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【2分でマスター!】経口エアウェイを動画と記事で学ぼう

【2分でわかる】経口エアウェイの使い方

上気道閉塞の患者さんに経口エアウェイを挿入する時、適切なサイズを選べていますか?挿入時に舌を押し込んでしまった経験はありませんか?

今回は、気道確保の重要なデバイスである経口エアウェイ(Oral Airway, OPA)の使い方について、2分でサクッと整理します。

適切なサイジング、挿入時の注意点、そして180度回転させる挿入法まで。

明日から使える実践的な知識を一緒に学んでいきましょう!


📹 セミナー動画


経口エアウェイとは?適応と禁忌

0:00~0:28

経口エアウェイは、文字通り口腔内に挿入するデバイスで、上気道閉塞の解除に用います。

適応となる患者さん

上気道閉塞がある患者さんが適応となりますが、意識がある程度鮮明な患者さんの場合は、嘔吐反射を誘発してしまう可能性があるので注意が必要です。

禁忌・注意すべき状況

  • 意識が比較的清明な患者さん(嘔吐反射のリスク)
  • 咽頭反射が保たれている患者さん
  • 顔面外傷が疑われる場合(慎重に適応を判断)

経口エアウェイの適応

  • 適応: 上気道閉塞があり、意識レベルが低下している患者さん
  • 注意: 意識が鮮明な患者さんでは嘔吐反射を誘発する可能性がある
  • 目的: 舌根沈下による気道閉塞を解除する

適切なサイジングの方法

0:28~1:03

経口エアウェイもサイジングが非常に重要です。サイズが合っていないと、気道確保が不十分になったり、かえって気道を閉塞させてしまうこともあります。

サイジングの基本

基本的には、口角から下顎角(かがく)までの長さを参考にしてサイジングを行います

例えば、短すぎるサイズを選んでしまうと、舌根をしっかり持ち上げることができず、気道確保が不十分になります。

逆に、長すぎるサイズを選ぶと、喉頭蓋を押し下げてしまい、かえって気道閉塞を引き起こす可能性があります。

サイズ選択のコツ

経口エアウェイを患者さんの顔に当ててみて、口角から下顎角までの長さとちょうど合うものを選びましょう。

経口エアウェイのサイジング

  • 基準: 口角から下顎角までの長さ
  • 短すぎる場合: 舌根を十分に持ち上げられず、気道確保が不十分
  • 長すぎる場合: 喉頭蓋を押し下げ、かえって気道閉塞を引き起こす
  • 確認方法: 患者さんの顔に実際に当ててサイズを確認する

挿入手技の実際

1:03~1:44

では、実際の経口エアウェイの挿入手技の流れを見ていきましょう。

基本的な挿入方法

患者さんの口腔の解剖を意識しながら、そのまま垂直に挿入を進めていきます。

ただし、この際に舌を押し込んでしまうリスクがあるので、指、もしくは器具であれば舌圧子などを用いて舌を横に避けながら、抵抗がないように挿入を進めていきましょう

180度回転法

患者さんによっては、挿入の際に180度くるっと回転させることで、ちょうど舌をうまく避けながら気道を開通させることもできます

ただし、口腔内の損傷のリスクや、損傷による出血のリスクもあるので、そのあたりはしっかり注意しながら実施しましょう。

挿入時の注意点

  • 舌を押し込まないよう、指や舌圧子で舌を横に避ける
  • 抵抗を感じたら無理に押し込まない
  • 180度回転法を使う場合は、口腔内損傷に注意する
  • 挿入後、気道が開通したか必ず確認する

経口エアウェイの挿入手技

  • 基本法: 舌を横に避けながら垂直に挿入する
  • 180度回転法: 回転させながら挿入し、舌を避ける(口腔内損傷に注意)
  • 重要ポイント: 舌を押し込まない、抵抗を感じたら無理をしない
  • 挿入後: 気道開通を確認し、必要に応じて用手的気道確保を併用する

まとめ

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今回の動画では、経口エアウェイの使い方について解説しました。

重要なポイントを振り返りましょう。

  1. 経口エアウェイは上気道閉塞の解除に用いるが、意識が鮮明な患者さんでは嘔吐反射を誘発する可能性がある
  2. サイジングは口角から下顎角までの長さを基準に行う
  3. 挿入時は舌を押し込まないよう、指や舌圧子で舌を横に避ける
  4. 180度回転法も有効だが、口腔内損傷のリスクに注意する
  5. 挿入後は必ず気道開通を確認する

救急現場で確実な気道確保を行うために、これらのポイントを日々の練習に活かしていきましょう!


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