなかったため、ローテーションしたことはありません…。
なので本書の指導医と共に疑似的に研修できたので良かったです笑
おそらく多くの病院で存在しないかもしれない感染症科…
感染症はどの科に進んでも避けられないものの一つだと思います。
著者のように感染症科ローテを疑似体験することもおすすめですよ!
以下、基本情報と評価となります👇
【基本情報】
タイトル:感染症内科 ただいま診断中!
著者:伊東 直哉 倉井 華子
出版社:中外医学社
発行年月日:2017/10/25
【タイプ】
症候・テーマ別の通読+上級医と研修医の対話形式の症例検討
【ターゲット】
感染症科ローテ中の初期研修医・感染症科をローテできない研修医
【推定読了時間】
10-11時間
【評価】
必要性:
本の薄さ:
わかりやすさ:
面白さ:
継続使用度:
オススメ度:
※Amazon評価:
6.まとめ
いかがだったでしょうか?
これら以外にも『ただいま診断中!』シリーズはいくつかあるのですが、
今回は著者が実際に読んでみて、特におすすめの医学書を紹介しました。
その他、今回紹介できなかったこのシリーズ本は、まだまだ面白いものもたくさんありますので、そちらも興味があればチェックしてみてください◎
みなさまのリアクションが今後の記事を書くモチベーションになります!
https://dancing-doctor.com/2020/09/19/fluid-review/