【研修医の羅針盤】研修医に必要なスキルを学ぶ上でおすすめの医学書まとめ

他職種の人から電話がかかってくるとドギマギしちゃう…
上の先生へのコンサルトって難しい…
なんとなくオーダーした検査が陽性!どうしよう…

医師の道を歩み始める全ての研修医にとって、臨床研修は壮大な航海の始まりです。

この航海では上のような「見えない壁」に何度も直面します。

そんな研修医たちが直面する課題に対応し、国家試験と現場の間のギャップを埋めるための指南書を作りたい…そんな思いを込めてこの度、「研修医の羅針盤」という書籍を執筆いたしました!

私も研修医時代に導いてもらった数多くの指南書の存在がありました。
令和の初期研修を経験した立場だからこそ、今作れる書籍があるはず…!

そんな思いを込めて執筆しました◎

今回はこの書籍の中でも扱った、

研修医が生涯をかけて身につけるべきスキル

をより学ぶ上でおすすめの書籍をまとめてみました!

きっとあなたにぴったりの一冊が見つかると思いますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!

 

 

1.コミュニケーション能力を学ぶのにおすすめ書籍

レジデントノート 救急でのエラー なぜ起きる?どう防ぐ? 思い込み,行きちがい,ストレスなど 研修医がよく出合うシチュエーションを認識しよう

↑自分の感情のマネジメント方法や、コミュニケーションエラーが起きてしまう原因がわかりやすく解説されています。

医療現場で働く管理職 1年目の教科書

↑患者さんはもちろん、他職種とのコンフリクト(対立)を解消する文脈でのIPI分析(Issue Position Interest)について学ぶことができます。

Dr.林の当直裏御法度―ER問題解決の極上Tips90 第2版

↑私自身が救急医ベースというのもありますが、この一冊から救急外来を始めとする医師として人と接する際の礼節はどうあるべきかのヒントを一番多くもらったと思っています。

2.文書作成を学ぶのにおすすめ書籍

医師のためのオールラウンド医療文書書き方マニュアル

↑紹介状の他にも医師が作成しないといけない医療文書は山ほどあります。それぞれの文書作成で抑えておくべきポイントや型が豊富な事例とともに勉強しておきましょう。

メール文章力の基本 大切だけど、だれも教えてくれない77のルール

↑医師向けの書籍ではありませんが、ビジネスメールの書き方について様々な書籍を読んだ中で一番わかりやすく、実践しやすいと感じました。

3.コンサルテーションを学ぶのにおすすめ書籍

あの研修医はすごい! と思わせる 症例プレゼン〜ニーズに合わせた「伝わる」プレゼンテーション

↑相手のニーズを意識するということが何度も出てきます。コミュニケーションスキルの本質だな〜と感じさせられた一冊です。

レジデントノート 2020年6月 Vol.22 No.4 コンサルトドリル〜身近な症例から学ぶ、情報の的確な集め方・伝え方

↑本書で学んだコンサルトの概念や基本をベースに、各症候で知っておくべき勘所を踏まえた情報収集や伝え方を学ぶことができます。

4.臨床推論を学ぶのにおすすめの書籍

家庭医からER医まで 高齢者に寄り添う診療 学ぼうGeriatric Mind

↑国家試験と臨床のギャップを生み出している要因のひとつは、高齢者診療を体系的に教育できていないことだと思います。だから現場に出て高齢者のはっきりしない主訴だったり他疾患併存だったり非典型的症状だったりで難しさを感じてしまうのです。今の研修医に高齢者医療の勉強は必須です。

誰も教えてくれなかった皮疹の診かた・考えかた

↑皮膚科初学者におすすめの「皮疹の診かた」の入門書でありながら、具体的な症例やケースでどのように診断をするのかという思考回路についても言及されています。診断学のイメージのしやすさや基本を知る上では、一番わかりやすい一冊かも知れません。

ABC of 臨床推論〜診断エラーを回避する

↑病歴聴取・身体診察から検査の効果的な利用法など、臨床推論に関わる要素がコンパクトにまとめられています。それぞれの要素の基本を学んだ上で、どのように診断エラーを回避するのか、一歩先の臨床推論を目指すあなたにおすすめです。臨床推論の極意はメタ認知なのだと改めて痛感させられました。

ホスピタリストのための内科診療フローチャート 第2版―専門的対応が求められる疾患の診療の流れとエビデンス

↑臨床推論について学ぶ上では、この書籍のように尤度比がしっかりと掲載されている書籍で勉強することをおすすめします。

マクギーのフィジカル診断学 原著第4版

↑診断学のバイブルとも言える一冊です。尤度比の基本を学べるのはもちろん、網羅性も高いため辞書として活用してもいいかも知れません。

高齢者診療で身体診察を強力な武器にするためのエビデンス 第2版

↑マクギーは分厚くてなかなか手に取るハードルが高い…という方にはこちらがおすすめです。臨床で経験する機会の多い高齢者診療をベースに尤度比について学ぶことができます。

5.臨床疑問の調べ方を学ぶのにおすすめ書籍

ICU思考のつくりかた

↑ICUで必要な知識について7日間の研修をしているという設定で、わかりやすい会話形式で学ぶことができる一冊です。中でも、7日目のテーマとなっている臨床疑問の調べ方はとても秀逸で、会話形式で臨床疑問について学べる書籍はこれまでなかったので、目から鱗でした。

6.病状説明を学ぶのにおすすめ書籍

病状説明: ケースで学ぶハートとスキル

↑病状説明の理論を解説してくれた本は今までありませんでした。シチュエーション別の実践編もあり、真似できます。病状説明に自信が持てない方は、ぜひ読んでください!

正解を目指さない!? 意思決定⇔支援: 人生最終段階の話し合い

↑ACPの背景から理論から実際まで全てがわかりやすい一冊です!そして最後は泣けます。

救急・集中治療領域における緩和ケア

↑救急と緩和ケアは切っても切れない関係です。時間がない急性期に必要とされる緩和ケアを学べるベストな一冊だと思います。この内容で2,700円は安すぎますね!

 

いかがでしたでしょうか?今回の書籍紹介が皆さんの臨床医としての学びや成長のお役に立てれば幸いです◎

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