【疑問】
今回は、臨床や医学の勉強をしていて感じる疑問の一つ、
HbA1c値はどうやって測定するのか?
についてまとめました。
普段当たり前に測定する値だからこそ、どうやって測定するのか把握しておくことはとても大切です。
1.HbA1c測定法の分類
HbA1c測定法は、大きく分けて2つである。
1)分子電荷を用いる方法(HPLC法、電気泳動法)
2)分子構造を用いる方法(免疫法、マススペクトロメトリ)
高い精度と再現性、検査の迅速性から多くの施設ではHbA1cの測定に HPLC法 が使用されている。
【HPLC法】
カラムクロマトグラフィーと呼ばれる分離法の一種で、高圧下で溶質をカラムに通過させ、電荷などに伴う通過速度の違いによって分離分析する方法
引用:高速液体クロマトグラフの原理と応用JAIMA 日本分析機器工業会HP
引用:血糖コントロールの高地に対する相対的なHbA1c低値から診断に至った異常ヘモグロビンD症の1例
〈糖尿病59(6):401-406 2016〉
2.HbA1cの構造とHPLC法
引用 Evaluation of HbA1c determination methods in parients with
Hemoglobinopathies Diabetes Care 2000 Mar:23(3):339-44
HPLC法ではHbAと比較してHbA1cの陽性電荷が減少していることを利用し、両者のカラム溶出速度が異なるため分離される。
3.参考ページ・医学ノート
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