医学書LABO

『薬の使い分けがわかる! ナースのメモ帳』【薬剤師さんと一緒に作った薬のハンドブック】

薬剤について学びたいけど、専門書って難しそう…

研修医になったけど、薬についてざっと学べる一冊は無いかな…?

これらは日々後輩と仕事をする中で、新人の方々からよく聞く悩みや疑問点です。

私が急性期領域のSNS発信をしているという背景もあり、メディカ出版様から”看護師さん向けの薬の勉強の教科書”として、本書をご紹介いただきました。

本書は、看護師が「最初に読みたい薬の本」として執筆されており、イラストを交えながら、新人看護師でも理解しやすい内容にまとまっています。

そして、臨床現場の薬剤の名前や概要をざっと覚えたい初期研修医にもおすすめです。

本書を読むことで

今後薬剤の取り扱いを行う際のストレスは激減します!

今回、臨床現場で使われる頻度の高い薬剤を、素早く学びたいと感じた新人ナースや初期研修医がまずはじめに読むべき一冊として自分が自信をもっておすすめするのがこちらです👇

これからご覧いただく医学書レビューは、

これまで研修医時代に100冊以上の医学書を読み

その中でもオススメの医学書のレビューを月5冊以上書いている

ある救急科専攻医のレビューです。

医学生や研修医、各分野の初学者の気持ちが痛いほどわかるので、

是非この一冊を手に取ってみたいと思っていただけるようなレビューを心がけています!

 

1.本書のターゲット層と読了時間

【ターゲット層】

臨床現場で使われる頻度の高い薬剤を素早く学びたい研修医・看護師

【推定読了期間】

3-4時間程度

です。

2.本書の特徴

本書は、はっしー先生、木元 貴祥先生が執筆された、

【本書の特徴】

●2つの薬を左右に並べて比較していく構成

●看護師さんと薬座師さんの視点の両方から執筆されている

が特徴の一冊です。

本書を読むことで学べる項目は特徴的なものをピックアップすると、このようになります👇

【本書で学べること】

●ナースがまず知っておきたい薬剤に関する情報

●後輩指導にも使える、わかりやすい薬剤の使い分け

●128種類の薬剤について、イラストや表で整理された知識

これらは新人ナースや研修医の先生方にとっては今後どのような診療科に進んでも学んでおくべき大切な事項であると思います。

3.個人的総評

【評価】

必要性:

本の薄さ:

わかりやすさ:

面白さ:

継続使用度:

オススメ度:

※Amazon評価:[jinstar4.4 color=”#ffc32c” size=”16px”]

本書の特徴はなんと言っても、見開き展開で延べ128種類の薬剤を比較し、場面や患者さんの状態に応じた使い分けがひと目で分かるように執筆されている点でしょう。

医学書にありがちな”難しい言葉で、長々と書かれた”文章を見ても、途中で眠くなってきますよね。

それに対して、本書は、どのページを見ても見開き (左右のページ) だけで完結するよう構成されているのが特徴です。

本書は薬の使い分けにフォーカスしているという点もあり、 同行訳が2つ並べられてそれぞれを対比しつつ説明されているため、 視覚的にも分かりやすく解説されていると感じました。

看護師さんの視点と薬座師さんの視点それぞれで文章を書き、 そしてコラムで注意事項をさらに詳細に詳しく説明するという構成はとても分かりやすいなと感じました。

例えば、それぞれの同行訳の中で特に勉強になったなと感じたのは保湿剤のところでした。

保湿剤そのものについては、私自身もあまり理解や勉強をする機会がありませんでした。

そして、類書ではここまで詳細に使い方などをはじめとする現場に即した内容で解説されているものがなかったので、非常に参考になりました。

そのほか、本書は「後輩の指導に使える」ように作成されている点も良いと感じました。

例えばカテコラミン受容体に関する説明では、イラストや表もが整理されており、カテコラミンの仕組みから効果まで分かりやすい解説だなと感じました。

私自身、これらは今後研修医の先生方へレクチャーするときの参考にさせてもらいたいと感じました。

また、それぞれの薬剤の特徴や注意点の一番下に表示されているシェーマや臓器のイラストがかわいく、そして視覚的にも理解しやすいため、いいなと思いました。

例えば、糖尿病治療薬のホグリボースとタパクリフロジンが「それぞれどこに作用する薬剤なのか」についてこれらのシェーマを理解すればわかりますし、 抗凝固薬の中でも「納豆が禁忌なのか禁忌ではないのか」もそれぞれのシェーマのところの下に書いてあって、とても面白い上に学びになる素敵な構成だと感じました。

個人的に最もツボだったのがデ・エスカレーションのところで登場するイラストでした。

もし興味がある方はぜひ本書を手に取って、169ページを覗いてみてくださいね!

これは今後、後輩たちに教えたりレクチャーするときに使えるイメージだなと、常々感じました。

何より、本書の解説は全体を通して、文章の量が必要最低限の量となっているので、 パラパラとどんどん読み進めることができます。

途中で挫折してしまうことも少ないと思います。

これらは本書の個人的な評価であり、しかも何様だよと言われてしまうことは重々承知ではありますが、自分は

本書は、臨床現場で使われる頻度の高い薬剤を学びたいと感じた新人ナースや初期研修医がまずはじめに読むべき一冊

と感じました。

4.おすすめの使い方・読み進め方

【本書のおすすめの読み方・活用方法】

●時間に余裕のある先生・看護師さんはまず通読!

●苦手意識のある分野を目次を通じてつまみ食い感覚で読んで見る

●薬剤の対比に注目しながら復習!

●その後は経験した症例の前後で読み直して復習!

個人的におすすめの使い方をご紹介します。

著者個人の意見としては、時間のある先生は、数時間でさらっと通読できるのでまずは全体像をつかむために通読するのがおすすめです。

なかなか隙間時間でしか勉強する時間が無い方は、自分の苦手意識のある薬の種類から読み始めてみてください。

本当に”初学者でもとっつきやすい”構成となっているので、すらすらと読み進められます!

その際、それぞれの同効薬が二つに対比して執筆されているため、それらの違いに特に意識しながら読み進めると、自分自身の知識が深まりやすいと感じました。

その後は、経験した症例の前後で読み直して復習し、実際の症例を通じてインプットとアウトプットをたくさん経験していきましょう。

5.まとめ

【本書のまとめ】

本書は、臨床現場で使われる頻度の高い薬剤を学びたいと感じた新人ナースや初期研修医がまずはじめに読むべき一冊

まとめると、本書は臨床現場で使われる頻度の高い薬剤について、素早く学ぶことができる初学者には本当におすすめの一冊です。

この一冊を通じて学ぶことで、

今後薬剤の取り扱いを行う際のストレスは激減します!

今後の学びや業務をより良いものにしたい方には是非手にとっていただきたい一冊です◎

以下に要点や基本事項をまとめましたので、

購入する際には是非参考にしていただければ幸いです👇

【基本情報】

タイトル:薬の使い分けがわかる! ナースのメモ帳

こんなときはどれを選ぶ? 薬剤師さんと一緒に作った薬のハンドブック

著者:はっしー 著 木元 貴祥 著

出版社:メディカ出版

発行年月日:2023年9月

ターゲット層は、

臨床現場で使われる頻度の高い薬剤を素早く学びたい研修医・看護師

推定読了期間

3-4時間程度

【本書の特徴】

●2つの薬を左右に並べて比較していく構成

●看護師さんと薬座師さんの視点の両方から執筆されている

【本書で学べること】

●ナースがまず知っておきたい薬剤に関する情報

●後輩指導にも使える、わかりやすい薬剤の使い分け

●128薬剤について、イラストや表で整理された知識

【評価】

必要性:

本の薄さ:

わかりやすさ:

面白さ:

継続使用度:

オススメ度:

※Amazon評価:[jinstar4.4 color=”#ffc32c” size=”16px”]

【本書のおすすめの読み方・活用方法】

●時間に余裕のある先生・看護師さんはまず通読!

●苦手意識のある分野を目次を通じてつまみ食い感覚で読んで見る

●薬剤の対比に注目しながら復習!

●その後は経験した症例の前後で読み直して復習!

【本書のまとめ】

臨床現場で使われる頻度の高い薬剤を素早く学びたいと感じた新人ナースや初期研修医がまずはじめに読むべき一冊

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