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今回の記事は、当直バイトを始めてみたい若手医師・初期研修医の方々に向けて書いた記事です。
私自身、
いざ研修医、専攻医としての勤務が始まったけど、手取りって思った以上に少ない…
結婚や子育てなどのライフイベントに備えて資金を集めたい…
などといった、医学生の時に思い描いていたほどの収入はないという、若手医師ならではのお金の悩みがありました。
これらの、若手医師や初期研修医ならではの悩みを解決するためにおすすめなのが、給与所得の増加を見込める“日勤終わりや休日の当直バイト”です。
ただし、当直バイトは施設や地域柄によって条件が千差万別なので、自分の求める条件に合ったバイト先かどうかを十分に確認する必要があります。
今回は、失敗しない当直バイト選びをする上で欠かすことのできない、“情報収集の方法”や“見落としがちながらも大切な確認事項”をミニマムにまとめて解説していきます。
なお、バイト先を探すにあたりそもそも自分がバイトをしてよいかの確認は必須です。
バイトを始める前に知っておくべきことについては、下記の記事で解説していますので、参考にしていただければ幸いです。
今回の記事は、
これまで合計10か所の様々な形態の外勤アルバイトを経験したうえで、外勤アルバイトについて知っておきたい知識や知恵をまとめたりしている とある救急科専攻医
の意見として参考にしていただければ幸いです。
1.バイト先を選ぶ基準となる大切な条件
いきなりですが、一番大切なことを最初にお伝えします。
それは、エージェントサイトなどの確認事項にもある
・収入
・勤務時間
という客観的な2項目に加えて、明文化されていない4事項である
・具体的な業務内容・設備
・職場への移動方法
・宿直室の設備・備品
・食事つきかどうか
を、確認することです。
なぜなら、客観的な項目に加えて、働いている人の主観や感想によるこの4項目こそが、業務のストレス量やQOLを推し量る上で大きく役立つからです。
知人や先輩から当直バイトの紹介を受けその概要を聞く際は、収入と勤務時間の2項目は必ず聞くと思いますが、「他に何を聞くべきか?」というのはイメージしにくいですよね。
何を確認しておくべきかのリストが無いため、漠然と話を聞いてしまうことになるかと思います。
そのため、この記事をせっかく読んでくださった方は確認することリストに、
・収入
・勤務時間
・具体的な業務内容・設備
・職場への移動方法
・宿直室の設備・備品
・食事つきかどうか
を追加しておくことを、おすすめします◎
実際には、“自分が当直バイトをする目的”と“求める条件”を照らし合わせて選択することになります。
失敗しない当直バイトの探し方についてまとめた記事はこちらです👇
これらの中でも上の2つは客観的な指標なのでエージェントサイトで確認することができますが、下の4項目は実際に働いている方にヒアリングするのが非常に大切だということが分かりましたね。
もし周りにいなければ、かかりつけエージェントを介して情報収集するか、勤務している方を紹介してもらうかがよいかと思います。
以下に主要なエージェントのURLを掲載しておきましたので、興味がある方は一度覗いてみるとよいかもしれません👇
【民間医局】
【エムスリーキャリア】
【マイナビDOCTOR】
【RDC医師】
【医師転職ドットコム】
2.具体的な確認事項
ここからは各項目の具体的な内容を確認していきましょう。
エージェントサイトでの確認が難しい4項目について、ここからはヒアリングを中心に、チェックしておくべきバイト先の条件や確認事項をひとつずつ解説していきます。
1.業務内容
●救急車は平均どれくらい来るのか、1-3次救急のどれに該当するのか
私の経験では、バイト先ではほとんどが1-2次救急でした。なお、3次救急に対応できると、報酬が圧倒的に高くなる傾向があります。3次救急のあるバイト先を選ぶにあたっては、スキルアップやスキル維持のために、という方も多い印象です。
●気管挿管、ドレーン留置などの侵襲的な手技が要求されるのか
当直勤務の内容によっては、上記のような侵襲的な手技が要求されることになります。上級医などの介助がない状態で、慣れない施設や物品で手技を行うのは思った以上にストレスがかかることです。もし日常的にこれらの手技を実施する機会がないのであれば、これらが要求される条件の勤務先は避けた方が無難かもしれません。
●当直時間外でも救急外来や院内対応で実施できる検査や、治療薬が決まっていることが多い
病院ごとに、できる検査・できない検査があります。また、「同じ効果ならこの薬を選ぶ」 といった治療薬の選択についての特色などがあります。これらの病院の特色について確認しておくと、実際に働く時にスムーズな診察ができると思います。院内急変や急患対応を実際に行う前に、勤務する病院を想定した戦い方を自分の中でイメージしておくことは非常に大切です。
●電子カルテではなく紙カルテのところもある
カルテについて聞いておくと良いと思います。具体的には、“電子カルテか、紙カルテか“に加えて、“書き方の文化の違い”や、“病院ごとの電子カルテの使い方・システムの違い”なども聞いておくことで、働き始めたときの戸惑いが減るかと思います。
●周辺にはどのような病院があって、重症例を転院搬送することができるのか
バイト先病院の周辺に、重症患者に専門的な治療を施すことができる病院が存在するか、を確認しましょう。治療までの緊急度が高い疾患(例えば脳梗塞、心筋梗塞など)を専門で受け入れている病院があれば、そちらを優先してもらうことができます。
●それぞれの病院ごとのスタッフの雰囲気・入院の閾値
医師と看護師、コメディカルの方々との関係性は、働きやすさに直結する項目と言えます。心地よい緊張であれば良いのですが、この協力体制がギスギスしている・崩れているなどという事があると、無用な心労の絶えない職場の可能性があります。
2.勤務先への移動方法
通勤方法については詳しく聞いておくと良いかと思います。
具体的には、車や自転車通勤可能か、車通勤であれば駐車場があるのかなどです。
さらに、悪天候で車に乗れない時、公共交通機関を使って行くにはどのルートか、交通費はどれくらいかかるかについても、先輩医師に聞いておくと完璧です。
ちなみに、バイト先によっては“常勤先もしくは自宅からの車送迎付き”のものもあります。(送迎車内で作業ができるため、これは非常におすすめです!)
3.宿直室の設備・備品
ここはエージェントの方々は詳しくないことも多いのですが、実際に勤務している人に確認しておきましょう。
「シャンプー・ボディーソープは大体あるけど歯磨きはない」「携帯用歯磨き or 使い捨て歯磨きがいる」といったシャワー・歯磨きについては、地味ですが働くうえで大切な内容です。
加えて、“ドライヤーの有無”を確認しましょう。ドライヤーが無いときはエアコンをガンガンにかけて乾かしていた記憶があります…笑
その他、バスタオル、ミニタオルがどれだけ準備されているかも重要です。タオル類は様々な使い道があり重宝しますが、自分で持って行く分にはかさばって大変ですよね。
4.食事付きかどうか
夕食、朝食付きなのかを確認しましょう。多くは病院食の検食を兼ねていることが多いですが、食事が付いていない場合は、院内のコンビニで買う、又は出前を取るということが多いため、いくらかの出費になります。
先輩医師など、実際に食べている方に味の濃さと量 (病院によって大きく異なる)をヒアリングすることで、自分で追加の弁当を持っていくか、お菓子を買っていくかを調整することができます。
あくまで個人的な印象ですが、当直のご飯のクオリティーは「産婦人科病棟があるところはなんとなくおいしいところが多い」気がします笑
3.まとめ
いかがでしたでしょうか。
失敗しない当直バイト選びをする上で欠かすことのできない、“情報収集の方法”や“見落としがちながらも大切な確認事項”について理解して頂けたかと思います。
仮に救急外来業務や急変対応に苦手意識があっても、自分にできそうな業務内容・レベルのバイト先を見つけることで、当直バイトをすることは可能と言えます。
この記事で解説した以上の6項目を踏まえて、働きやすく、自分の求める条件に合ったバイト先を見つけて頂けたら幸いです。
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