ライフハック

2025年最新版!初期研修医におすすめ集中治療の医学書10選

 ICUローテって、大変!

ICUローテに入る前、「何から勉強すればいいんだろう?」と悩む研修医の先生方へ。

集中治療は臓器ごとの評価・管理が求められ、学ぶべき知識は膨大です。
そんな中で、良書との出会いはあなたの学びを確実に前進させてくれます。

ここでは、2025年最新版として現場で本当に役立つ集中治療の書籍10冊+番外編2冊をご紹介します。


1️⃣ 『Dr.竜馬のやさしくわかる集中治療 循環・呼吸編 改訂版』

まずはこの一冊を読んでもらうことをいつもおすすめしています。
循環・呼吸管理という集中治療の核をスルスルと学べる、必読書だと思います。
病態生理から臨床まで自然に理解できます。
ICU入門に最適な人気シリーズですが、シリーズの中でもまずはこれを読むのがおすすめです。

  • 病態を「なぜ?」から学べる構成
  • ICUローテ前に読んで安心できる
  • 研修医の不安を解消する工夫が満載

2️⃣ 『Dr.竜馬のやさしくわかる集中治療 内分泌・消化器編』

消化器・内分泌系の重症病態をやさしく解説してくれます。
循環・呼吸編とセットで読むと理解が深まる内容です。
前書と合わせて読むのもオススメです。

  • 消化管出血や代謝異常を丁寧に整理
  • シリーズで学ぶと体系的に理解できる
  • 難しい分野も平易な表現でつまずかない

3️⃣ 『ICU思考のつくりかた』

7日間研修形式でICUの思考を学べる入門書です。
会話形式で読みやすく、現場をイメージできる内容となっています。
体系的にまず理解するならこの一冊です!

  • ICUで必要な思考の骨格がクリアになる
  • 初学者の「なぜ?」に答えてくれる構成
  • ベッドサイド教育を本で再現できる一冊

※COI開示:以前ご贈呈いただいた書籍です


4️⃣ 『ICUグリーンノート』

ICUで必須の知識を最新エビデンスで整理できます。
持ち歩けるサイズなので、参照に便利です。
「とりあえずこれ一冊」を持っておけば、ローテが安心できる本です。

  • 重症管理に必要な情報を漏れなく網羅
  • ポケットサイズで実用性抜群
  • ICU初心者が自信を持てる必携書

🌟 番外編① 『みんなの集中治療科』

手前味噌で恐縮ですが…(笑)教授回診の臨場感を再現したベッドサイド本です。
疑問に沿ってイラストや会話で学べます。
ICUローテで学んでほしいことをぎゅっと詰め込みました!

  • 臨床現場を追体験できるリアルな構成
  • 図表や会話形式で理解がスムーズ
  • 初学者がつまずきやすい点を丁寧に解説

🌟 番外編② 『みんなの急性期リハビリテーション 栄養療法』

こちらも手前味噌で恐縮です…(笑)急性期ICUからリハビリ・栄養管理を網羅した一冊です。
現場のケースを通して学べる実践書となっており、多職種とどのように働いていくかも共有できる「みんなの」ための一冊になっています。

  • 急性期の栄養とリハをリンクさせた新しい視点
  • 実際のケースや悩みをもとに具体的に理解できる
  • 医師・看護師・リハ職など、みんなで読める内容

5️⃣ 『ICU/CCUの薬の考え方・使い方 ver.2』

集中治療でよく使う薬を「なぜ使うのか」から整理してくれます。
用量・副作用・臨床での使い方をかなり細かく解説してくれており、薬理と実践をつなぐおすすめの一冊です。

  • 薬の“理由”が理解できて処方に強くなる
  • ICUでの実際の使い方が具体的に学べる
  • ICUでの判断に迷わなくなる研修医必携の薬本

6️⃣ 『ICU医の素』

ICU医の“考え方の土台”をまとめた教育書。
病態生理をベースに「どう判断するか」を学べる。
現場で役立つ知識が凝縮。

  • ICU医としての視点や基礎をしっかり習得
  • 思考プロセスが見える化されて理解しやすい
  • 初期研修医が次のステップへ進む指針になる

※COI開示:以前ご贈呈いただいた書籍です


7️⃣ 『現場の疑問に答える 救急・ICU頻用薬クリニカルクエスチョン120』

添付文書やガイドラインだけでは解決しない、薬の使い方が解説されています。
臨床現場での“リアルな疑問”をQ&A形式で収録しているので、とても使いやすいです。
薬剤の選び方と理由が腹落ちする一冊でした。

  • よくある疑問に明確に答えてくれる構成
  • 薬剤の実際の使い分けを理解できる
  • ガイドラインを超えた“生きた知識”が身につく

※COI開示:以前ご贈呈いただいた書籍です


8️⃣ 『重症患者管理マニュアル』

ICU患者の全身管理をまとめた実践的マニュアルです。
鑑別・対応・検査をすぐに引ける実務書でもあります。

  • 実務に直結する要点を網羅
  • 迷いやすい場面を具体的にカバー
  • ICUの定番ハンドブックとして◎

9️⃣ 『重症患者が苦手な研修医へ 集中治療の極意を伝授』

重症患者対応の「最初の一歩」を示す一冊です。
鑑別のコツや実例を中心に解説されています。
研修医の不安を解消して自信を与えてくれる一冊です。

  • 苦手を克服するためのマインドや押さえるべき知識を学べる
  • 実例豊富で明日から役立つ構成
  • 読むほど「対応できそう」と思える

🔟 『日本集中治療医学会 専門医テキスト 第4版』

集中治療領域を体系的にまとめた学会公式本。2025年最新版です。
集中治療医になりたい研修医の先生は、結局これで学ぶと専門医試験にも役立つと思います。
少し分厚いですが、通読すると学びが深まります。

  • 幅広い知識を体系的に学べる“標準書”
  • 初学者から専門を目指す人まで長く使える

まとめ

さあ、自分にフィットする一冊を手に取ってみましょう。
どの本も研修医の「今」に寄り添い、ICUローテをより学び多きものにしてくれます。
気になる本があればリンクから試し読みしてみてください。
読むことで集中治療の理解が深まり、ICUローテがもっと楽しくなるはずです。


スライド紹介

 

集中治療の知識は一朝一夕で身につくものではありません。
しかし、良書との出会いはその道のりを大きく変えます。
ICUローテを控えた研修医の先生方にとって、このスライドが「どの本を選ぶか」の道標となり、安心して学びを深めるきっかけになれば幸いです。



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