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【レビュー】『循環器薬ドリル』【薬剤選択と投与後のフォローも身につく症例問題集】

患者さんが持参されるお薬手帳の内服薬は、どうしてこのような組み合わせなのだろう…?

降圧剤、抗凝固剤の使い分けはどうなっているのか…?

これらは日々の診療をする中で、循環器内科系疾患の治療薬について感じる疑問点でした。これらの悩みを解消することのできる、オススメの一冊を紹介させていただきます。

本書を読むことで今後の薬剤選択の時に、複数の薬剤を併用する患者さんに出会ったとしても自信を持って対応することができます!

 

今回は、“「循環器薬のイロハ」を学びたい全ての医師が最初に読むべき一冊”として自分が自信をもっておすすめするのがこちらです👇

※本書は出版社を通じて、池田先生や阿古先生、他著者の皆様よりご恵贈頂きました📖

非専門医でも知っておきたかった、急性期以降の内服管理や最新のエビデンスがもりだくさんです!

ガイドラインなども参照しつつ読み進めるとより学びの深い、初学者におすすめの一冊だと感じましたので、

レビューと具体的な使用方法を私見でまとめさせていただきます。

これからご覧いただく医学書レビューは、

これまで研修医時代に100冊以上の医学書を読み

その中でもオススメの医学書のレビューを月5冊以上書いている

ある救急科専攻医のレビューです。

医学生や研修医、各分野の初学者の気持ちが痛いほどわかるので、

是非この一冊を手に取ってみたいと思っていただけるようなレビューを心がけています!

 

1.本書のターゲット層と読了時間

【ターゲット層】

・来年循環器内科専攻医になる方

・循環器薬の治療について学びたい学生、初期研修医

・循環器関連疾患の最新の知識を学びたい方

【推定読了期間】

8時間程度

【本書の役割・分類】

通読系・ドリル系

2.本書の特徴

本書は、池田 隆徳先生が執筆された、

【本書の特徴】

  • 症例問題を解きながら、実臨床に直結する考え方を自然と身につけられる
  • 投薬後のフォローも包括した薬剤選択の仕方を解説
  • 苦痛のない分量だから、一気に読み進めることができる

といった特徴がある一冊です。

本書を読むことで学べる項目は特徴的なものをピックアップすると、このようになります👇

【本書で学べること】

  • 各薬剤の作用機序や半減期、注意すべき副作用などの基本事項
  • ガイドライン改定後の、最新の知見を反映した薬剤の知識
  • 患者さんの経過に合わせた薬剤の変更・中止の判断基準

年々新しい薬剤が登場し、選択の幅が広がってきています。

そのため、これらは循環器薬を扱う先生方にとっては今一度学んでおくべき大切な事項であると思います。

 

3.個人的総評

【評価】

必要性:

本の薄さ:

わかりやすさ:

面白さ:

継続使用度:

オススメ度:

※Amazon評価:

本書の特徴はなんと言っても、薬剤に関する知識が幅広く、簡潔にまとまっている点であると言えます。

私自身、実際に働いている中で、本書で学んだ知識が役立つ機会がすでに数回ありました。

ここで、本書で学んだ知識のうち特に役立った3項目を紹介します。

それは

1.各薬剤の作用機序や半減期、注意すべき副作用などの基本事項

2.ガイドライン改定後の、最新の知見を反映した薬剤の知識

3.患者さんの経過に合わせた薬剤の変更・中止の判断基準

です。

薬剤は日々その選択肢が増えているなか、忙しい医師はなかなか知識を学び直すための時間をなかなかとれないという現状がありますよね。

特に自分の診療科で無ければなおさらです。

しかし、研修医時代に勉強した降圧剤や抗凝固薬の使い分けが、ガイドラインの改定や新たな知見によって変わってきています

苦痛を感じることなく通読できる分量である本書ですから、知識をアップデートするためにも、一冊読むことで循環器系疾患での投薬のエッセンスを学ぶ機会となり良かったと感じました。

 

まとめると、薬剤の基礎事項から、最新の知見を反映した臨床のTips、さらには投薬後の薬剤変更・中止の判断まで一貫して学ぶことができる本書は、まさに“循環器薬のイロハ”知るために最適な一冊と言えるでしょう。

一方で、あくまで個人的な印象ではありますが少し気になった点としては、一部の薬剤については少し現場での微調整や匙加減がわかりにくい点もあるかなと感じたことです。

例えばカテコラミンなどの循環作動薬の流量調整は、ICU管理に特化した書籍の方が現場感を養いやすい印象がありました。

ですから、“この一冊を読んだ上で、もっと知りたいと感じた知識は他の書籍で補う“という様に使っていただくことをおすすめします。

この点については少しだけ配慮した上で一度手にとっていただければと思いました。

4.おすすめの使い方・読み進め方

【本書のおすすめの読み方・活用方法】

  • まずは基礎編で、各薬剤の使い方・特徴を学ぶ
  • 次に実践編で、実際の症例を読みながら知識を補強
  • その後は経験した症例の前後で読み直して復習

個人的におすすめの使い方をご紹介します。

著者個人の意見としては、まずは各薬剤の使い方や、特徴を学び直すことをおすすめします。

一度学んだことのある知識も多いかと思いますので、サラッと読める方はどんどん進めていきましょう。

昔からアップデートされた知識も多いので、“どこが新しい知識か”を念頭に読むと良いかと思います。

その後、実践編にて具体的な症例を通じて投薬の知識を補強しましょう。

私個人としては、特に「投薬後の変更・中止の判断基準」が分かりやすいと思いました!

そのあとは実際の症例を通じてインプットとアウトプットをたくさん経験していきましょう。

処方する経験の乏しい専門科の先生方や研修医の皆様は、お薬手帳を見て思いをはせつつ、その意図を担当医やかかりつけの先生方に聞いてみてもいいかもしれませんね。

何度も繰り返すことで、薬剤の知識を余すことなく身につけることができます!

 

5.まとめ

【本書のまとめ】

本書は、「循環器薬のイロハ」を学びたい全ての医師が最初に読むべき一冊である

まとめると、本書は“薬剤の基礎事項から、最新の知見を反映した臨床のTips、さらには投薬後の薬剤変更・中止の判断”まで、一貫して学ぶことができる本当におすすめの一冊です。

この一冊を通じて学ぶことで、今後は自信を持って薬剤選択をすることができます!

今後の学びや業務をより良いものにしたい方には是非手にとっていただきたい一冊です◎

以下に要点や基本事項をまとめましたので、

購入する際には是非参考にしていただければ幸いです👇

【基本情報】

タイトル:循環器薬ドリル 薬剤選択と投与後のフォローも身につく症例問題集

著者:池田隆徳/監,阿古潤哉/編

出版社:羊土社

発行年月日:2022/03/10

【ターゲット層】

・来年循環器内科専攻医になる方

・循環器薬の治療について学びたい学生、初期研修医

・循環器関連疾患の最新の知識を学びたい方

【推定読了期間】

8時間程度

【本書の役割・分類】

通読系・ドリル系

【本書の特徴】

  • 症例問題を解きながら、実臨床に直結する考え方を自然と身につけられる
  • 投薬後のフォローも包括した薬剤選択の仕方を解説
  • 苦痛のない分量だから、一気に読み進めることができる

【本書で学べること】

  • 各薬剤の作用機序や半減期、注意すべき副作用などの基本事項
  • ガイドライン改定後の、最新の知見を反映した薬剤の知識
  • 患者さんの経過に合わせた薬剤の変更・中止の判断基準

【評価】

必要性:

本の薄さ:

わかりやすさ:

面白さ:

継続使用度:

オススメ度:

※Amazon評価:

【本書のまとめ】

本書は、「循環器薬のイロハ」を学びたい全ての医師が最初に読むべき一冊である

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