ICUで新規に出現したAfに関しても、救急外来での対応と大きくは
変わらず、血行動態が安定しているかと持続時間で
対応を検討していきます。
ポイントとなるのはいつから抗凝固療法を検討するかということです。
ガイドラインや成書を読むと、48時間以上心房細動が遷延した場合は
抗凝固を開始することになります。
しかし、24時間を過ぎたあたりから、
もし自分の勤務帯で続いていると抗凝固を始めたくなることも
あります…。
一方で、約50%は48-72時間以内に洞調律に復帰するという
報告もあるため、抗凝固を始めなくても自然と洞調律に戻るのではないか…
と淡い期待をしてしまうのも事実で、
やはり少し悩ましい印象があります。
まずは、ICUで新規の心房細動を見つけたら、
原因検索とその原因に対する対応を進めることが大切です👇
心房細動の原因が有効循環血漿量減少で、水分バランスを補正すると
同党率に速やかに復帰したという経験は少なからずあります。
では、日本の各施設では新規に発生した心房細動に対する
抗凝固について、どのように対応しているのでしょうか?
日本の32のICUを対象(423人)にした研究では、
新規発症のAf患者に対して40%で抗凝固療法が導入されていました。
抗凝固の必要性を考える際には、その原因や背景にある疾患によって
必要性を検討する必要があるかも知れません。
例えば、敗血症に起因すると判断された心房細動に関しては、
抗凝固をするメリットよりもデメリットのほうが大きい可能性があるという報告もあります。
ADLや背景疾患も含めて、常に抗凝固をするメリットとデメリットを
考えたうえで対応するように心がけましょう。
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